コラム68 CPX 心肺機能検査

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皆様こんにちは。今回は久しぶりにちゃんとした循環器系検査のお話です。
 CPXという検査をご存知でしょうか?CPX(Cardiopulmonary Exercise Training,心肺運動負荷試験)は呼気ガス分析を併用して行う運動負荷試験です。エルゴメーターといういわば室内の自転車漕ぎマシンで15分程度検査するのですが、これを用いた体力測定をお勧めいたします。検査は心電図、血圧、および特殊なマスクをつけて呼気中の二酸化炭素濃度などのガス分析をモニタリングしながら行います。まずはゆっくりとペダルを漕ぎ始めだんだん重くなっていくペダルを規則正しく漕いでいきます。10分弱くらいでキツくなってくるのですがある時点で、呼気中のCO2濃度が急激に上昇し始めます。これが嫌気性代謝閾値(AT)と言われいわゆる有酸素運動から無酸素運動に切り替わる点です。ここからはぜいぜいするほど重いペダル漕ぎを2−3分くらい?続けて、疲れ果てたところで終了です。最後まで頑張ると最大酸素摂取量も求めることができます。
 先日私自身もこのCPX検査を行なってきて、比較的良好な結果を得ました。最大酸素摂取量はまさに心肺機能と筋量の掛け合わせのような値でその人の運動耐用能を示唆します。ATレベルも含めて結果を見ると、今まで筋トレなどを行なってきて良かったと嬉しい気持ちになりました。
 このCPXは主に心疾患を有する患者様に行う検査です。心電図をつけながら行うので、狭心症の有無も判定することができます。また、運動能力が判明するため、リハビリテーションの強度を決定する際にも用いられます。ひいては心臓移植を決定する際の判断材料にも使われているような検査です。心疾患を有する患者様のリハビリテーションは予後改善効果が証明されています。薬物療法と比べても決して劣らない程度で患者様の長期生存に関係し、また、患者様のQOL=Quality of life(クオリティ オブ ライフ)を改善させます。したがってCPXはリハビリテーションの量と質を決定するための、非常に有用な検査で近年盛んに行われるようになってきているのです。
 私自身も実際に受けてみてこれはいいと思いました。心疾患を有する方には保険適応の検査となりますが、心疾患がなくても、個人個人の運動能力が一目で見てわかりますし、自分の運動能力を知り、どの程度の心拍数まで運動で上げることがより効果的なのか判断する材料になります。トレーニングを始めようと思っている人の良いきっかけになるとも思いますし、一定期間トレーニングをしてみて効果判定にも使えるでしょう。
 今後この検査は医療目的ではなく、一般人(心疾患を有するか否かに関係ない全ての人々)にとって馴染み深い検査になっていくような気がします。人間ドックとか、ジムなどに置かれる日も近いのではないでしょうか?皆様も機会があれば一度CPXをどこかで受けてみると面白いと思います。試してみてください。

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