とある駅にその人がいた。
その瞬間に一目ぼれをしたんだと思う。
だから私から声をかけた。
この繋がりをその日で終わらせたくなかった。
だから、連絡先も頑張って聞いた。
一目ぼれだったけどその人は
凄くイケメンというわけでもなかった。
身長も私よりは高いけど男性的には低めだった。
でもなんだろう。
その雰囲気に一目ぼれしたんだと思う。
メールのやり取りも嬉しかった。
年上で大人っぽくて優しくて
高校卒業したばかりの私には素敵に見えた。
中学生の頃は大学生ってちょっと怖いイメージだった。
でもその時はとても素敵な男性に見えた。
その人の歌声も笑った顔も好きだった。
寒いときには上着を貸してくれたり
ちょっと苦くて温かい缶コーヒーをくれたところも。
単純に男性慣れしてなかったからかもしれない。
中学時代いじめられて、男性不信になったからかもしれない。
「ここにこんなに私に優しくしてくれる人がいるんだ。」
近くのバス停まで送ってくれたことも
帰りには手を握ってくれたことも
私にとっては全部が初めてだった。
また会いたい。歌声を聞きたい。
そのために路上ライブがあるときは通っていた。
本当に大好きだと思ったから。
それがしばらく続くんだって勝手に思っていた。
彼から重大なことを聞くまでは・・・・。
3話へ続く