「文脈を読む」について考える

「文脈を読む」について考える

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吉田兼好の『徒然草』には、「言葉の多きは、品のなきなり」という一節があります。
たくさん言葉を並べればいいというものではなく、どんな言葉を、どのように使うのか。そこに、その人の品や人となりが表れる。
これは、現代にも通じることなのではないでしょうか。

こんにちはRIHOです。

文脈を読むというのは、そこに書かれていないこと、言葉としては語られていないことまで、その人が置かれている状況や、それまでの経緯、相手との関係性、言葉の選び方などから読み取っていくことです。

そして、日本語はそうした言葉そのものだけでなく、背景や文脈、空気を共有していることを前提としたコミュニケーションスタイルの言語です。
(ハイコンテクスト文化といいます)
それは日本語動詞でも違ったりします。


例えば、私が日本語教師の資格の大学に通っていたときのこと。
関東人と関西人とでは、「言葉の意味」が違うことがあるということを知りました。

「行けたら行く」

という言葉、皆さんはどう受け取りますか?
私は関東の人間なので、文字通り「行けそうだったら行く」です。
ところが、関西の方々は「行けたら行く」は「行かない」の意味合いあいなのだとか。
同じ日本人でも、そういった違いがあるのかとひどく驚いたものです。

同じことは日常生活の中でもあります。
例えば、「大丈夫です」という言葉。
「いらないです」という意味にもなりますし、「そうしてください」といった意味あいにもなります。

言葉だけを見れば同じ、「大丈夫です」。

けれども、その言葉が「どの文脈で使われているのか?」を前後の文脈や状況から読み解かなければいけない、それが「文脈を読む」ということなんだと思います。

それは恋愛や仕事の場面でもそれは同じです。
相手の表情や言葉から、相手の裏側にある気持ちを読む。
読んだうえで、「どう発言するか?」「どう行動するか?」を考える。
そして、投げたボールの反応を見て、また考える。
そういうことなのだと思います。

だからこそ、「文脈を読む」ということや「文脈を読める」ということは、日本社会では特に大切で、こうしたスキルが高ければ高いほど、人の距離が縮まり、異性や会社から信頼されるのです。

さて、この「文脈を読む」というスキル。
現代では、なかなか習得するのが難しい。
というのも主な原因は「スマホ」ではないでしょうか。
「スマホ」の普及によって、極力人と関わらなくても意思表示ができるようになってしまった。

例えば、絵文字。
文章を書かなくても、キャラクターの表情だけで返信ができてしまう。
絵文字だけではありません。
電話をするという習慣すらなくなってしまった。

そんな現代においては、圧倒的に
「人とコミュニケーションをとる機会」というのが減ってしまった。
結局のところ「文脈を読む」トレーニングは、人を介してでないとできない。
いくら本を読んだとしても習得は難しい。

だからこそ、いろいろなコミュニケーションスタイルを目の当たりにして、失敗しながら頑張るしかない。
そうして身に着けた「文脈を読む」というスキルは、人生に彩りを添えてくれる。
特にハイコンテクスト文化と言われている日本語の場合はね。

そして、「文脈を読みすぎる」ことにはデメリットもあります。
「文脈を読みすぎる」と、どうなるか?
そうです。
人の目が気になりすぎてしまうのです。

「あの人の言葉、何か裏があったのかな?」
「あの人、私のこと悪く思ってる?」
「あれは、嫌みで言ったのかな?」などなど。

日常生活しているうえで、何度もこういった感覚に襲われることがあるのではないでしょうか。
私自身も、あります。
けど、今はこんな風に考えてます。

「ま、いっか。」

はい。「ま、いっか。」です。
そして、その人の真意がわからないときは相手に聞きます。
「それは〇〇という意味ですか?」と。
もちろん、明らかに悪意のある人、関わらなくてもいい人、全く興味がない人、見ず知らずの人に対しては聞きませんが。
とはいえ、頭にくると聞いちゃいますけどね。w

そうしたデメリットはあれど、やはり「文脈を読む」スキルってすごく重要です。
例えば、テキスト占い師をしている私にも必要です。
文脈からその人の性格や背景、人に対していつもどう接しているのか?本当はどういってほしいのか?そういうことまで見えてきます。
このように、「文脈を読むスキル」を上手に使えれば、仕事にも恋愛にも大きく貢献してくれるのです。

もし少しでも「文脈を上手に読めるようになりたい」と思ったのなら、
「言葉を丁寧に扱う」ことを心がけてみてください。

秋の空を見て「清々しい」と思ったら、これを言語化してみる。
自分は何に対して「清々しい」と思ったのか。
どの風景や感覚がそうさせたのか?
もう一度、考えてみる。

その時、きっと気づくはずです。
「案外、言語化するのって難しい」と。
けれども、そこがスタート地点です。

自分の言葉を「丁寧に扱う」ことができれば、他人の言葉も丁寧に聞けるようになり、文脈を上手に読み取れるようになる。
そうすると何が起こってくるか?
自分も他人も大切にできる自分になれる。

言葉を雑に扱わなくなると、人との関係も、仕事も、そして自分自身との向き合い方も、少しずつ変わっていきます。
だからこそ、まずは自分が発する言葉を丁寧に扱うことからはじめてみてくださいね。
それでは。

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