Amazonの売上レポートを手作業で作るのをやめた話|SP-APIで日次自動集計

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ビジネス・マーケティング
Amazonでアパレル・雑貨の季節商材を自社ブランドで販売しているアキオです。

これまで、広告の止めどき・除外キーワード・在庫日数と、判断の話を3回書きました。今回は判断の手前にある数字をどう集めているかを書きます。

結論から言うと、自分の店のレポートは手で作るのをやめました。

■手作業のレポートは、作った時点で古い

以前は、広告コンソールとセラーセントラルからCSVを落として、スプレッドシートに貼って、ASIN別に並べ替えて……という作り方をしていました。1回あたり30分ほど。週1回でも月2時間です。

時間もですが、困ったのは別のところでした。

・作るのが面倒なので、見る頻度が落ちる
・落とす期間や手順が毎回少しずつ違って、前回と比べられない
・気づいたときには、悪化してから2週間経っている

判断のルールを決めても、数字が手元に無ければ判断できません。 第1回に書いた「上限ACOSを2週連続で超えたら止める」も、毎週その数字を見ていなければ機能しません。

■Amazonは、データを自動で取れる口を用意している

Amazonには SP-API(Selling Partner API) という、セラーが自分の店のデータをプログラムから取得できる仕組みがあります。売上、注文、在庫、セッション数、転換率などを、管理画面を開かずに取れます。

私の場合は次のように組んでいます。

・取得:SP-APIから売上・販売数・在庫を定期的に取得
・集計:手元のMacで毎時自動実行し、ASIN別・期間別に集計
・表示:手元のダッシュボードに反映。期間を選ぶとKPIとグラフが連動して計算し直される

これが毎時動いているので、見たいときに開けば最新の数字がある状態になりました。売上・在庫のCSVを落とす作業は無くなりました(広告の数字は、まだ請求ページから日次額を出しています)。

■自動化して初めて見えたこと

集計が自動になると、手作業では面倒でやらなかった見方ができるようになります。私の店で実際に効いたのは次の2つでした。

1|ASIN別に並べたときの「死にトラフィック」

セッションは集まっているのに、販売数が0のASIN。手作業だと全ASINを並べる気力が続かないのですが、自動集計なら一覧で出ます。ここが見えると、広告を足す先と止める先の判断が一気に楽になります。

2|広告費を引いたあとの粗利

売上ではなく、原価と手数料と広告費を引いたあとの数字を日次で見る。ACOSが良くても粗利が残っていない日がある、という状態に気づけます。広告の良し悪しを売上で判断しなくて済むようになりました。

■これから自分で組む人へ

全部を一度に作る必要はありません。私が順番として勧めるのは次の形です。

1. まず週次で見る数字を3つに絞る(例:売上 / 広告費 / TACOS)。自動化の前に、何を見るかを決める
2. その3つだけをSP-APIで取る。最初から全項目を取ろうとすると、たいてい途中で止まります
3. 集計の置き場所を決める。スプレッドシートでも十分です。クラウドで動かすのは、毎日自動で走らせたくなってからで間に合います

なお、SP-APIのレポート系は短時間に連続で呼ぶとエラーが返ることがあります。1日に何度も叩く設計にせず、必要な頻度に落とすのが安全です。開発者登録とロールの申請にも数日かかるので、そこは織り込んでおいてください。

プログラムを書かない方でも、「レポートは毎週いつ・誰が・どの数字を見るのか」を先に決めておくだけで、運用の質は変わります。自動化はその手段であって、目的ではありません。

■お知らせ

Amazonスポンサープロダクト広告の運用代行を、月額で承っています(新規は毎月3社まで・広告費10万円程度から・契約の縛りなし)。

スタンダード以上のプランでは、上でご紹介した自社の集計の仕組みをそのまま使って、売上・在庫の週次レポートは自動集計でお渡しします。手作業の集計待ちは発生しません。

見積り相談では、現在の広告費・粗利率・見たい数字をうかがったうえで、週次で追うべき指標と、最初に手を付けるべき箇所をお答えします。お引き受けできる商材かどうかも、その場で正直にお伝えします。


※本記事は自社アカウントで運用している仕組みの紹介です。同じ構成がすべての環境で再現できること、および売上・利益を保証するものではありません。
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