先日、疎遠になってしまっている師匠へ、お中元を贈る準備をしました。
品物だけでは、どうしても伝わらない思いがあるように感じて、その前に届くよう、お手紙も書きました。
何度も書いては消して。
どの言葉なら伝わるのか。
どの言葉なら失礼にならないのか。
考えながら筆を進めました。
伝えたいことはたくさんあるのに、いざ言葉にしようとすると、思うようにまとまらないものですね。
もちろん、この手紙を書いたからといって、すべてが元通りになるとは思っていません。
相手がどう受け取るのかは、私には分かりません。
もしかすると、ただの自己満足に見えるかもしれない。
そう思う気持ちもあります。
それでも、何もしないまま後悔するよりも、自分にできる精一杯の気持ちを届けたいと思いました。
結果を求めるのではなく、
「伝えたい」と願った自分の心を大切にすること。
それもまた、一つの祈りなのではないかと思います。
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仏教では、願いを「ただ叶えてほしい」と思うだけではなく、自分自身の心を整え、行動へとつなげていくことも大切にされています
願うということは、思いを届けること。
そして、その思いを届ける先は、仏様です。
祈願とは、私たちの願いや悩み、感謝の気持ちを仏様へと届ける大切な行いだと私は考えています。
僧侶は、その願いを自分の力で叶える存在ではありません。
仏様と願う方との間をつなぐ役目をいただいているのだと思います。
だからこそ、祈願をお受けするときには、その方がどんな思いで願われているのか、そのお気持ちを大切に受け止めたいと思っています。
私自身も、今回師匠へ手紙を書いたことで改めて感じました。
人の思いは、すぐに届くとは限りません。
返事があるとは限りません。
それでも、相手を思って届けようとした気持ちは、自分自身の心にも残ります。
願うこと。
祈ること。
誰かを思うこと。
その一つ一つの中に、人と人とのご縁や、仏様とのつながりがあるのではないでしょうか。
祈願を通して、皆さまの大切な願いが仏様へ届くよう、心を込めてお勤めさせていただきます。