フランスの田舎

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コラム
フランスは農業国なんですね。EUの農産物の実に25パーセントを生産しています。フランスだけでですよ。小麦輸出は世界第二位ですね。写真はまさに小麦畑、ビールの金麦ですね。

この写真はパリを出ると、もう一時間もせずにこうなんですね。
日本は新宿を車で出て一時間してもまだ新宿って感じですよね。

この写真はバスから妻が撮りました。雲のアングルが実にいいですね。

この雲をバスから見た時、日本の山村暮鳥の詩を思いだしました。

くも  やまむらぼちょう

おうい くもよ
ゆうゆうと
ばかに のんきそうじゃ ないか
どこまで ゆくんだ
ずっと いわきだいらの ほうまで ゆくんか

山村暮鳥は、高崎の人です。群馬は萩原朔太郎といい詩人を輩出してます。赤城おろしが強く吹き下ろす風土は、詩人の激しい魂を育てるのにいいみたいですね。暮鳥は熱心な、それこそ熱狂的なキリスト教徒で万物に神聖を見出しました。その姿勢は異端ともいわれたほどです。雲をも愛しているわけですね。

いわきだいら、は福島です。暮鳥は40歳で茨城で死にました。この詩は、茨城で詠んだものですね。

この暮鳥の詩は、その後、多くの作家、詩人に影響を及ぼしました。私も、この詩は、よく頭にでてくる。自分の言葉になってしまっている。

この写真の雲もゆうゆうと
のんきそうですよね

ウクライナまでゆくんでしょうか
戦争してるぞ、気をつけなきゃいけないぞ
雲に向かって話したくなります

当たり前の話ですが、ヨーロッパは地続きだから、雲の行理く先には、ドイツがあり、ポーランドがあり、ロシアがあり、ウクライナがある。

地球は一つなんですが、人間はなぜか一つになれない
悲しいですね

山村暮鳥の詩を今読むと
のんきそうな雲と
のんきにしていられない人間とが対比されているように
私には読めるんですよね









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