こんにちは。
5月26日の為替市場を振り返っていきます。
現在のドル円は159円手前。
しかし、価格のわりに相場の熱気はかなり薄く、異様なほど動かない状態が続いています。
実際、先週のドル円は週間値幅が1円未満。
ここまで値動きが縮小する局面は、過去1年を見てもかなり珍しい状況です。
では、なぜ市場は止まっているのでしょうか。
そして次に動くタイミングはどこなのか。
今回はそのポイントを整理していきます。
原油急落で市場の空気が変わった
先週末から週明けにかけて、市場ではイラン情勢が強く意識されました。
特に、
「アメリカとイランが最終的に妥協へ向かうのではないか」
という見方が広がったことで、原油価格が急落。
米長期金利も大きく低下しています。
米10年債利回りは4.48%付近まで低下。
WTI原油価格は90ドル台で推移しています。
本来であれば、
金利低下
原油下落
この組み合わせはドル売り要因になりやすいのですが、ドル円はほとんど動きませんでした。
これは現在の市場が、
「次の材料待ち」
に入っているからです。
なぜドル円は動かないのか
今のドル円は、上にも下にも動けない状態です。
理由は非常にシンプルで、市場参加者の視線が完全に「日銀」に集中しているからです。
現在、市場では6月の日銀会合での利上げ期待がかなり織り込まれています。
最近は複数の日銀関係者からタカ派発言も出ており、
「そろそろ本当に動くのでは?」
という空気が強まっています。
ただ一方で、
「利上げしたとしても円高になるとは限らない」
という難しい状況でもあります。
実は“利上げ=円高”ではない
ここが非常に重要です。
多くの人は、
「日銀が利上げすれば円高になる」
と思っています。
しかし実際の相場は、そう単純ではありません。
昨年12月も、
日銀修正期待
タカ派警戒
円高予想
が市場に広がっていました。
ですが結果は、
「材料出尽くし」で逆に円安加速。
今回も同じパターンになる可能性があります。
つまり、
利上げ実施
市場失望
円安加速
という流れです。
本当に警戒すべきは「為替介入」
もし6月の日銀会合後にドル円が160円を突破してくる場合、市場が最も警戒するのは追加の為替介入です。
現在の相場は、
「日銀」と「介入警戒」
この2つが中心テーマになっています。
特に159〜160円は、政府・日銀にとっても極めて重要なラインです。
そのため、上方向へ一気に走る展開になれば、再び大きな値動きが出る可能性があります。
今は“待つ相場”
現在のドル円はエネルギーを溜め込んでいる段階です。
こういう相場は、動き出すと非常に速い。
今は無理に仕掛けるよりも、
「どちらへ抜けるのか」
を冷静に見極める局面だと思います。
6月の日銀会合までは、相場の空気が徐々に緊張感を増していくかもしれません。
次の大相場に備えて、しっかり準備していきたいですね。
最後までありがとうございました。