1.資格を取ってから動くべきか、迷っていませんか
転職したい業界に、資格が必要だと知ったとき、
まず資格を取ってから動くべきか、
それとも先に転職活動を始めるべきか、
判断に迷う人は多いと思います。
資格取得には数ヶ月から数年かかることもあり、
その間に転職のタイミングを逃してしまうのではという焦りもあります。
かといって、資格なしで挑戦して、選考で不利になるのも避けたい。
この順番の悩みは、想像以上に多くの人がつまずくポイントです。
2.なぜ順番の判断は難しく感じるのか
資格取得と転職の順番で迷う理由は、業界や職種によって、
資格の重みがまったく異なるからです。
資格がなければ実務に就けない仕事もあれば、資格は歓迎条件程度で、
実務経験の方が重視される仕事もあります。
この違いを正しく把握しないまま「資格は取っておいた方が安心」
という漠然とした感覚だけで判断してしまうと、
必要以上に時間をかけてしまったり、
逆に必要な準備を怠ってしまったりすることになります。
3.先に答えを言います
順番を決める鍵は、資格の有無ではなく、資格の必須度です。つまり、
その資格が「ないと働けない」ものなのか、「あると有利」
なだけのものなのかを、まず見極める必要があるんです。
4.順番を決めるための具体的な手順
まず、志望する業界や職種で、資格が法律上必須なのか、
それとも任意なのかを調べます。医療系や士業など、
資格がなければそもそも業務に就けない職種であれば、
先に資格取得を優先する必要があります。次に、
任意の資格である場合は、実際の求人票を確認します。
「資格保有者歓迎」という表記であれば、
資格がなくても応募できる可能性が高く、
実務経験や意欲でカバーできる余地があります。そして、
資格取得にかかる期間と、転職市場のタイミングを照らし合わせます。
資格取得に1年以上かかる場合、その間に希望する求人が
なくなってしまうリスクも考慮に入れる必要があります。
最後に、「資格取得中」であることを、
転職活動の中でどう伝えるかも考えておきます。
取得意欲を示しながら転職活動を進める方法も、
選択肢の一つとして持っておくと動きやすくなります。つまり、
資格が必須かどうかを起点に、
期間とタイミングを掛け合わせて判断することが、
順番を決める基本の考え方です。
5.採用側から見た「任意資格」の本音
元採用担当として言うと、任意資格の場合、資格の有無よりも、
実務でどう活かせるかを説明できるかどうかを重視しています。
資格を持っているだけで、実務経験や意欲の説明が乏しい候補者より、
資格はまだでも、
取得に向けて動きながら実務経験を積んできた候補者の方が、
評価が高くなることも珍しくありません。一方で、
必須資格が求められる職種では、
資格の有無が選考の入り口そのものになるため、
ここは明確に切り分けて考える必要があります。
つまり採用側から見ると、任意資格については、資格の有無以上に、
それをどう仕事に結びつけて語れるかが重要だということです。
6.事例:並行して進めた相談者
相談者は、興味を持っていた分野に任意資格があることを知り、
まずは資格を取得してから転職活動を始めようと考えていました。
キャリア相談の中で、志望する求人の多くが「資格保有者歓迎」
にとどまり、必須条件ではないことが分かります。
資格取得を先延ばしにせず、実務経験や関連する業務での
取り組みを整理しながら転職活動を並行して進めたところ、
資格取得前に内定を得ることができました。
相談者は「資格がないと応募できないと思い込んでいたが、
確認してみると違った」と振り返っています。
7.判断に迷ったときの補足知識
資格取得と転職活動を並行して進める場合、「勉強中であること」
自体を、志望動機の中でポジティブに伝える工夫も有効です。
学ぶ姿勢や、
その分野への本気度を示す材料として使うことができます。また、
資格取得を先に済ませてから転職活動を始めることが、
必ずしも安全な選択とは限りません。転職市場は常に動いており、
資格取得に時間をかけている間に、
応募したかった求人がなくなってしまう可能性もあります。逆に、
資格が必須の職種を目指す場合は、焦って転職活動を先行させず、
資格取得のスケジュールをしっかり見積もった上で、
計画的に動くことが大切です。迷ったときは、
志望する業界で実際に働いている人や、
その業界に詳しいエージェントに、
資格の必要性について直接聞いてみるのも有効な方法です。
求人票だけでは分からない、現場の実態が見えてくることがあります。
8.まとめ
資格取得と転職の順番は、資格の必須度によって変わります。まず、
その資格が本当に必要かどうかを見極めることから始めてみてください。
応援しています。