真実は一つ?!

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コラム
一つの「揺るぎ無い事実」があったとしても、人の数だけ真実があります。
例えば
「サトシ君がケン君を殴った」
・サトシ君の友達、シュン君の視点…いつもサトシ君から相談されていました。ケン君がバカにしてくる。それが嫌だと。「学校に来るな」とまで言われた。いつか見返してやりたいとも言っていました。
なのでシュン君から見れば、とうとうやったか、サトシ君!正義の拳だ!と思いました。
・クラスメイト、ユウ君の視点…ユウ君はケン君と共に成績優秀コンビです。
クラスメイトから尊敬されますが、やっかまれる事もあります。
サトシ君が授業中ふざけていて先生の声が聞こえなかった事がありました。ケン君が、「ふざけて授業聞く気ないなら学校来なくていいじゃん。」とサトシ君に言った事がありました。
ケン君がサトシ君に突然、バカにした目で見てんじゃねーよ!と言われていたのを見た事もありました。
ユウ君自身も似たような事をサトシ君に言われました。全くバカにしているつもりもなく、戸惑いました。
ユウ君は、サトシ君がケン君を殴ったのを見て、いいがかりをつけて殴るなんてサトシ君は酷い奴だ。と思いました。

ここで事実は、「サトシ君がケン君を殴った」という事だけです。
しかし、シュン君から見た真実は、学校に来るな、とまで言われていっぱいいっぱいになったサトシ君の自分を守る為の一発であり、これ以上バカにされない為の正当防衛である。
ユウ君から見た真実は、サトシ君は授業の邪魔もするし、何かと言いがかりをつけて自分やケン君に憂さ晴らしをしてるとしか見えない。
シュン君はサトシ君の肩を持つし、ユウ君は自分と同じ境遇のケン君寄りで見る。
もし他のクラスメイトにもこの一件を聞いたら、他にもまだまだ色んな真実が出てきそうです。


人は、なかなか事実だけをシンプルに捉える事ができません。どうしても投影するし、自分なりの解釈で見ます
どこを切り取ったかにもよるし、その人のそれまでの知識、物の見方、自分フィルターを通します。
だから人の数だけ真実があるのです。
そう考えると、人にジャッジして正論言うって、どれだけ怖い事か、です。
だからこそ、それに気を取られなくていいんです。

そして真実とは時に、「信じたい事実」でもあるのかな、と思います。
だからこそ、何があってもあなたの味方だよ。と言えるのかな。
事実がどうであれ、ここにある愛は変わらない。
そう言えたらあったかい。
それが正しいかわからないけど、そんな愛に強く心揺さぶられます。
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