言葉が引っ掛かり上手く話せない「吃音」。
“どもる”と言いかえると、分かりやすいかもしれません。
吃音は人口の約1%の人が持っていると言われています。
比較的多くの人が持っているにも関わらず、よく知られていないのが現状です。
今回は幼少期から吃音症に悩み、深く考えてきた筆者が、
・吃音とはどういう症状なのか
・吃音の人にどう接すれば良いのか
上記2点について、自身の症状や体験談を交えながらお話ししていきます。
本記事を読むことで、吃音を知る人が一人でも増えれば嬉しいです。
吃音ってどんな症状?
まずは吃音を知らない方に向けて、どんな症状なのかを簡単にお話ししていきます。
吃音を知っている方でも「わ、わ、わたしは‥」と音の連発をイメージする人が多いかもしれません。
連発は吃音の症状の一つですが、合わせて3種類あります。
連発
「わ、わ、わたしは‥」と音を連発する症状
難発
「…わたしは」と第一声が出るまで時間がかかる症状
伸発
「わ―――たしは」と音を伸ばす症状
症状は人によって異なり、上記3つのうち複数を持ち合わせる人もいます。
また吃音に悩んでいても、最低限の会話なら上手く話せる人は多くいます。
吃音を日常的に隠すようになると、「次吃音が出たらどうしよう」と深く悩むことに繋がります。
吃音の人が困る場面
吃音当事者以外の人は、吃音者がどのような所で困るのか想像しづらく
・どんな場面で困っているのか
・日常会話が出来る人は問題ないのか
このように考える人はいるのではないでしょうか。
具体的にどのような場面で困ったり、悩んだりしているのか紹介していきます。
吃音に悩む人には、共感いただけると思うのでぜひご覧下さい。
1.自分の苗字が言えない
吃音を持つ人の中には、自分の苗字が言えない人が多くいます。
電話予約や受付などで「言えなかったらどうしよう」と予期不安を巡らせ、さらに悪化する人がいます。
2.電話を受ける・朝礼当番
吃音を持つ人は会社で電話を受けたり、朝礼での挨拶が異常に苦手です。
決まったセリフを言う場面が、非常に苦手だからです。
周りの人に注目して聞かれていると、症状が出てしまう人もいます。
3.飲食店での注文
吃音があると食事などを注文する際、自分の食べたい物を頼めない場合があります。
食べたい物を注文するのではなく、”言葉が出やすいかどうか”でメニューを決めます。
共通部分は?
吃音の人が困る3つの場面に共通するのは「避けられない場面」「言い換えが出来ない言葉」です。
これらの場面で症状が出るとひどく落ち込み、トラウマになる人もいます。
さらに人前に出る場面を避ける「社交不安障害」になり、引きこもりがちになる可能性があります。
ただ全員がこのように悩むわけではありません。
吃音を持っていても社交的な人はたくさんいますし、営業職や接客業を行う人もいます。
周りに受け入れられる環境かどうかで、大きく変わってきます。
吃音の人にどう接すれば良いのか
もしかすると身近に吃音の人がいて、「どう接すれば良いのか分からない」と悩んでいる人がいるかもしれません。
ここでは吃音を持つ代表として、どう接してくれると嬉しいかをお話しします。
吃音当事者の1つの意見として、聞いていただけたらと思います。
接し方は一つではない
私は、吃音を持つ人全員を”吃音者”として一言でまとめられないと思っています。
様々な性格の人がいるので、症状も感じ方も人それぞれ異なります。
だからもし周りに吃音の人がいたら、「どうして欲しい?」と聞いてあげて欲しいです。
困っているのかな?と気付いた時は、そっと助けてくれると嬉しいです。
吃音の人が生きやすい世の中に
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。
吃音について少しでも興味を持って下さったなら、すごく嬉しいです。
吃音は数年前と比べると情報が増え、少しずつ知られてきているように思います。
飲食店注文はタッチパネルやモバイルオーダーが普及し、美容院はネット予約が出来るお店が多くなっていて、吃音があっても生活しやすくなっています。
また働き方は多様化していて、吃音を持っていても働きやすい選択ができるようになりました。
これから、多くの人が当たり前のように吃音を知っていて、吃音に悩む人が生きやすい世の中になればと願っています。
微力ではありますが、私はこれからも吃音に関する記事を書いていきます。