「画像生成はChatGPTが最強」
そういう話をよく聞く。実際、私もしばらくそう思っていた。
でも、こだわりを持って使おうとしたとき、その一言では全然説明がつかなくなった。
「こだわりの画像」に必要なものは何か
「こだわり」と言っても、人によって違う。
でも共通しているのは、「なんかいいな」で終わらないということだ。
制作したLP(ランディングページ)に使う画像なら、見た目が美しいだけでは足りない。文字がちゃんと読めるかどうか、情報量を破綻なく捌けるかどうか、信頼感が出るかどうか。そういったことが、成果に直結してくる。
「洗練されているか」という一軸だけで判定すると、評価を誤る。それを踏まえた上で、ChatGPT・Gemini・Claude(クロード)の3つを改めて比較してみたら、ずいぶん違う景色が見えてきた。
今回の素材1
今回の素材2
※素材はPinterestより
ChatGPT・Gemini・Claude、それぞれの実態
まず整理しておくと、この3つは「同じ種類のことをしているわけではない」。
ChatGPTの強み
参照画像(完成イメージに近い画像を渡して参考にさせる方法)を使った生成が、非常に強い。
広告ビジュアル、漫画調のイラスト、エディトリアル系のポスター。1枚の参照画像を渡すだけで、驚くほど忠実に雰囲気を再現しながら新しい画像を作ってくれる。「こういう雰囲気のやつ」を見せて作らせる使い方なら、現時点でChatGPTが最も頼りになる。
Geminiの強み
複数の参照画像を混ぜる、という点では、Geminiが圧倒的に強い。
最大14枚の参照素材を組み合わせて1枚の画像にできる。さらに、文字の多い図解や、商品のモックアップ(見本画像)、複数言語対応の画像を作るのも得意だ。しかも、作った画像をそのままWebページやアプリに変換することまでできる。
「複数の素材を組み合わせたい」「図解に文字をたくさん入れたい」という場面では、Geminiの方が力を発揮する。
Claudeの強み
Claudeの場合は、少し話が変わる。
そもそも、ピクセル単位の画像生成がメインではない。それよりも、デザインシステム(ブランドのカラーやフォント・コンポーネントをまとめたルールブック)を読み込んで、LPやワイヤーフレーム(設計の骨組み)を丸ごと作ることに強い。「ブランドに合った見た目でLP全体を設計したい」「既存のデザインルールを引き継いで作りたい」という場面なら、Claudeが最も自然な選択になる。
用途別おすすめ一覧
結局、どれを使えばいいのか。使いたい場面ごとに整理するとこうなる。
やりたいこと向いているAI
参考画像を見せて広告・バナーを作るChatGPT
複数素材を合成・文字入り図解を作るGemini
ブランドに合わせてLP全体を設計するClaude
ChatGPTが強い、という話は嘘ではない。ただ、それは「参照画像ベースのビジュアル生成」に限った話だ。こだわりを持って使おうとした瞬間、用途が細分化される。だから、最強は一つに決まらない。
結論——「最強はどれ?」という問い自体に詰まりがある
「ChatGPTとGeminiとClaudeを比べたら、どれが強いですか?」
この問いに正直に答えるなら、「目的による」になる。
でも、それは答えをはぐらかしているのではなく、問い自体が大事なことを見落としているからだ。この3つは、同じ種類のことをしているわけではない。得意な領域が根本的に違う。だから、最初に「何を作りたいのか」を決めてから道具を選ぶ順番が正しい。
こだわりのある画像を作ろうとするほど、その順番が大事になってくる。
LP制作や広告画像の制作代行を検討している方、ご相談にのります。