転職は逃げなのか。判断のための考え方

転職は逃げなのか。判断のための考え方

記事
学び
1.「逃げ」という言葉が頭から離れない

今の仕事がつらい。
辞めたい気持ちはあるのに、
「それって逃げなんじゃないか」
という声が
頭の中から消えてくれない。

誰かに言われたわけでもないのに、
自分で自分を
責めてしまう。
そういう相談を、
本当によく受けます。

2.なぜ「逃げ」という言葉に縛られるのか


「石の上にも三年」
「どこに行っても
同じことの繰り返し」。
そんな言葉を、
一度は聞いたことが
あると思います。

これらの言葉には、
一定の真実も
含まれています。
だからこそ、
簡単に否定できず、
自分を縛ってしまう。

つらいから辞めたい。
でも、つらさから
逃げているだけなら、
次の職場でも
同じことの繰り返しに
なるかもしれない。

この不安が、
判断を止めてしまう
一番の原因です。

3.先に答えを言います


「逃げかどうか」は、
辞める理由では
決まりません。

つまり、辞めた後に
どう動くか。
そこにしか、
答えはないんです。

4.「逃げ」かどうかを判断する具体的な視点


一つ目は、
「同じ状況を避けたいのか、
違う環境で挑戦したいのか」
という視点です。

前者は一時的な
苦しさの回避に
とどまりますが、
後者は次の職場で
何を得たいかまで
言語化できている
状態です。

二つ目は、
「辞める理由を、
他責だけで
語っていないか」
という視点です。

会社が悪い、
上司が合わない。
それ自体は事実でも、
自分の側の希望や
軸が抜け落ちたままだと、
転職先でも同じ不満を
繰り返しやすくなります。

三つ目は、
「辞めた後の生活を
具体的に描けているか」
という視点です。

漠然と「辞めたい」
だけでなく、
次にどんな働き方を
したいのかまで
イメージできていれば、
それは十分に
前向きな決断です。

つまり、辞める理由の
善し悪しではなく、
辞めた先に向かう
姿勢があるかどうかで、
「逃げ」かどうかは
決まるということです。

5.採用側から見た「逃げの転職」の本音


元採用担当として言うと、
「今の会社がつらいから」
という転職理由自体を
マイナスに見ることは
ありません。

むしろ、
つらさを我慢し続けて
限界まで放置していた
人の方が、
入社後も同じパターンを
繰り返しやすい
印象があります。

見ているのは、
つらさをきっかけに、
何を変えたいと
思ったのか。
そこが言語化できて
いるかどうかです。

「辞めたい理由」と
「次に求めるもの」が
セットで語れる人は、
面接でも一貫性のある
印象を与えます。

つまり採用側は、
逃げてきたかどうかより、
そこから何を学び、
次にどう活かそうと
しているかを
見ているということです。

6.事例:「逃げかもしれない」と迷い続けたEYさん


EYさんは、
職場の人間関係に
悩みながらも、
「これは逃げでは
ないか」という思いから、
半年以上
転職活動に
踏み切れずにいました。

転機になったのは、
「辞めた後、
どんな働き方をしたいか」
を紙に書き出して
みたことでした。

人と深く関わりすぎない
仕事の進め方や、
成果が見えやすい
評価制度など、
自分が本当に
求めていた条件が
明確になっていきます。

面接でも、
前職への不満だけでなく、
「だからこそ次は
こういう環境で
働きたい」と
語れるようになり、
希望していた職種への
内定につながりました。

7.判断に迷ったときに使える補足の視点


判断に迷ったときは、
一人で結論を出そうと
しすぎないことも
大切です。

同じ話を家族や友人に
すると、
「それは頑張りすぎだよ」
という反応が
返ってくることも
あります。
身近な人の視点は、
自分では見えない
偏りに気づく
きっかけになります。

また、「辞めたい」
という気持ちが、
一時的な繁忙期や
特定のプロジェクトによる
一時的なものなのか、
それとも慢性的に
続いているものなのか
を切り分けることも
有効です。

一時的な負荷であれば、
時期をずらすだけで
気持ちが落ち着く
こともありますし、
慢性的なものであれば、
それこそが転職を
検討する十分な
理由になります。

もう一つの視点として、
「辞めたい理由」を
書き出してみたときに、
環境を変えれば
解決するものと、
自分自身の考え方や
働き方のクセに
関わるものが
混ざっていないかを
確認するのも
おすすめです。

後者が多い場合、
転職しても同じ
悩みを抱えやすいため、
自己分析と
並行して進めると
判断の精度が
上がります。

そして、判断に
時間がかかること自体は、
悪いことではありません。
むしろ、じっくり
考えた分だけ、
転職後の納得感は
高まりやすくなります。

大事なのは、
考え続けることと、
立ち止まったまま
何も動かないことを、
分けて捉えることです。

情報収集だけでも
動いてみることで、
考えが整理される
こともあります。

8.まとめ


「逃げかどうか」を
理由の善し悪しで
判断する必要は
ありません。

辞めた先に、
何を求め、
どう動くか。

そこに目を向けられれば、
それはもう、
前向きな一歩です。

応援しています。


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