「今日はもう何も考えたくない」
そう思って布団に入ったのに、ふと昼間の会話を思い出す。
「あの言い方、まずかったかな」
「明日の仕事、ちゃんと終わるかな」
体は帰宅しているのに、心だけ職場に残っている。
そんな夜、ありませんか?
真面目で優しい人ほど、周りの小さな変化に気づきます。
誰かの表情を気にしたり、自分の言葉を振り返ったり。
気配りができるのは素敵なことですが、夜まで続くと、心が休まる時間がなくなってしまいます。
そんな夜に必要なのは、無理に「前向きに考えること」ではないと私は思うんです。
むしろ、
「今夜は答えを出さなくていい」
そう決めることかもしれません。
たとえば、仕事を終えたパソコン。
画面を閉じても、裏側でいくつものアプリが動いていたら、なかなか静かになりませんよね。
人の心も少し似ています。
考え事を無理に消そうとすると、「考えないようにしなきゃ」と、また一つ仕事が増えてしまう。
だから私は、頭ではなく、まず体に
「今日の営業は終了」
と伝える時間をおすすめします。
以前、何気なく肩を回したら、バキバキッと音がして、近くにいた人が驚いたことがありました(笑)
自分では普通に過ごしていたつもりでも、体にはずいぶん力が入っていたんですよね。
忙しい毎日では、自分の疲れにさえ気づかないことがあります。
だからこそ、寝る前にほんの少し、自分の体に目を向けてみませんか?
やり方は、とても簡単です。
寝る前のたった3分
まず、布団の上で肩をぎゅっとすくめて、ストンと力を抜きます。
次に、両手をゆっくり伸ばして、心地よいところで戻す。
最後は息をゆっくり吐きながら、布団に背中を預けてみてください。
頑張って大きく伸ばす必要はありません。
痛みが出るなら、その動きはお休みです。
そして、ここで一つ、自分に言葉をかけてあげましょう。
「今日は、ここまでで十分」
うまくできなかったことがあっても、誰かに気を使いすぎたとしても。
今日一日を、反省だけで締めくくらなくていいんです。
途中で明日の予定が浮かんできても、「また考えちゃった」と責めなくて大丈夫。
気づいたら、もう一度ゆっくり息を吐くだけ。
気持ちを無理に消すのではなく、いったん横に置いてみる。
それくらいでいいんです。
もちろん、3分で悩みが全部消えるわけではありません。
眠れない日も、気持ちが落ち着かない日もあるでしょう。
それでも、肩の力が少し抜けたことに気づけたなら、それで十分。
心を整える時間まで、完璧にこなそうとしなくていいのです。
明日の問題は、明日の自分に任せましょう。
今夜くらいは、誰かのためではなく、自分のために。
一日頑張った体と心に、そっと「お疲れさま」を届けてあげてください。