昔の私に戻ったら、何故かあひるになった話(笑)

昔の私に戻ったら、何故かあひるになった話(笑)

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コラム
# 昔の私に戻ったら、なぜかアヒルになった話(笑)

こんにちは!

けだま|心の紐解き人です。

先日、長年お世話になった地元の老舗スナックが、無期限休業することになりました。

実は私、若かりし頃には「まり」という名前で、夜の世界に生息していた珍獣でございます。(笑)

最後の日くらいは顔を出そう!

そう思って、久しぶりに「まり」に戻ってきました。

ところが!!

懐かしい思い出に浸る、しっとりした夜になるはずが……

**まさかの黄色いアヒルになるとは、誰が予想したでしょうか。**

### ◆ カチッ!昔の私が目を覚ます

そのお店は、地域でも指折りの繁盛店。

週末ともなれば10人以上の女の子たちが働き、店内はお客さんでいっぱいになります。

席を詰めても、相席をお願いしても入りきらない。

そんなとき登場するのが、フロアの真ん中に設置される特設テーブル。

通称「お誕生日席」!(笑)

昔から、この重たいテーブルを運ぶ係は、なぜか私でした。

「まりちゃ〜ん!テーブル出すよ〜!」

……なぜ私を呼ぶ。

他にも女の子はいるだろうに!(笑)

そんな懐かしい光景が繰り広げられていた、そのとき。

「まりちゃ〜ん!カウンターの中ね!」

来た。

**カチッ。**

心のスイッチが切り替わった。

カウンターはすでに満席。

中にはスタッフの女の子たちが3人。

さすがに今の伝票やボトル管理は分からないので、一番奥に陣取って、お客さんにご挨拶。

「新人のまりで〜す❤」

「一杯飲んでよ!」

「えっ!い〜っぱい? 私、お酒といい男には弱いので、酔ったら責任取ってね〜!」

……営業トーク、健在。(笑)

任せろ!

まりは、ゆるキャラお笑い担当のプロである。

昔はママとビジュアル担当の座を巡って争い、二人とも!見事に敗北した実績まである。(笑)

お客さんとの会話も弾み、気づけば昔と同じように笑っていました。

ふと横を見ると、女の子たちが私の話を聞いて笑っている。

おいおい!

お客さんの方を向きなさい!(笑)

あなたたちが楽しむんじゃない。

お客さんを楽しませるんだよ〜!

そんなことまで、昔と同じように考えている自分がいました。

### ◆ そして珍獣はアヒルになった

しばらくすると、顔見知りのスタッフが近づいてきました。

「まりさん!まりさん!これ着てください!」

差し出された衣装。

……黄色い。

……お尻がモコモコ。

……頭にはアヒルの帽子。

**なぜだ!!**

ミニスカポリスとか!

ナースとか!

もっと他にあるだろう!!

「他にないの?」

「猿ならあります」

……。

**アヒルでいいです……。**

厨房でズボンを脱ぎ、まさかのアヒルに変身。

しかも衣装が小さい!!

胸元のマジックテープが、何度留めても外れてしまう。

そのたびに直していたら、気を利かせた?スタッフが……

ガムテープを持ってきた。

ちょっと待て!!

それは衣装の補修ではなく、もはや梱包作業ではないか!!

気づけば胸元をガムテープでグルグル巻きにされた、黄色い珍獣が完成。

そして、その姿のままカラオケステージへ。

なぜか『麦畑』をデュエットさせられる。

……私は何をしに帰ってきたのだろう。(笑)

### ◆ アヒル、トイレで人生を考える

さらに悲劇は続く。

トイレに行きたい。

しかし、トイレは使用中。

ドアの前で待つと、客席にモコモコのお尻を披露することになる。

反対を向けば、お客さんたちと目が合う。

……仕方ない。

**手を振ろう!!(笑)**

ようやくトイレが空き、ほっとしたのも束の間。

脱げない。

ガムテープが邪魔で、衣装が脱げない!!

あぁ……。

若い頃には、こんな未来を想像もしなかった。

人生とは、なんと奥深いものなのだろう。

……いや、そんなことを考えている場合ではない。

トイレに行きたいんじゃ!!(笑)

### ◆ 昔の私は、ちゃんと私の中にいた

そんなドタバタの数時間を過ごし、私は閉店時間を待たずに帰宅しました。

久しぶりの「まり」。

でも、不思議なことに、昔の自分を演じている感覚はありませんでした。

「まりちゃん!」と呼ばれれば、自然に振り向く。

お客さんを前にすれば、自然に言葉が出る。

どうしたら楽しんでもらえるか、頭より先に身体が動いていました。

**昔の私は、消えていなかったんです。**

長い年月が経って、生活も、立場も、考え方も変わりました。

今の私は「けだま」として、心に向き合う活動をしています。

でも、かつて「まり」として笑い、働き、たくさんの人と関わってきた時間も、間違いなく私の一部でした。

人は、環境や役割によって、いろいろな顔を持っています。

母親としての自分。

妻としての自分。

仕事をしている自分。

一人でいるときの自分。

どれか一つだけが本当の自分、というわけではないのかもしれません。

そして帰宅した私は、ちゃんと洗顔をして、化粧水と美容液まで塗りました。

**偉いぞ!今のけだま!(笑)**

昔の私に戻れたことも嬉しかったけれど、今の自分の暮らしに自然に戻れたことも、なんだか嬉しかったんです。

昔の自分を捨てなくてもいい。

今の自分を否定しなくてもいい。

どちらも大切にしながら、これからの自分を生きていけばいい。

そんなことを感じた、懐かしくて、ちょっぴり切なくて……

そして、やたら黄色い夜でした。(笑)

長い間、たくさんの笑顔と思い出をありがとうございました。

あの場所で過ごした時間は、これからも私の中に残り続けます。

**ただし、アヒルの写真だけは後世に残さないでいただきたい!!**

けだま|心の紐解き人

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