#106 ワークライフバランスを考える事は正しいか?【働き方】

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コラム
  働き方に関してこんな逸話がある。
ある小さな島にリゾート開発をするメンバーがやってきた。そのメンバーたちは朝から晩まで休みなく必死に働いた。
ある日昼食をとっていると隣で猟師たちが昼間から楽しくお酒を飲んでいた。開発メンバーが恨めしそうに猟師たちを見ると、猟師は、ところでお前さんたちは、何でこんなに必死に働いているんだ?と聞いた。
メンバーたちは、それはお金をいっぱい稼いで、働かなくても昼間からお酒を飲んで悠々時的に暮らせるようにするためだと言った。
それを聞いた猟師は、なーんだそんなことか。それならワシたちが毎日やっていることだ。今すぐ猟師になればいいじゃないかと提案した。メンバーたちはふと我に返った。
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この後開発メンバーがどうしたかは分からないが、きっと働く意義を考え直したんじゃないかと思う。何かのために働くのはいいが、その働くという行為自体も人生の一部なのだ。
現代は働く意味は人それぞれ。将来の貯金のためかもしれないし、今の生活を支えるためかもしれない。人によっては過去の借金を返すためかもしれない。理由はそれぞれだが、自分の人生の今という時間を捧げるに値するかを本当に考えて働いている人は少ないように思う。
経済成長が終わって久しい日本は猟師の生活スタイルのマインドに近い人も増えてきていて、ワークライフバランスの機運がたかまってきている気がする。ただ、猟師にとっては漁をすることも、お酒を飲むことも、仲間と語らうことも全部含めて自分の人生だと思っているんだと思う。
ワークライフバランスではなく、ワークアズライフ。そう、自分の人生の一部だと思える仕事ができるのが一番人生のクオリティが高まる気がする。
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