日商簿記3級 直前14日|決算整理仕訳の頻出パターン5つを型で覚える

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日商簿記3級の第3問・第5問で合否を分けるのが、決算整理仕訳です。出題されるパターンはほぼ決まっています。仕訳の「型」を5つに整理して覚えれば、初見の数字でも慌てずに解けます。

この記事で分かるのは次の5つです。

- 決算整理仕訳の頻出パターン5つ
- それぞれの仕訳の型と覚え方
- 直前14日の回し方

なお、本記事の問題・解説はオリジナルであり、公式問題ではありません。合格を保証するものではありません。

## パターン1:売上原価の算定(しいくりくりしい)

最も頻出のパターンです。期首商品棚卸高を仕入に加え、期末商品棚卸高を仕入から差し引く処理です。

- (借)仕入 ××× (貸)繰越商品 ×××(期首分)
- (借)繰越商品 ××× (貸)仕入 ×××(期末分)

覚え方は「しいくりくりしい」の語呂です。最初の「しい」は仕入、「くり」は繰越商品を表します。期首は「仕入に足す」、期末は「仕入から引く」という意味を押さえておけば、金額の向きを間違えにくくなります。繰越商品の金額は、問題文の「期首商品棚卸高」「期末商品棚卸高」の数字をそのまま使います。

## パターン2:減価償却費の計上

建物や備品などの固定資産について、1年分の減価償却費を計上する仕訳です。簿記3級では定額法が中心です。

- (借)減価償却費 ××× (貸)減価償却累計額 ×××

金額の計算は「(取得原価-残存価額)÷耐用年数」です。ここで注意したいのは2点です。1つは、期中に取得した資産は月割り計算になること。たとえば4月に取得した資産の当期分は9か月分です。もう1つは、間接法で処理すること。貸方科目は「備品」ではなく「減価償却累計額」です。直接法と混同しないようにしましょう。

## パターン3:貸倒引当金の設定

売掛金や受取手形などの債権に対して、将来の貸倒れに備えて引当金を設定する仕訳です。

- (借)貸倒引当金繰入 ××× (貸)貸倒引当金 ×××

金額は「債権残高×貸倒引当率」で求めた設定額から、すでに計上されている引当金残高を差し引いた差額です。ここが最大の落とし穴で、「設定額そのまま」を答えにしてしまうミスが多発します。問題文に「貸倒引当金の残高が○○円ある」と書かれていたら、必ず差額計算をしてください。なお、貸倒引当金は資産のマイナス項目として貸借対照表の貸方に表示される点も、精算表問題とセットで覚えておきましょう。

## パターン4:費用・収益の見越しと繰延べ

決算日をまたぐ費用や収益を、正しい期間に割り振る処理です。4つの型があります。

- 未払費用:支払いがまだの費用を計上する(借:費用/貸:未払費用)
- 未収収益:受け取りがまだの収益を計上する(借:未収収益/貸:収益)
- 前払費用:支払い済みで次期分の費用を繰り延べる(借:前払費用/貸:費用)
- 前受収益:受け取り済みで次期分の収益を繰り延べる(借:収益/貸:前受収益)

見分けのコツは、「お金は動いたか」「期間は当期か次期か」の2つを確認することです。お金がまだ動いていないのに当期分なら「未払・未収」、お金は動いたのに次期分なら「前払・前受」です。科目名が似ているため、問題文の「当期分」「次期分」という言葉に線を引く癖をつけましょう。

## パターン5:消耗品と貯蔵品の整理

購入時に費用として処理した消耗品のうち、期末に残っている分を資産に振り替える仕訳です。

- (借)貯蔵品 ××× (貸)消耗品費 ×××

逆に、購入時に資産として処理していた場合は、使った分を費用に振り替えます。

- (借)消耗品費 ××× (貸)貯蔵品 ×××

どちらの仕訳になるかは、問題文の購入時の処理方法で決まります。購入時に「消耗品費で処理している」とあれば前者、「貯蔵品として資産計上している」とあれば後者です。問題文の最初の一文を見落とすと、借方・貸方が逆になります。決算整理の問題では、まず「購入時にどう処理したか」を確認する癖をつけてください。

## 直前14日の回し方

決算整理仕訳は、5つの型を「数字を変えて」繰り返し解くのが最も効果的です。

- 5つの型を1枚の紙にまとめ、毎日1回は眺める
- 各型につき1日2問ずつ、時間を測って解く
- 間違えた型だけを翌日もう一度解き、3回連続で正解したら卒業させる

新しい論点に手を広げるより、5つの型を確実に書ける状態にすることが、直前期の最優先です。型が書ければ、数字が変わっても対応できます。

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※本記事の問題・解説はオリジナルであり、公式問題ではありません。試験の最新情報は日本商工会議所の公式発表でご確認ください。
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