5年前の4月に乳がんの手術をしたんです
5月の20日から抗がん剤治療が始まったんです
2回目が終わった頃からかなぁ・・・
髪が抜けはじめて、
でも正直言って全くと言っていいほど「つらさ」がなかったんだよね
きっとね、私って少し感覚が違うんだと思う
特に「女子感」みたいなものが薄いのかも(笑)
坊主になることも、胸がなくなることも全く何も感じてなくって
坊主頭に関しては「アトピーの薬が塗りやすくなるじゃん!」
くらいの気持ちだったんだよね
髪を触ると抜けてしまうから、
それならいっそ……とお風呂場で必死に引っ張って抜こうとしたら、
排水口が詰まって大変な事に
鏡を見たら、そこには「温〇洋一さんのような頭」をした私が
思わず吹き出してしまいました
翌日、近所の980円カットのお店に駆け込みました
恥ずかしさは全然なくて、
「すみません、抗がん剤で髪が抜けたので坊主にしてください」と
伝えたんですが、そうしたら理容師さんが
「何枚刈りにしますか?」って……。
(坊主なんてしたことないし、子供も娘だし、
「何枚って言われてもわからんわー!」と
心のなかでツッコミを入れてました)
「わからないです」と伝えると
「3枚だと刃が頭皮にあたらないよ」と優しく対応してくれて
人生初のバリカン体験は、なんと500円で済みました
「伸びてきたらまたここに来よう!」なんて思っていたけれど、
その後抗がん剤治療が終わるまで髪が伸びることはありませんでした
坊主になった顔をみると
亡くなった父親にそっくりでびっくりでした
確かに私は父親似ではあったけど
ここまでそっくりだとは思ってなかったので
ミラータイプの冷蔵庫のドアに映る顔が
オヤジじゃん・・・・となってました(笑)
抗がん剤と放射線治療中は
それなりに楽しんで過ごしていたのですが
唯一「辛かったこと」は味覚障害でした
とにかく
味が美味しくないんです
どう表現していいのかわからないんだけど
とにかく美味しくない味が・・・
それに人は目でも味を感じてて
食べ物の味を頭で記憶しているんですよね
ピザだったらこんな味
たこ焼きならこんな味
このお店のハンバーガーはこの味って
なのに一口食べるとその味が脳に伝わらない
それが一番悲しかったですね
もしも何かが起きて死ぬことになっても
それは私の寿命と思っているので
ツライとか嫌だとかって思ってないのですが
味覚障害があったときは
「もしこのまま死んでしまったら、嫌だなぁ。
最後にちゃんとした味を感じてから死にたい」って
思っていました
でもそんな時
唯一しっかりと味を感じられたのが
「マヨネーズ」と「豚肉の甘み」でした
エビマヨを口にした瞬間の
「おーぉ!」という感動といったら
「恐るべしマヨネーズ!」と叫んでしまいました
娘がマヨネーズが嫌いなので
スーパーのお惣菜コーナーのエビマヨを購入してたんですが
びっくりでした
祖母はお昼寝中に亡くなって
父は夜寝たら朝目が覚めなくって3日後に亡くなったので
娘に我が家の家訓は
明日は当たり前に来ないと言ってるんですが
本当に人生、何が起きるかわからない
ガン家系ではあるが自分がガンになるなんて
思ってもなかった
父や祖母とのお別れや
自分のがん治療の経験があるからこそ、
今は日常の「当たり前」が、とてつもなく尊いものに感じられます
うまいものは宵のうちにといいますが
食べたいものがあるとき
やりたいことがあるとき
明日からって言わずに
今日から始める事をおススメします
と言っても、私自身『ダイエットは明日から……』
なんて言っているタイプなので、
偉そうな事は言えないんですけどね(笑)
ただ、家族との別れや自分ががんになった経験を通して、
頭ではわかっているつもりでも、
『命には限りがある』ということを痛感しました
だからこそ、
後になって『あの時こうしておけば……』と
後悔しないように生きていきたいな、と強く思っています
5月30日は保志総一朗さんの誕生日
私がこれまで、何度もアニメの世界に助けられてきました
彼の演じるキャラクターたちにもたくさんの勇気をもらいました
黒バスの笠松先輩、アイナナの百くん
キャラクターたちが懸命に生きる姿を観るたびに、
私も負けていられないな、と思えるんです
どんなに辛い時でも、
画面の向こうで彼らが笑ってくれるから、
私も頑張れたのかもしれません。
ぱっぴーさんのように、
明るく、ぱっぴーと言える毎日を
これからも大切に積み重ねていこうと思います