# 珍獣けだま、動物たちの心の声を伝えたい。
こんにちは!
野生の本能と、ど根性の治癒能力を持つ(自称)
珍獣けだまです。(笑)
実はこの珍獣。
子供の頃から、ちょっと不思議なところがありました。
謎の嗅覚。
危険察知能力。
そして、妙に鋭い勘。
安全か危険か。
この人は信用できるのか。
そんなことを、理屈より先に感じ取ってしまう高感度タイプ!
予知夢のような夢を見たり、デジャブを繰り返したり。
でも、それが何なのか、自分でもさっぱり分からない。
例えるなら……。
**魔女の魔法の箒が、生まれたときから側にあったのに、使い方を知らなかった。**
だから普通に庭を掃いてみたり。
時には野球のバット代わり。
時にはエアギター。
……いや、飛べよ!!(笑)
そんな感じです。
しかも、頭に浮かんだ嫌な予感ほど、
「うわぁぁ!!絶対嫌だ!!こうなりませんように!!」
と必死に祈っても、なぜか現実になってしまう。
当時のけだまには、まるで百発百中のように感じられました。
だったらロトの当選番号でも浮かんでくれればいいのに。
人生、なかなか都合よくできておりません。(笑)
## 珍獣けだま少女と、動物たち
そんなけだまは、昔から人間関係を築くのが得意ではありませんでした。
人間って難しい。
言葉と本音が違ったり、笑っているのに怒っていたり。
「大丈夫」と言いながら、全然大丈夫じゃなかったり。
その点、動物たちの感情は、けだまにはとても真っ直ぐに感じられました。
「楽しい!」
「嬉しい!」
「嫌!」
「怖い!」
「寂しい……」
もちろん、動物たちにも複雑で繊細な感情があると思います。
それでも、人間のように「でも」「だけど」と言葉を重ねることなく、真っ直ぐな想いが伝わってくるように感じるのです。
幼い頃から、いつも沢山の動物たちと暮らしてきた珍獣けだま少女。
動物たちの表情や仕草を眺めながら、心の声に耳を傾ける。
そんな毎日を過ごしていました。
## 16歳のジャムちゃんが教えてくれたこと
今日は、けだまが動物たちの心の声を伝えていこうと決めた、忘れられない出来事をお話しします。
大切なご縁のあるご家庭で暮らしていた、16歳の愛猫ジャムちゃん。
ジャムちゃんは腎不全を患い、闘病生活を送っていました。
飼い主さんは、とても心配しながら献身的にケアをされていました。
けれど、ある日突然、容態が急変。
動物病院へ緊急入院することになったのです。
「もう、長くはないかもしれない……」
そんな連絡を受けました。
けだまは基本的に、ご依頼もなく勝手に動物たちの心を視ようとはしません。
けれど、その日はどうしてもジャムちゃんのことが気になってしまったのです。
そして、ジャムちゃんの気持ちを感じ取れないだろうかと、静かに意識を向けてみました。
そのとき、けだまの中に何度も何度も浮かんできた言葉。
**「帰りたい」**
**「お家に帰りたい」**
**「ここは嫌」**
**「帰りたい……」**
まるで小さな子供が、お母さんを恋しがるように。
同じ言葉が、何度も何度も繰り返されるように感じました。
その言葉が、一晩中、けだまの心から離れませんでした。
## 伝えるべきか、伝えないべきか
一晩中、悩みました。
もし、このことを飼い主さんに伝えたら?
自宅に帰ることで、必要な医療を受ける機会が減ってしまうかもしれない。
ご家庭の事情によっては、自宅での介護が難しい場合だってあります。
何より、大切な家族の命が危険なときに、そんな話をされて、余計に辛くならないだろうか。
信じてもらえるだろうか。
今後のお付き合いを遠慮されてしまうかもしれない。
考えれば考えるほど、怖くなりました。
それでも……。
**もし本当にジャムちゃんが、お家に帰りたいと願っているのなら。**
**その気持ちを、飼い主さんに知っていてほしい。**
翌朝、思い切ってLINEを送りました。
「勝手なことをしてごめんなさい」
まず、そう謝りました。
そして、けだまが感じ取ったジャムちゃんの言葉を、そのままお伝えしました。
退院を勧めたかったわけではありません。
ただ、こんなふうに感じたことを、ひとつの参考としてお伝えしたかったのです。
LINEは、すぐに既読になりました。
けれど、返信はありませんでした。
……余計なことをしてしまったかな。
悲しませてしまったかな。
胸がザワザワしたまま、時間だけが過ぎていきました。
## 届いた「ありがとう」
しばらくして、返信が届きました。
恐る恐る開いたLINEには、こう書かれていました。
**「今、退院させて自宅へ戻りました。気持ちを教えてくれて本当にありがとうございました。」**
……涙が出そうになりました。
その後、ジャムちゃんは通院と治療を続けながら、大好きなお家で過ごすことになりました。
当初は、あと2〜3日かもしれないと言われていたそうです。
けれど、ジャムちゃんは2週間近く、ご自宅で過ごすことができました。
大好きな飼い主さん。
ずっと一緒に暮らしてきた猫の仲間たち。
慣れ親しんだ安心できるお家。匂い……。
そして最期は、飼い主さんの腕に抱かれながら、静かに旅立っていったそうです。
後日、飼い主さんからいただいた言葉。
「ありがとうございました」
その言葉を読んだとき。
けだまは、声を上げて泣いてしまいました。
ジャムちゃんが本当は何を望んでいたのか。
それを、けだまが証明することはできません。
でも、飼い主さんが大切な家族との残された時間を、納得できる形で過ごすための、小さなきっかけになれたのなら。
それだけで、十分でした。
## 動物たちと、飼い主さんの心をつなぎたい
この出来事が、けだまにとって大きな転機となりました。
**「私は、動物たちの心の声を伝えていくコミュニケーターになろう」**
そう決めたのです。
現在、けだまは動物に関わる学びを重ね、
・小動物飼養販売管理士
・動物介護士
・ペット終活アドバイザー
などの資格も取得しています。
動物たちの身体や暮らし、そして飼い主さんの気持ちを大切にするための学びです。
私が感じ取ったことが、すべて正しいとは限りません。
だからこそ、飼い主さんのお気持ちを大切にしながら、一つひとつ丁寧にお伝えしたいと思っています。
「うちの子、幸せかな?」
「何か伝えたいことはあるのかな?」
「私の気持ちは届いているのかな?」
そんな飼い主さんの想いに、そっと寄り添いたい。
そして、動物たちへも伝えたいのです。
あなたは、こんなにも愛されているんだよ、と。
**小さな家族と、大きな愛情。**
その間に、ほんの小さな橋を架けられる人でありたい。
それが、珍獣けだまの願いです。
……ちなみに。
野生の本能と危険察知能力を持つはずの珍獣ですが。
自分の人生の危険回避能力については、現在も絶賛修行中でございます。(笑)
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
けだま|心を紐解く人