WordPressのサイトをGitHubで公開できるのか――これは多くの人が一度は疑問に思うテーマです。結論から言うと、WordPressをそのままGitHubで運用することは基本的に難しいです。ただし、サイトの構成や目的によっては一部をGitHubで活用する方法があります。以下ではその理由と現実的な選択肢を整理します。
1. WordPressは「動的サイト」でありPHPが必要
WordPressはPHPとMySQLデータベースを使って動的にページを生成します。
GitHub Pagesは、静的なHTML/CSS/JavaScriptのファイルを配信するサービスであり、サーバー側でPHPを動かすことはできません。
そのため、WordPressのファイルをそのままGitHubにアップしても、ブラウザで動くことはありません。
2. GitHubを使った運用が全くできないわけではない
とはいえ、GitHubを全く活用できないわけではありません。以下のようなケースではGitHubを有効に使えます。
テーマやプラグインの管理
WordPressテーマやオリジナルプラグインのソースコードをGitHubで管理
変更履歴の追跡や共同開発が容易になる
静的書き出しを利用する
WordPressの内容を静的HTMLとして出力し、そのHTMLをGitHub Pagesに置く方法
例えば「Simply Static」「WP2Static」などのプラグインで静的化できる
ブログや企業サイトなど、頻繁に動的機能(ログイン、コメント、検索など)を必要としない場合に有効
3. もし「本番運用」したい場合の現実的な方法
GitHub PagesだけでWordPressを動かすことはできません。
本番環境としてWordPressを稼働させたい場合、以下のようなサーバーが必要です。
Xserver、さくらのレンタルサーバー、ConoHa WINGなどのPHP対応レンタルサーバー
VercelやNetlifyなどのサーバーレス環境(ただし通常のWordPressは動作不可)
Dockerなどで独自にPHPサーバーを構築するVPS(さくらVPS、ConoHa VPS、AWSなど)
GitHubはその際にコードのバージョン管理や自動デプロイ用のリポジトリとして使うのが現実的です。
4. GitHubを併用するメリット
GitHubを併用することで、以下のような利点があります。
チーム開発に強い:複数人でテーマやプラグインを開発する際のコード共有
自動バックアップ:テーマやカスタマイズの履歴を安全に保存
CI/CDパイプライン:GitHub Actionsを使って本番サーバーに自動デプロイが可能
WordPressを本番運用しながら、テーマやカスタムコードだけGitHubで管理するという運用は非常に現実的です。
まとめ
GitHub Pagesは静的サイト向けで、WordPressをそのまま動かすことはできない
ただし、テーマやプラグインの管理・静的書き出し・自動デプロイなどでGitHubは活用できる
本番運用はPHPが動くレンタルサーバーやVPSを利用し、GitHubはあくまで開発・管理用の補助ツールとして使うのが現実的
つまり「WordPressサイトを直接GitHubで公開する」のではなく、GitHubは開発や管理のために併用するという考え方が正解です。