目の前のお客様に、最後まで向き合える美容室へ

目の前のお客様に、最後まで向き合える美容室へ

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ビジネス・マーケティング
お客様が椅子に座ってから、仕上がりを鏡で確認するまで。その時間を、電話や予約の返信に気を取られずに過ごせたら、どうでしょうか。

「今日はどんな感じにしましょうか」

そこから始まる会話を、途中で切らずに聞ける。髪の悩みも、普段のお手入れも、もう少し詳しく聞ける。

仕上げのときには、家での乾かし方まで落ち着いて伝えられる。

自分のお店を持つとき、そんな接客を思い描いていた方もいるのではないでしょうか。

予約への気配りで、接客が途切れてしまう


ところが、1人でお店を切り盛りしていると、施術中にも予約の電話が鳴ります。

目の前のお客様に「少々お待ちください」と声をかけて、電話に出る。希望の日時を聞き、カレンダーを確認する。電話を切ってから、「どこまでお話ししていましたっけ」と戻る。

予約をくださる方にも、きちんと対応したい。その気持ちがあるからこその対応です。

ただ、ここには悩ましいことがあります。

これから来てくださるお客様への気配りで、今来てくださっているお客様との時間が途切れてしまう。

どちらも大切だから、電話にも出たいし、会話も止めたくない。毎回その間で判断することになります。

「予約はお店の人が直接受けるもの」というやり方では、受付のために美容師の手を止める必要があります。受付担当のいない個人美容室なら、その役割も自分が担うことになります。

そこで、日時を選ぶところを、お客様自身で進められるようにしてみる。

空いている日時を見て、都合のよい枠を選び、予約する。その間、美容師は施術を続けられる。

髪型の相談にはじっくり応えながら、日時を決める受付は仕組みに任せる。そうすれば、目の前のお客様に使える時間を守りやすくなります。

お店を閉めたら、今日の仕事を終えられる


そして、予約のやり取りが減ることで変わるのは、営業時間中だけではありません。

お店を閉めたら、今日の仕事を終えられる。そんな毎日になったら、夜をどう過ごしたいでしょうか。

家族とゆっくり食事をする。気になっていた技術を学ぶ。好きな映画を見る。疲れた日は、早く眠る。

翌朝、お店に向かうときに、少し余裕がある。お客様を迎えるのが楽しみになる。

長く美容師を続けていくうえで、そんな時間も大切にしたいところです。

でも、「施術中は返信できないから、営業後にまとめて返そう」とすると、閉店後にもう1つ仕事が始まります。

「明日の午後は空いていますか?」
「14時でしたらご案内できます」
「その時間は難しいので、別の日はどうでしょうか?」

候補日を送り、返事を待ち、もう1度カレンダーを開く。やり取りが落ち着いた頃には、寝る時間が近づいている。

昼間の接客を大事にした分だけ、夜の自分の時間で予約対応を引き受ける。これが続くと、お店を閉めても仕事の終わりが見えにくくなります。

ここでも引っかかっているのは、店主が返信するまで、お客様が予約を決められない受付の仕組みです。

LINEで連絡を受けられるようにしても、毎回自分で空き日時を調べて返信する形なら、日程調整は残ります。

そこで、お客様が自分の都合に合わせて予約を進められるようにする。

例えば、LINEから予約できる入口を用意しておけば、夜に何度も候補日を送り合うやり取りを減らせます。

その分、夕食の途中でスマホを開かずに済む。気になっていた技術の動画を、落ち着いて見られる。疲れた日は、返信を気にせず早めに休める。

自分のお店を持ったからこそ大切にしたかった時間に、少しずつ手が届くようになります。

施術中は、目の前のお客様に集中する。お店を閉めたら、自分の時間を過ごす。

自分のお店で大切にしたかった働き方に、予約の受け方から近づいていく。

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