教室や講座、小さなお店の予約受付を始めるとき、「日程を変えたいと言われたら、どう返そう」と迷うことがあります。
まだ予約や問い合わせがなくても、返信のひな形は準備できます。サービスの内容と受付ルールをもとに、確認すること、伝えること、お客様にお願いすることを順番に整理してみましょう。
今回は、予約変更の返信テンプレートを一から作る手順と、短い文例をご紹介します。
1 どんな変更を受け付けるか書き出す
最初に、これから提供するサービスを一つ選びます。「少人数の体験教室」「個別相談」「予約制の店内サービス」など、具体的な内容を決めると考えやすくなります。
そのうえで、次の項目をメモします。
- 変更の対象は、日時、人数、コースのどれか
- いつまで、どの窓口で変更の連絡を受け付けるか
- 空きがあれば変更できるか、準備状況などの確認も必要か
- 料金や支払い方法が変わる場合があるか
- 変更を相談している間、元の予約をどう扱うか
- どの時点で変更完了とし、誰が予約情報を更新するか
一人で運営する場合も、自分が続けられる手順にしておくことが大切です。準備に時間がかかるサービスなら、その都合も含めて考えます。
まだ決まっていない項目には「未定」と書いておきます。返信文を作るために、変更無料、元の予約は必ず保持、いつでも対応可能といった条件を先に書く必要はありません。
予約サイトなどを使う予定なら、そのサービスで定められた変更・取消ルールや手続きも確認します。自分で決められる範囲を確かめ、受付を始める前に、案内ページと返信内容が食い違わないように整えましょう。
2 返信に必要な情報を決める
次に、「変更できるか判断するために何が必要か」を考えます。例えば日時変更なら、対象の予約、現在の日時、希望日時、人数や内容の変更の有無が候補になります。
お客様に聞く情報と、自分で調べる情報は分けておくと便利です。
お客様に確認するのは、予約を特定するための情報、希望する変更内容など。空き状況、適用する料金、元の予約の状態は、予約記録や受付ルールから自分で確かめます。すでに分かる情報を何度も尋ねたり、必要のない個人情報まで集めたりしないようにします。
以下は、架空の体験教室を想定した準備メモの記入例です。実際の運用を決めるための例なので、そのまま受付条件にはしないでください。
- 対象:体験教室の日時変更
- お客様に聞くこと:対象の予約、希望日時、人数変更の有無
- 自分で確認すること:空き枠、材料の準備状況、適用条件
- 未定のこと:受付期限、変更料金、相談中の元予約の扱い
- 文面に入れること:現在の状態と、次に必要な行動
未定の項目が見つかれば、先に決めるべきことも分かります。問い合わせの実績がなくても、このメモから返信の準備を進められます。
3 使う場面ごとに返信を分ける
ひな形は、まず次の場面に分けて作ります。
- 情報が足りない、または確認中
- 変更候補や条件を伝え、お客様の返事を待つ
- 必要な了承と予約処理が終わった
- 希望どおりには変更できない
文面には「今どの段階か」と「次に何をすればよいか」を入れます。「承りました」「大丈夫です」だけだと、希望を受け取ったのか、変更が完了したのかが伝わりにくくなります。
以下はすべて架空の文例です。【 】を実際の情報に差し替え、受付ルールと予約状態に合うものを選んでください。
4 短い文例を自分の受付に合わせる
確認中のときは、まだ確定していないことを伝えます。
「日程変更のご希望をいただき、ありがとうございます。ご希望の【日時】について、空き状況と変更条件を確認します。現時点では変更は確定しておりません。確認後、改めてご連絡します。」
情報が不足している場合は、確認できない理由に合わせて「確認のため、【不足している情報】をお知らせいただけますか」と加えます。返答の目安を書くなら、実際に対応できる範囲にしましょう。
変更候補や条件を提案するときは、返事をもらう段階であることを明確にします。
「【候補日時】への変更をご案内できます。変更後の内容は【コース・人数など】、料金・条件は【確認済みの内容】です。この内容で変更を希望されるか、お知らせください。現時点では変更は確定しておりません。」
この文例は、候補と条件を確認できた場合に使います。候補の枠を確保していない場合は、そのことも伝え、返事が来た時点で再確認するなど、実際の手順を案内します。追加料金がある場合は、金額や支払い方法を説明し、了承を得てから進めます。
変更完了の文面は、必要な了承を得て、予約情報の更新まで終わってから送ります。
「ご予約を次のとおり変更しました。
変更前:【元の日時・内容】
変更後:【新しい日時・内容・人数】
料金・お支払い:【確定した内容】
変更手続きは完了しています。ご案内に相違がありましたら、お知らせください。」
希望どおりに変更できないときは、確認できた理由を短く伝えます。
「ご希望の【日時】は【満席などの理由】のため、変更を承ることができません。別日時への変更をご希望でしたら、候補をお知らせください。」
別日時を受け付けられない運用なら、最後の一文は使いません。元の予約についても、実際に残っているかを確認してから案内します。変更が難しいという返信だけで、予約を取り消したことにはしないよう、手続きと文章をそろえましょう。
5 送る前に確認する項目を添える
テンプレートを保存するときは、次のチェック項目も一緒に残しておくと使いやすくなります。
- 相手と対象の予約は合っているか
- 日時、人数、内容、料金を確認したか
- 確認中、返事待ち、変更完了を正しく書き分けたか
- 元の予約の状態と文面が一致しているか
- お客様の次の行動が分かるか
- 【 】や不要な一文、別の予約の情報が残っていないか
開業前なら、架空の予約を一件作り、問い合わせから変更完了まで文例を順番に当てはめてみてください。「この情報がないと答えられない」「ここで予約を更新する」と気づいた点を、準備メモに戻して直せます。
返信の準備に時間がかかるときは
まずは一つのサービス、一種類の変更から始めてみましょう。必要な項目がそろうと、その都度一から文章を考える負担を減らしやすくなります。
場面ごとの書き分けや、繰り返し使う文章を整えることが負担に感じられる場合は、出品中の「お客様への返信テンプレートを作ります」もご覧ください。準備したメモと、まだ迷っている点を分けておくと、相談したい内容も伝えやすくなります。