本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。
人について考えよう。
本日のテーマは、
「会話を考える」
です。
後日。
「こんな会議室借りてやったりするんですね」
「まぁ、今回はちゃんとしたご依頼という感じだったので」
今回の相談場所に選んだのは、大阪梅田の貸し会議室。
場所も、人の心を動かす要素の一つ。
「今日はスーツで来られたんですね」
「はい。商売道具なんで」
30代後半で、スリムな青いスーツを華麗に着こなしている男性の相談者。
「それじゃあ、やりましょうか」
「よろしくおねがいします」
それでは改めて質問から。
「今回のお話で、ご自身が一番学びたいものはなんですか?」
「はい。僕が学びたいのはスーツが売れる方法です」
「今はどういう風にして、スーツを売っているんですか?」
「知り合いの紹介が多いですね。大手さんみたいに店舗を構えるとかではなく、オーダースーツという形式なので」
オーダースーツかぁ。
「正直、スーツを買おうと思ったらその辺でも買えるんです」
確かに。
「でも、僕から買いたい! 僕から買って幸せになった! という人を増やしたいんです」
すごい情熱。
「いいですね。では、あなたから買って、幸せになれる要素はなんですか?」「そうですね・・・」
彼は考え始める。
「まず、カッコよくなれます」
「カッコよく・・・ですか」
「僕は、昔からスーツを着るのが好きだったんです」
「そうなんですね」
「はい。普段のカジュアルもいいんですが、やっぱり決める時はビシッと決める。スーツを着こなせば誰でもカッコよくなれると思うんです」
「なるほど」
「だから、カッコよくなることで得られる幸せを感じて欲しいんです」
もう少し聞いてみよう。
「カッコよくなれることで得られる幸せというのは、どういうものがあるんでしょうか?」
「そうですね・・・。モテない人がモテるようになるとか」
「なるほど」
「仕事で着るのはもちろんですが、スーツを女性にモテるツールだと思って欲しいんです」
女性にモテるスーツかぁ・・・。
男性に対してのコンセプトだとしたら、意外と需要はあるのかもしれない。
「分かりました。素敵なお話ですね。実際販売してみてどうですか? お客様はカッコよくなられていますか?」
「それが・・・」
彼は少し視線を下に落とし始める。
「販売する時に言われるんです」
「何を言われるんですか?」
「君だからカッコよく着こなせるんだよって」
改めて彼の体型、服装を確認する。
整髪料で整えられた髪、キリッとした目。シュッとした体格。
外見だけ見ても、モテる要素はたくさんあるように思える。
「僕が売り込もうとすればするほど、言われますね」
「なるほどですね・・・」
モデルさんが着ている服を着て、自分がカッコよくなれる!
と思う人は少ないかもしれない。
いや、どちらかというと、
自分と同じくらいの容姿の人が、同じ服を着てカッコよく見えたら買うのかもしれない。
「もう一つ聞きますね」
「はい」
「では、ご自身のスーツを買っていただけるお客様はどういう方が多いですか?」
「そうですね・・・」
彼は再び考える。
「知り合いとか、後輩。あとは・・・」
「あとは?」
「もともとオシャレな人とかですかね」
なるほど・・・。
「では、スーツが売れる時と売れない時。ご自身の中で何が違うと思いますか?」
「何が違う・・・。なんだろう?」
「なんでもいいですよ」
彼は腕を組んで、じーっと考えている。
もしかして・・・。
僕が話を聞いていて、気づいたこと。
一回聞いてみよう。
「僕の考えなので、合っているか分からないんですが」
「はい」
「スーツが売れない時って、結構、積極的に話したりしてませんか?」「え?」
「例えば、ご自身がいつもより、たくさん話してしまっているとか」
・・・。
・・・・・・。
「あ、そうかも!! 何で分かるんですか!」
僕は彼の性格がなんとなく、分かってきたのでした・・・。
追伸
今回の相談者は、仕事に対してかなりの熱意を持った男性です。
使命感もあり、人をカッコよくしたい!
という考えも本物だと思います。
ただ、なぜ売れないのか。
前回彼にお会いした時から、少しずつヒントはありましたが、
今回のお話で決定的になりました。
皆さんは分かりましたか?
というわけで、明日に続きます。