楽天の商品ページを見ていると、「画像はきれいなのに、なぜか売れていない商品」に出会うことがあります。
文字も整っている。色使いもきれい。商品の写真も悪くない。
それなのに、アクセスはあるのに注文が入らない。
これは、画像のデザインが悪いというより、「何をどの順番で伝えるか」が少しズレていることが多いと思います。
商品画像は、1枚ずつ見せる資料ではありません。
お客様が商品を知って、気になって、比較して、「これなら大丈夫そう」と思って購入するまでの流れを作るものです。
僕も最初の頃は、画像をきれいに作ることばかり考えていました。
「この画像は見栄えがいいな」
「この言葉を大きくしたら目立ちそうだな」
そんなふうに1枚ずつ作っていたので、ページ全体で見ると、何を一番伝えたいのかがぼやけていたことがあります。
画像を改善しても売れなかった時に気づいたのは、きれいさより先に「読む人の気持ちの順番」を考えることが大切だということでした。
今回は、商品画像をきれいにしても売れない時に見直したい、
“伝える順番”を5つに分けて紹介します。
デザイナーさんに画像を依頼する前にも、今ある商品ページを見直す時にも使える考え方です。
■ 1. 最初に伝えるのは「何の商品か」ではなく、「自分に関係ある商品か」
1枚目画像では、商品を大きく見せることが多いです。
もちろん、商品がはっきり見えることは大事です。
ただ、それだけでは、お客様は「自分が買うべき商品か」まで判断できません。
たとえば、収納用品なら「収納ボックスです」と伝えるだけでは少し弱いです。
「散らかりやすい玄関をすっきりさせたい人へ」
「子どもの細かいおもちゃをまとめたい時に」
このように、誰のどんな場面で役立つ商品なのかが見えると、お客様は自分の生活に置き換えやすくなります。
売れない画像は、商品の特徴を最初からたくさん並べてしまうことがあります。
でも最初に必要なのは、機能の説明よりも「これは自分に関係あるかも」と思ってもらうことです。
1枚目画像を見た時に、初めての人が3秒で、商品と使う人を想像できるか。まずはここを確認してみてください。
■ 2. 次に見せるのは、商品の良さより「困りごと」
商品に興味を持ってもらえたら、次に伝えたいのは、その商品が解決する困りごとです。
ここでいきなり「高品質」「便利」「多機能」と言っても、少しふわっとしてしまいます。
お客様は、自分が困っていることとつながった時に、商品の良さを理解しやすくなります。
たとえば、ただ「大容量です」と伝えるよりも、
「荷物が増えると、バッグの中がすぐにごちゃごちゃする」
「細かい物を探す時間が地味にストレス」
と先に悩みを見せてから、整理しやすい構造や容量を伝える方が、商品の必要性が伝わりやすいです。
これは、購入を無理にあおるためではありません。
「自分が困っていたのはこれかも」と、お客様が商品を理解しやすくするための順番です。
商品ページに悩みの画像が1枚もない場合は、購入する人がどんな場面で困っているかを一度考えてみるのがおすすめです。
競合レビューを読むと、「こういう時に困った」「ここがもっと分かりやすければよかった」という言葉が見つかることも多いです。
■ 3. 困りごとの後に、解決できる理由を見せる
困りごとを伝えたら、その次に「だからこの商品が役立つ」という理由を見せます。
ここで初めて、素材、形、セット内容、使いやすさなどの特徴が生きてきます。
たとえば、先ほどの収納用品なら、
「細かい物が散らかる」
という悩みを出した後に、仕切り、ポケット、取り出しやすい形などを見せる。
これなら、機能の説明がただのスペック紹介で終わりません。
「だから、この形が便利なんだ」と自然に伝わります。
売れない商品ページでは、この順番が逆になっていることがあります。
最初から素材の説明、サイズの説明、機能の説明が続く。でも、それが自分に必要な理由が分からない。
これでは、良い特徴があっても印象に残りにくいです。
画像ごとに、「この説明は、どの困りごとに答えているのか?」と聞いてみると、不要な画像や足りない画像が見つかりやすくなります。
■ 4. 比較は、商品に興味を持ってから見せる
比較表や競合との違いは、商品ページではとても大事です。
ただし、早すぎる段階で比較を出すと、お客様はまだ商品に興味を持つ前なので、頭に入りにくいことがあります。
僕は、比較は「この商品、ちょっと良さそうだな」と思ってもらった後に出す方が自然だと感じています。
まず商品を知ってもらう。
困りごとを共有する。
解決できる理由を見せる。
その後に「似た商品と比べて、ここが違います」と伝える。
この流れなら、お客様は比較する意味を理解した状態で見てくれます。
比較画像を作る時も、相手を必要以上に悪く見せる必要はありません。
自分の商品がどんな人に合うのか、何を大切にしたい人に向いているのかが伝われば十分です。
「安さを優先する人」ではなく、「使いやすさやセット内容を重視する人に向いている」といった見せ方の方が、長く信頼されやすいと思います。
■ 5. 最後に、不安を消して購入しやすくする
商品を気に入っても、購入の直前で止まる人はいます。
その理由は、商品そのものの魅力が足りないからとは限りません。
サイズ、使い方、セット内容、配送日数、注意点、返品条件。
こういった細かい不安が残っているだけで、「また後で見よう」とページを閉じてしまうことがあります。
だから最後の方の画像では、購入前に気になりやすいことへ丁寧に答えることが大切です。
「サイズはこれくらいです」
「セット内容はこちらです」
「こういう使い方ができます」
「購入前に、ここだけ確認してください」
派手な画像ではなくても、この部分があるだけで安心感はかなり変わります。
僕自身、売れている商品を見返すと、メリットを強く言っている画像だけではなく、こうした地味な情報がちゃんと入っています。
お客様は、良い商品を探していると同時に、「失敗しない商品」を探しているんですよね。
■ 画像を作る前に、5枚のメモを作ってみる
ここまで読んで、「順番を考えるのは難しそう」と感じた方もいるかもしれません。
でも、最初から完璧な構成を作る必要はありません。
まずは紙やメモに、次の5つを書くだけでも大丈夫です。
1.誰の、どんな場面に関係ある商品か
2.その人は何に困っているか
3.この商品は、なぜその困りごとを減らせるのか
4.似た商品と比べて、何を選ぶ理由にするか
5.購入前に残りそうな不安は何か
この5つが決まってから画像を作ると、デザイナーさんへの依頼もかなりやりやすくなります。
「おしゃれにしてください」ではなく、「1枚目では誰向けか、2枚目では悩み、3枚目では解決できる理由を伝えたいです」と頼めるからです。
AIを使うなら、商品情報や競合レビューをもとに、「この商品を買う前にお客様が知りたいことを、順番に5つ出してください」と聞いてみるのもおすすめです。
自分では当たり前になっていた情報を、整理するきっかけになります。
ただし、AIが出した内容をそのまま使うのではなく、自分の商品に本当に合っているかは必ず確認してください。
■ まとめ:きれいな画像より、迷わない順番
商品画像をきれいにしても売れない時は、デザインを作り直す前に、伝える順番を見直してみてください。
1.自分に関係ある商品だと思ってもらう
2.困りごとに共感してもらう
3.解決できる理由を伝える
4.比較して選ぶ理由を見せる
5.最後に不安を消す
この流れがあると、商品画像はただの説明ではなく、お客様が納得して選ぶための案内になります。
画像は、きれいに作ることも大切です。
でもそれ以上に、「この順番なら分かりやすい」と思ってもらえることが、売れる商品ページにつながるのではないでしょうか。
まずは今ある商品ページを見て、どの順番が抜けているかを1つだけ探してみてください。
―――
楽天の商品画像は、ただきれいに作るだけではなく、誰に何をどの順番で伝えるかを決めることが大切です。
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