Web制作やアプリ開発をしていると、必ず出てくるのが「commonフォルダ」という名前です。
なんとなく使っている人も多いですが、ここを曖昧にしたまま進めると、後から必ず破綻します。
この記事では、commonフォルダを使うべき場面・使ってはいけない場面を、実務視点で整理します。
commonフォルダの本質的な役割
commonフォルダの役割は一つだけです。
「複数の場所から、同じ意味・同じ役割で使われるものをまとめる場所」
便利だから入れる場所ではありません。
「再利用されることが前提のもの」だけを置く場所です。
commonに入れるべきもの
1. サイト全体で共通の素材
ヘッダーやフッターで使うロゴ
全ページ共通の背景画像
SNSアイコン(X、Instagram、LINEなど)
UIパーツ用の汎用アイコン
これらは「どのページのものか?」と聞かれたとき、
**「このサイト全体のもの」**と答えられるものです。
2. 汎用UIパーツ
ボタン用のアイコン
矢印、チェック、装飾用の図形
汎用バナー(キャンペーン共通など)
「このページ専用ではない」「他でも使う前提」があるなら、commonに置く価値があります。
3. 役割が明確で、意味が変わらないもの
重要なのはここです。
ロゴはどこで使っても「ロゴ」
SNSアイコンはどこで使っても「SNSアイコン」
意味がブレないものだけが、commonに向いています。
commonに入れてはいけないもの
1. 特定ページ・特定機能専用の素材
schoolページだけで使う写真
aboutページ専用のビジュアル
特定イベント用の画像
これらをcommonに入れるのは、ただの逃げです。
「とりあえずここに入れとこう」は、将来の自分への負債になります。
2. 「分類が面倒」なもの
よくある失敗がこれです。
行き場がわからないからcommon
フォルダ分けを考えるのが面倒だからcommon
これは設計放棄です。
commonは「最後の避難所」ではありません。
3. 将来増えると分かっている専用素材
例えば学校サイトなら、
学校写真
人物写真
教室風景
これらは最初から school / people / classroom のように分けるべきです。
増えると分かっているのにcommonに入れるのは、整理を先延ばしにしているだけです。
実務での正しい考え方
判断基準はシンプルです。
これは他の場所でも同じ意味で使うか?
「このフォルダにあるのが自然」と説明できるか?
3か月後の自分が見て迷わないか?
一つでも怪しければ、commonに入れるべきではありません。
commonを肥大化させる人の思考の盲点
commonが膨れ上がる人は、
「今の作業効率」だけを見ています。
でも実務で重要なのは、
後から参加した人が理解できるか
修正時に迷わないか
名前を見ただけで役割が分かるか
フォルダ構成は、未来の自分や他人とのコミュニケーション設計です。
まとめ
commonフォルダは便利な箱ではありません。
全体共通
再利用前提
意味が変わらない
この3つを満たすものだけを入れる場所です。
それ以外は、専用フォルダを作る。
それが、実務で通用する構成です。
整理を後回しにしない。
それだけで、プロジェクトの寿命は確実に伸びます。