波動エネルギーの場(Subtle Energy Fields)とは何か?

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『波動のマジックボックス -SE-5による分析とバランス-』 (ドン・パリス著)より

最初、私たちはこれらの波動を、エネルギーの一形態だと考えました。それで波動エネルギーの場と呼ぶことにしたのです。しかしその後、エネルギーには全く関係ないと言う結論に達しました。それは、むしろ、自然界の森羅万象、そしてその構成要素を始め全てを構成する原子に至る、あらゆる物質が放出している「波動情報の場」であると説明するべきと思うからです。
この事については、後ほど詳しく述べますが、誰もが知っているように触感としては固体のように感じられる物であっても、あらゆる物の内部では、ごく小さな原子がものすごいスピードで動いています。それでは原子は、いったいどうやって、いくつ、どちらの方向へ電子を動かせば、固有の要素あるいは独自の形態や意志の構成分子を生じさせられるのかを知り得るでしょう。この創造過程を統括する青写真を、私たちは「固有波動情報の場(Intrinsic Data fields=IDF)」と呼ぶことにしました。あらゆる物質はこれらの青写真を元にデザインされ、通常は、光線や電磁気、原子力などの形態をとったり、それらの内に暗号化されたりしているのが解ります。それらは普通、エネルギーの場と連携しているので、当初、それがエネルギーそのものだと信じられていたのです。ある人々はこれらの場を「生体場(Life fields または L-fields)」と呼んでいます。なぜなら活発であるなしに関わらず、あらゆるすべての生命体にそれは現れるからです。」
彼は続けました。「これらの場は様々な名称で呼ばれていますがここでは、『固有波動情報の場(Intrinsic Data fields=IDF)』と呼ぶことにします。これはとても微妙なものなので、実験の際には思考に影響されることがあります。そのため、IDFについての、あるいはその他の実験を繰り返しても100パーセント同じ結果を出すのは難しいのです。人間の思考が実験に影響を与えるとは!権威ある科学者の中にも原子やそれ以下の粒子について、このことを認める人も現れ始めました。彼らは、それらに個性があると思い始めているのです。なぜなら、それらが時々いたずらをするからです。」そして彼はしばらく物思いにふけりました。
私は原子がおしゃべりをしたり、科学者達にどんな悪戯をしてやろうかと相談をしているところを想像して思わず吹き出してしまいました。
「この宇宙のすべての生物はこのIDFを放っているというのは話しましたね。」返事を待たずに彼は続けました。「そうなんです。しかも生物だけではなく、石や金属などの無生物もまた、IDFを放出しているのです。ある意味では、宇宙の全ての物は、情報の青写真に基づいて回転する原子からできているという点において、生命を有すると言えるでしょう。植物を例にとって見てみましょう。」彼がリモコンのボタンを押すと、目の前にふちから柔らかな白い光がどんどん出ている一枚の葉が浮かび上がりました。
「キルリアン写真(絵図)という特別な方法で、たとえば葉の写真を撮ると、そのへりに明るく輝く光が写るのです。」
彼は続けました。「この、コロナまたはオーラと呼ばれる物はこの葉のIDFによる青写真なのです。この青写真は、葉の一部を取り除いた後も、そこに残ることがあります。」
それは、まさに葉の物質以前の形態であり建築家の青写真にも似ています。建築家の頭の中では、彼または彼女がどんな建築物を完成させるか明らかだからです。もちろん、自然の建築家には、途中で心変わりする依頼人はいないでしょうが。」そういって彼は笑いました。「結局ほとんどいつでも、自然は完璧だということです。」
その話が苦もなく頭に入ってくるのを、私は楽しみ始めました。
彼は続けました。「SE-5は、IDFの強さや明確さを測るのにも使用できます。それでは、犬の心臓を例にとってみましょう。もしも心臓のIDFが強靭であれば、その心臓は健康であり、その状態を維持できると言えます。自然の摂理によって、活力とエネルギーにあふれていることでしょう。
同様に、もし心臓が弱々しいIDFを持っていたら、それはおそらく、健康ではないということになるでしょう。その犬は、念のため獣医に診てもらわなければならないでしょうし、それが人間であれば医者などの信頼のおける筋に相談して調べるべきですね。これら両方のアプローチをすれば、あなたの合理的な部分も満足するし、医療システムの権威を打ち砕こうともがかなくてもすむでしょう。」彼は目を輝かせて言いました。
「また別な見方もあります。もしも果樹を分析して見たところ、高いレベルでバクテリアのIDFを読み取ったとしたら、この木にはバクテリアがいると考えても良いのでしょうか?」
私たちは物質的に顕微鏡で調べるわけではありませんが、この木にバクテリアがいるかどうかは解りません。しかし、興味深い関連性を見つけることはできます。もしもIDFのレベルが低かったら物質的な要求は少ししか、あるいは全く現れない事がわかったのです。時には高い数値が測定されたにもかかわらず、まったくバクテリアが見つからないことがあります。私たちはこのような測定結果を「瘴気(Miasms)」と呼ぶことにしました。これは、「実現の過程」がまだ物質的なレベルに達していない状態の青写真を意味します。
宇宙のあらゆる物は、指紋と同じくらい個性的で読み取りやすい、個々に共鳴する情報を放出しているのです。バクテリアも個別情報を放出していると考えられるでしょう。それを確認する唯一の方法は、木から小片を切り取り、顕微鏡でのぞいてみることです。この比較を行えば、ある情報が読みとられた時には、物質的な物とも関連を持つのだということを信じられるようになるでしょう。
ある人は、宝飾品を作るために入手した貴金属の含有物を分析するのにSE-5を使っています。これは非常に正確さを要する作業ですが、金属の含有物を調べるのにIDFを測定すると完全に信頼できる結果が得られることに彼は気づきました。」
彼がこの話に夢中になっているのは、興奮に輝く彼の目からも想像がつきました。
彼はさらに話を進めました。「SE-5の驚くべき点は、これらIDFを調査し測定するだけではなく、IDFのバランスを取ることもできる点にあります。どうしてそんなことが可能なのでしょう?実を言うとそれは確かな法則・原則にのっとった自然現象なのです。テレビ放送局の例えを用いて考えて見ましょう。放送局はサタデー・ナイト・クラブのような番組を放映するだけでなく、人工衛星や超短波塔から送られてくる番組を受信することもできます。」私たちの身体も同じように機能すると言えますが、もっと効率がよいのです。私たちは五感同様、第六感も働かせて、送信と受信を同時に行っているのです。
子供に目をやりながら、あるいはテレビを見ながら食器を洗ったり、家の掃除をしている時、何度このような現象が起きているのでしょうか?」彼はそう尋ねると深く息を付きました。「そして誰かの事を考えている時、ちょうどその人から電話がかかってきたら?人間の機能は同時にいくつものことがこなせるようにできているのです。
SE-5は、すでにあなたがやっている事を気付かせるための、すばらしく感度の良い増幅装置なのです。SE-5によってどれほど離れていようとも宇宙のあらゆるエネルギーの放射に、正確に波長を合わせることができるのです。
私の友人で、休暇で出かけるのに車を借りた人がいました。彼は中にキーをおいたままドアをロックしてしまい、鍵錠屋を呼ぶためにホテルに歩いて戻るはめになりました。鍵前屋は、すぐに行くからそこで待つようにと言いました。鍵前屋がやって来て彼を拾い、車のところまで戻って見ると、車は消え失せていました。鍵前屋は彼に申し訳なく思い、ホテルまで彼を送ると言いました。警察に連絡してもらちがあかず、彼は数時間の間、座り込んで自分の運命を嘆いていました。
その時彼は、自分がSE-5を持って来ていた事を思い出しました。そこで、試してみることにしました。もし車がIDFを放出しているのなら、跡をたどることができるのではないかと考えたのです。彼はその付近の地図を広げ、地図スキャン法を用いて、エネルギーを放出している場所をつきとめました。それからタクシーを呼び、地図で見つけた場所へ行ってみました。そこは高層ビルの建設用地で、彼の車は、まさにその駐車場にとまっていたのです。彼は警察に電話し、警察はレンタカー会社に連絡を取り、新しい鍵を用意してもらう手はずを整えました。彼はまたしても走り回らなければなりませんでしたが、今度は前とは全く違っていたことでしょう。」そして彼は、水を一口飲みました。
私は聴衆を見渡し、何人かの人たちじゃこの話に衝撃を受けているのに気付きました。他の人たちは、幾分不信そうな表情を浮かべていました。私は、というと、その中間くらい、むしろどちらとも言えないような状態でした。確かに興味は持っていましたが、まだ、信じるというところまではいってなかったのです。でも、背中の痛みはずいぶん楽になったし……。
「今では、皆さんは、SE-5が、スタートレックのトライ・コーダーと、ボーンズが患者の体内をのぞく時に使う光り輝く小さなシリンダーとが合体した物であるような印象を持っていることでしょう。正直言って、スタートレックなどいささか時代遅れだと感じることが時々あります。SE-5は、もっと変わった実験にも使うことができます。ビジネスや農業、鉱業や健康産業等、日々進歩している多くの分野で応用できるのです。」
そこで、彼は今までの所で何か質問は無いかと私たちに尋ねました。私の隣にいた女性がもう待ちきれないといった様子で尋ねました。「とっても興味深いお話でした。でも、そのボタンはいったい何なのですか?」彼女は机の上の機械を指さしました。私も好奇心がわいてきたので返事を待ちました。
「わかりました。それでは、機械本体と、その働きと目的について説明しましょう。」彼がまたリモコンのスイッチをかちりと入れると、目の前に、各箇所を数字や文字で指した示したSE-5のホログラム映像が浮かびあがりました。
彼の説明は終わりました。目を覚まして、冒険談を書き取りながら、私は深い満足感を味わっていました。その日もいつもと同じ繰り返しでしたが、私はなるべく早く時間が立つように、忙しく過ごすようにしました。私は、またあのシンポジウムに戻って行けるように、夜が来るのが待ち切れずにいたのでした。

時のご来光堂 玉川 準陽
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