【参考図書など】
ここでは、一般的な小説の書き方のおはなしをします。
まず、参考図書。
「日本語の作文技術」本田勝一 朝日文庫
「文章読本 完」谷崎潤一郎 中公論社版
この2冊でいいです。
本田勝一は記者だったのでゴリゴリのタイプです。谷崎潤一郎は文豪なので、こちらも時代が古いのですが、基本的なことが現代にも通じます。
手元に置いておきたいもの
「記者ハンドブック」共同通信社
単語を閉じる(漢字にする)か、開く(ひらがなにするか)で迷った時、参考になります。差別用語、不快用語、誤りやすい用語なども記載しているので版が更新されるたびに買い換えるといいです。
またネットで使えるのは「類語辞典」。語彙力のアップ、どのシーンにどの語彙を使うか迷った時に使えます。
【小説の基本】
当たり前のことになりますが段落の最初は一文字落とす。
例)
×
僕は彼女と出会った。……
◎
僕は彼女と出会った。……
会話文では必要ありません。
会話文の場合は
「僕は彼女に出会った」
でOKです。
また会話文の中に句点は不要です。
NG「僕は彼女に出会ったんだ。」
wwwやあえぎ(ハート)なども不要です。とはいえ、朝井リョウさんは☆を使ったりしているので、そこは自由かもしれません。ただ、見にくいのと、朝井リョウさんレベルに到達してから、とお勧めします。
【実作業】
小説を書いたことのない人はまず、好きな作家を見つけましょう。「商業作家」であることが必須です。できれば、メジャーで書店で平積みができるくらいの作家をおすすめします。
そして、その作家の文章をできれば直筆で「写経」してください。プロの作家、とくに好きな作家の写経をすることで文章を書くってどういうことかが分かってきます。
最初はあまり文体に特徴的ではない人のほうがおすすめです。三上延、重松清、村上春樹などがお勧めです。DISっているわけではなくて、この人たちはメジャーかつ、読みやすい。
【読みやすさの意識】
難しい文字を使いたい。それは二次創作だとやっていいことだと思っています。でも基本的に「読みやすい」ことを意識してください。読みやすさの最初のリーチは「一文が短い」です。短くすればするほど、そこに想像の余地が入ってくるとは映画「ドリーミング村上春樹」でハルキストが言っていたことです。
村上春樹の短編は読みやすさの上に、尖ったものをぶち込んでくるので参考になりますし、読んでいて気持ちがよい。作家性の好き嫌いはあると思いますがお勧めします。
そして書き出すのはまず、短編から。400文字くらいからでいいです。起承転結、序破急、意識してみてください。いきなり長編から書き出すと必ず挫折します。
短編の積み重ねが長編への道です。
自分の文体を最後に整えたい場合は「読み上げ」をしてください。自分で読んでみるんです。エロシーンが入っていると恥ずかしいと思いますが、頑張って。
【テキストツール】
私はWordで書いています。ただ、Wordは段落を落とす部分などが、「見せかけ」(システム上)なので、pixivのUIだと直接貼り付けると段落が落ちない場合があります。時々失敗しています。
Wordでかいて、テキスト変換するのが一番いいかもしれません。自分にあったテキストツールを見つけていきましょう。
【プロット】
プロットって英語では「陰謀」も意味するそうで面白いですね。詰め込み過ぎる必要はありませんが、私の場合は作ってみて動機付け、このシーンの意図、作者から見て面白いか面白くないか、起承転結はつくります。Excelのシートです。
ただ、ギッチギチにすると「揺れ」がなくなるのと「このプロット通りに作らなきゃ」ってなってしまうことがあるので、詰め込んで作った後でも揺らぎが出てくるくらいがいいですね。
【モチベーション・その他】
小説を書く場合には、二次創作を含めて「何が書きたいか」の芯がしっかりしていることが大事です。その「芯」で2、3時間語れると言う。「◎◎くんと××くんのこういうところが書きたいの!」。そのモチベーションは二次創作の人には、すでにあるのではないでしょうか。
ただ、2,3時間語れる一方で数十文字で語れなければいけない。圧縮度が必要です。
あと、読んでくれる人を見つけること。今はいろんなサービスで「読み手」をやっている人もいます。校正もしてくれる人もいますので、そういうサービス利用はいいと思います。人の作品を読むのって、すごく労力が要るので、お金をペイすることでそういった悩みを解決してもいいと思います。
【経験値】
二次創作をやる人にはあまり必要がないかもしれません。ですが、物書きとして必要なのは「経験」です。これは数人からヒアリングしてきた結果で「語彙力とかじゃなくて、女の布団をめくったら包丁が置いてあった時のあのときの感情」って言われました。そこまでやる必要はありませんし、経験を求めるあまりに心身を壊してはもとも子もありません。
ですが、映画、小説、古典に触れることは絶対に必要です。アニメ鑑賞やゲームばっかしてんじゃねー!! とは思います。
小説って漫画を描けないから、文字を書くってことじゃないですから。
【体力】
ものを書くことは、体力が必要です。ちょっとした散歩でもいいし、ジムにいけるならジムに行ってエアロバイクを漕いだほうがいい。頭がスッキリするから。とは言え、普段働いている人は大変ですよね。今は携帯でもものをかけるので、そういうツールも時間の隙間に使ってみてください。
あと、睡眠は絶対に必須。これは本当に警告として受け取って欲しいのですが、同人誌にのめり込んで留年、悪性貧血、糖尿病、最悪の場合、死亡ということはリアルにあります。「原稿やるから、ポカリですませていいよね!」絶対だめ。ご飯大事。社会生活が送れなくなる創作は創作ではないです。
酒を飲み、書き散らしたものなんて、ほぼ意味をなさない。プロになればなるほど運動をしています。ただ、苦しいのはつまらないので、楽しい運動がいいですね。youtubeのエクササイズでも、よろしいでしょう。「頑張って!」「あとちょっと!」って励ましてくれるあの方とか(誰か分かるかな)
【初稿から仕上げまで】
初稿はまず、意味をなさない、と思っていたくらいがいいです。(二次創作、初稿でぶち込むくせに……)二稿、三稿としていくうちに「この物語でいいたいこと」って変わってくるので。
できればプリントして読んでみてください。
以上です。創作頑張っていきましょう。
追記
校閲講座も受けたことがありますが、新聞では基本的にいまは漢字を開く方向に行ってます。
躱すはかわすの方がいいし、烏滸がましいはおこがましい。でもそこはこだわりなんでいいと思います。一文に力入れる人もいるし。
エンタメには向いてないですけど。
11年引きこもって小説かいて、受賞はしたけど、あとが続かなかったってすごい人もいるので。
あと小手先に頼ってたら結局おもんないです。テクニック、技術はコツコツ学んでいく、実践するもの。あと、かけない時は脳の中で思考してください。作家は何かを書きたくて、世界観を作ります。
デュマはモンテ・クリスト伯を「まて! しかして希望せよ!」の1文だけが書きたくてあんな長文かいたんだと思いますね。