大好きだけど、彼とは結婚しません

大好きだけど、彼とは結婚しません

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コラム

ノート1冊に想いを書いた彼女が、大逆転で結婚を決めた理由

これは、私が実際に相談を受けた、ある女性のお話です。
「たみさん。友達に話しても、占いに行っても、どうしてもすっきりしなくて……。会いに行ってもいいですか?」
ある日、そんな連絡が届きました。

彼女には、大好きな彼がいました。
結婚の話も進んでいました。
周りから見れば、きっと
「よかったね」
「幸せだね」
と言われる状況。
それなのに、彼女の中にはずっと、言葉にできないモヤモヤがありました。
彼のことは好き。
嫌いになったわけじゃない。
むしろ、大好き。
それでも彼女は、後にこう言うことになります。
「彼のことは大好きです。
でも、私がつくりたい未来がつくれないなら、彼とは結婚できません」
なぜ、結婚目前だった彼女は、そこまで言い切ることができたのか。
そしてなぜ、その決断の先で、彼女は大逆転で結婚を決めることができたのか。

今日は、婚活で本当に大切な「自分の幸せの設計図」について書いてみたいと思います。

彼女と会ったのは、とあるカフェでした。
向かい合って座った彼女は、静かに、でも確かに苦しそうでした。
「結婚が決まったんです。彼のことも好きなんです。
でも、なんか……心の奥がすっきりしないんです」
そう話してくれました。

婚活や結婚の相談を受けていると、こういうことは少なくありません。
条件としては問題がない。
相手のことも好き。
周りから見れば順調。
だけど、自分の中だけにある違和感が消えない。
こういう時、周りはつい言ってしまいます。
「考えすぎじゃない?」
「そんなにいい人なら結婚した方がいいよ」
「完璧な人なんていないよ」
「好きなら大丈夫じゃない?」
もちろん、それも一理あります。
でも、結婚前の違和感には、ちゃんと向き合った方がいいものがあります。
なぜなら、その違和感の奥には、その人が本当に大切にしたい幸せの形が隠れていることがあるからです。

私は彼女に、いくつか質問をしました。
「あなたは、どんな結婚生活をイメージしている?」
「どんな家庭をつくりたいと思っている?」
「あなたは、どんな家庭で育ったの?」
「お父さんって、あなたにとってどんな存在だった?」
「お母さんって、どんな人だった?」
「あなたが思う“夫”って、どんな人?」
「あなたが思う“妻”って、どんな姿?」

その場で、彼女はすぐには言葉にできませんでした。
でも、それでいいのです。
自分の幸せの形って、急に聞かれてすぐに答えられるものではありません。
私たちは普段、「どんな人と結婚したいか」は考えていても、
「どんな結婚生活を送りたいか」までは、意外と深く考えていないことが多いからです。
年収。
仕事。
見た目。
年齢。
価値観。
趣味。
優しさ。
話しやすさ。

婚活では、相手に求める条件を考える場面がたくさんあります。
でも、結婚は条件だけでは続きません。
その人と、どんな朝を迎えるのか。
どんな夜を過ごすのか。
どんな会話をするのか。
疲れた日は、どう支え合うのか。
食卓を囲む時間を大切にしたいのか。
それとも、それぞれの自由を大切にしたいのか。
子どもが生まれたら、どんな家庭にしたいのか。
親との関わりを、どんな距離感にしたいのか。

結婚は、プロフィールの条件を満たす相手と契約することではありません。
日々の暮らしを、一緒につくっていくことです。

その日の帰り道、彼女は1冊のノートを買いました。
そして、そこに自分の想いを書き始めたそうです。
両親との思い出。
我が家のルール。
子どもの頃に嬉しかったこと。
家族で食べた夕飯の記憶。
父親像。
母親像。
夫像。
妻像。
自分がつくりたい家庭。
暮らしたい家。
大切にしたい時間。
譲れないこと。
本当は怖かったこと。

そのノートには、たくさんのインデックスが貼られていました。
まるで、自分の人生を一度ぜんぶ棚卸しするように。

たくさんのインデックスが貼ってありました
これまでの人生を振り返り、
自分が育った家庭を見つめ、
自分が受け取ってきた愛情を思い出し、
そして、これから自分がつくりたい未来を一つひとつ言葉にしていったのです。
その作業を通して、彼女はやっと気づきました。
彼が発した、ある一言。
その言葉が、ずっと自分の中に引っかかっていたことに。
彼は、こう言ったそうです。
「経済的な心配はいらないと思う。でも、その分、家庭で過ごす時間は少なくなるかもしれない」

もちろん、それ自体が悪い言葉だったわけではありません。
彼は彼なりに、彼女を安心させようとしたのかもしれません。
家族を守るために、仕事を頑張るという覚悟だったのかもしれません。
経済的な安心は、結婚生活において大切なものです。
でも、彼女が本当に望んでいたものは、そこだけではありませんでした。
数日後、再び彼女と会いました。
その時の彼女は、最初に会った時とは少し違っていました。
迷っているというより、自分の中の答えを見つけた人の顔をしていました。
彼女は、淡々と話してくれました。
「私は、自分が過ごしてきたような家庭を築きたいんです」
「両親がつくってくれたような、家族がいつも仲良くしゃべって、夕飯を一緒に食べるような家庭」
「大きな贅沢じゃなくていいんです。
でも、家族で同じ時間を過ごすことを大切にしたいんです」
そして、こう続けました。
「彼のことは大好きです。
でも、私がつくりたい未来がつくれないなら、彼とは結婚できません」
その言葉を聞いた時、私は胸がぎゅっとなりました。
彼女は、彼を責めているわけではありませんでした。
彼の仕事を否定しているわけでもありません。
彼の生き方を変えようとしているわけでもありません。
ただ、自分の幸せに正直になったのです。
「彼が好き」
それは本当。
でも、結婚は「好き」だけではなく、
その先にある暮らしを一緒につくっていけるかどうか。
彼女はそこに、真正面から向き合ったのです。
私は彼女に聞きました。
「お母さんとは、話してみた?」
すると彼女は、少し安心したような顔で言いました。
「はい。母は、“あなたの幸せが一番だから、どんな結果でもいいよ”って言ってくれました」
その言葉は、彼女にとって大きな支えになったと思います。
お母さんに背中を押してもらえたから、
彼女は自分の気持ちを否定せずに済んだのかもしれません。
そして次は、彼に伝える番でした。
自分がどんな家庭をつくりたいのか。
何に不安を感じていたのか。
彼のどの言葉が引っかかっていたのか。
結婚するなら、どんな未来を一緒に目指したいのか。
それを伝えるのは、とても勇気が必要だったと思います。
だって、相手は大好きな人です。
もし拒否されたら。
もし重いと思われたら。
もし結婚の話が壊れてしまったら。
そう考えると、怖くて当然です。
でも彼女は、逃げませんでした。
違和感をごまかさず、
自分と向き合い、
自分の幸せを言葉にして、
そして彼に伝えました。

しばらくして、彼女から連絡がありました。
「たみさん、彼と話しました!」
その声は、とても晴れ晴れとしていました。
「彼も受け入れてくれました。結婚します!!」
私はその言葉を聞いて、本当に嬉しかったです。
これは、ただの「結婚が決まってよかったね」
という話ではありません。
彼女が、自分の人生から逃げなかった話です。
大好きな彼を失うかもしれない怖さよりも、
自分の幸せを曖昧にしたまま結婚する怖さに気づいた話です。
そして、ちゃんと伝えたことで、
ふたりの未来がもう一度、同じ方向を向いた話です。
婚活をしていると、どうしても
「選ばれること」
「好かれること」
「条件に合う人と出会うこと」
に意識が向きがちです。
でも、本当に大切なのはそこだけではありません。
私はどんな結婚生活を送りたいのか。
私はどんな家庭をつくりたいのか。
私は何を幸せだと感じるのか。
私は何を大切にして生きていきたいのか。
ここが見えていないまま結婚に進むと、
好きな人と一緒にいるはずなのに、苦しくなることがあります。
逆に、ここが見えてくると、
相手に求めるものも、
伝えるべきことも、
自分の選択も変わってきます。
彼女は、ノート1冊分、自分と向き合いました。
両親との記憶も、
理想の家庭も、
自分が本当に欲しかった幸せも、
全部、言葉にしました。
だからこそ、彼に伝えることができた。
だからこそ、彼も受け止めることができた。
だからこそ、ふたりは結婚へ進むことができたのだと思います。
結婚は、勢いだけでするものではありません。
でも、頭で考えすぎて動けなくなるものでもありません。
大切なのは、自分の幸せの形を知ること。
そして、それを大切な人に伝えられる自分になること。
婚活は、ただ出会いを増やすことではありません。
自分の幸せの設計図を描き、
その未来に向かって、出会い方・関わり方・選び方を整えていくことです。
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一緒に考えましょう。独りで頑張らなくていいですよ
婚活は、ひとりで抱え込まなくていい。
あなたの幸せの形を、
一緒に見つけていきます。
もし今、
「好きな人はいるのに不安」
「婚活しているけれど、自分が何を望んでいるかわからない」
「結婚したいはずなのに、なぜか前に進めない」
「条件は悪くないのに、心が決めきれない」
そんな気持ちがあるなら、
それはあなたの心が、ちゃんとサインを出しているのかもしれません。
その違和感を、なかったことにしないでください。
あなたが本当に望む幸せは、
誰かが決めるものではありません。
あなた自身が、見つけていいものです。
そして、その幸せを見つけた時、
婚活はただの不安な活動ではなく、
未来をつくるための一歩に変わっていきます。

婚活に必要なのは、やみくもに頑張ることではありません。
自分の幸せの設計図を描き、
その未来に向かって進むための順番を知ることです。
結婚したい。
でも、どう進めばいいかわからない。
そんな方は、まず一度、
自分の幸せについて考える時間を持ってみませんか。

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