ゲイの愛のかたちは無償の手助け

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美輪明宏さんが87歳になって、現在闘病を続けているという記事を読みました。昨日、安倍首相が射殺され、時代の転換期の幕開けの足音が聞こえるような事件もありましたが、戦前からこの令和の時代まで生き抜いた美輪さんの人生はすさまじいなぁと思います。

美輪明宏さんといえば、時代が受け入れる前から同性愛者であることをカミングアウトして、世間の厳しい向かい風と立ち向かった人です。
そしてあまり伝えられませんが、美輪さんのもう一つの一面としては、未来のある多くの才能のある俳優さんたちを、私財人脈をはたいて支えてきたという部分があります。

ゲイも色々、と本人たちは言いますが、自分が外側からゲイコミュニティを通してみる精神性の高いゲイたちの究極の愛の形とは、一言で言うと「人育て」です。

ゲイの人たちは、三島由紀夫さんのように表舞台に奥さんと子供を持つと言う人もいますが、最初から同性同士の関係を維持し子供を持たない場合は、鳳閣星・調舒星という未来の星が活かせません。
そこだけが、ネックになってきます。
そして伝達本能が陰転すると、口が悪くなります。w 伝達本能は、礼徳ですので、大事なところでの礼節も欠くようになってきます。

ではどうしたら良いのか、というヒントを今日は、実学算命学で書きたいと思います。

鳳閣星・調舒星は、子供の星であり、未来に自分のエネルギーを受け渡そうとする働きです。子供を育てると言うことは、気の世界で言えば、自分のエネルギーを与えっぱなしにすることです。禄存星・司禄星は、与えた代わりになにか見返りとして自分に結局は得があるようななにかが回り巡って帰ってきますが、鳳閣星・調舒星の奉仕と言うのは、無償の手助けなのです。
一方的に与え尽くす奉仕です。

そして、与え尽くした奉仕のエネルギーは、自分には返ってきませんが、そのまま外へ流れ出て、時代を超えていろんな場所へ未来を作るという流れを作り出します。

 通常は子供がいれば、この伝達の星はわりとすぐに生かされます。受け取ってくれる相手がそばにいれば自分も受け渡しやすいですよね。
 ですから、鳳閣星・調舒星を宿命の中に持っている人は、受け取り先としての子供や、部下、お客さん、患者さん、などが自分の環境の中で、そばにいる必要があります。
 自分の中にある良いものを自分の代が受け取って終わりにするのではなく、さらにまた別の誰かに受け取って未来につなげてもらうことで、鳳閣星・調舒星はその役割を果たし、満足するからです。受け取り手がいない場合は、その星が生かせないため、訳のわからないフラストレーションを溜めていきます。

単純な経験として考えてもそうですが、あることをおしゃべりしたい、って思っても、聞いてくれる人がいなかったら、つまらないですよね。
誰も聞いてくれないことが何年も続くと、鬱になったり、その不満がとてつもなく溜まって、イライラしていくような感じです。

女性は子供が産める年齢が決まっているので、産めない年齢になった中年期になって、伝達の星を持っている人たちにはだんだん迷いが出てきます。
産まない選択ははたして自分にとってよかったのだろうか?
と言うような、迷いです。

 子供がいれば、お手軽に星を解消しやすいと言うことはあります。自分が子供を持ってみて思うのは、パートナーは話を聞いてくれなかったり、気が合わなかったりしますが、基本的に子供は自分との関わりを喜んで、小さい子ほど話を聞いてなげかけたものを受け取ってくれると言うことです。小さい子は、親が構ってくれるのを喜んでくれるので、こちらも色々と受け渡しやすいんですよね。

 さらに子供は基本的に時間や空間の概念が薄いので、コストを考えずに、場を共有してくれます。今現在に集中して生きているので、躍動感があります。
美味しい、楽しい、嬉しい、悲しい、なんでもありのままに受け取り、表現します。それが、鳳閣星・調舒星のエネルギーと共振し、親の側も自分の中にある何か大切なものに立ち返りやすい、という面があります。

ただし、子供だけがそれを解消できる相手ではありません。
子供のいないゲイカップルは、鳳閣星や調舒星を仕事の中で芸術や文化、哲学を追求することによって解消します。

大阪のゲイ専用のバーに行ったとき、「昔はさ、悩んでたら私たちこう言われたものよ。悩むってことは、暇がありすぎるってことなの。悩むくらいなら、一つでも二つでも自分の仕事に打ち込みなさいってママに喝をいれられたのよ、わたしたち。社会のお役に立つことをなにか見つけるように促されたの。」何十年も昔のゲイ・コミュニティは楽しく飲む場所というよりは、叱咤激励をされにいく場所だったと言っていました。
 自然とゲイの間では、未来が見えなくなったら、仕事を通して世の中の役に立つこと=奉仕をみつけなさい、というふうに代々アドバイスされていたんですね。

Ikkoさんなんかも、バラエティ番組でのキャラとは裏腹に、メイクアップアーティストの仕事をしているときはものすごく真剣で、若い頃から誰よりも打ち込んでいたことで有名です。そして人に可愛がられ、道が拓けました。
仕事を通して、社会のために何ができるかを一生懸命探す。ゲイたちのその姿は、自分の中の鳳閣星・調舒星を、本能的に生かそうとしている姿なのです。

ゲイカップルだけではなく、生涯独身男性も独身女性も同じですよね。
鳳閣星・調舒星がいかしづらい環境です。
陰転しますと、未来が見えなくなりますので、希望を失っていきます。
子育ては楽しいことだけではありません。苦労の連続です。だからこそ、いい形で伝達の星が解消されます。普通に楽しく鳳閣星・調舒星の仕事をしてお給料をもらっているだけでは、簡単には活きませんので、意識的にちゃんと伝達本能を使っていく必要があります。

それが、「手助け」をすることです。
ただ、おしゃべりをするとか伝達をすれば良いと言うものではありません。
誰かの役にたつ伝達をする、と言うことが重要です。
なにか良いものを、誰かに見返りをもとめずに差し出す、と言うのが伝達本能のそもそもの役割ですので、誰かのためになるサービスを行う、ということが根本的に大事なのです。

したがって、嘘八百を伝達したり、人を傷つけるような伝達をすれば、それは伝達本能を生かしていないことになるので、迷惑youtuberや炎上目的ブロガーなどは、どれだけフォロワーがいたとしても宿命中の伝達本能を生かしたとは言えません。

美輪明宏さんは、ゲイコミュニティの中で若い頃に、ゲイに理解のある社会的重要人物や同じゲイの文豪たちから非常に可愛がられ、育てられました。
ある程度精神的な成長を遂げたゲイの人たちは、無償で未来のためになにかを育てたい、残したい、という本能があるのです。
 そこで、自分の損得関係なく、自分のもっている人脈を活用したり、質のよい先生を紹介したり、物事の視点や教養を発掘してやったり、同じ境遇で辛い思いをしている仲間を助けようという結束の気持ちがとても強いのです。

 主要都市のゲイバーには芸能人の行きつけがあり、ナゼそこに惹きつけられるかというと、ゲイの世界には優れたインテリジェンスがあって、飲みにいくというよりも勉強しにいっている。ゲイコミュニティは、それを身につけさせてくれる場所だからです。芸能界の表には出てこなくても、そうした芸能人たちを裏から陰ひなたなく育てているのは、実はゲイコミュニティなのです。
 だから、おバカキャラや自虐ネタで自分を笑うゲイだけがゲイじゃないんですよ。「そういうのは、観光バー。そこだけがゲイコミュニティだとは思わないで。」ってゲイの友人は言っていました。
 ともかく優れた才能をもっているけれども、それを見せないように暮らしているゲイもたくさんいて、お互いに嫉妬しながら、尊敬しあっているという世界があるんです。
 だから、そう言う人たちが何も気にせず能力発揮できる社会になったら、世の中はもっと暮らしやすくなるんじゃないかなぁとも思います。

さて、美輪明宏さんの恋人だったとされる三島由紀夫さんの宿命は、実学算命学で宿命算定し直しますと、人育てのうまい人となり、玉堂星が生きがいですので、母性を強く持って、ひとを育てていく人です。
 美輪さんは、三島さんの守護神ではありませんので、プライドが高くて自信のある三島さんは、美輪さんからなにかを受け取ろうとは思っていなかったんです。自分のためにどうこうというレベルを超えて、純粋にこの才能を育てたい。この青年は怖いくらいの魅力をもった人間だ。と三島さんは思ったのでしょう。
 三島さんには天印星が二つ揃っているので、実際このカップルでお姉さんだったのは、「まったく、またあなたったら!しょうのないひと!」と顔をしかめて見せながら、常に三島由紀夫氏のユーモアに振り回される美輪さんだったと思います。

 一方、美輪さんのタイプの方は、自分の居場所を作ってくれるような恋人、司禄星ですので、三島さんの主星に合致します。美輪さんは、恋愛の駆け引きを楽しみながら三島さんに熱い恋をしたのです。
 そして三島さんは、自分に惚れている美輪さんのこころを知りながら、土性を剋す木性しかなく、ステイタスなんてぶら提げても、所詮人間は平等でしょ(石門星)!と鼻っ柱の強いじゃじゃ馬の美輪さんを、時間をかけて上手に育てていったのでしょう。自分の愛を美輪さんの中に、残したかったんです。

ゲイの愛のかたちは、究極は、恋人の中に自分のなかにある自分がつちかったものを受け渡すこと。恋人でありながら、どこか親子のようにつくし合うのです。婚姻制度がないため実際、その先に養子縁組という形で、自分の経済的な基盤を引き継がせる人も多くいます。

「俺たちの中では、肉体的な浮気は全然オッケーなの。だって、お互い身体の生理的な欲求はよくわかってるから。でも心は浮気して欲しくない。必ず俺のところに戻ってきて欲しいの。だから相手の心はつねに気になる。」
ゲイの友人はそういってました。

そういう言葉を聞くと男女の夫婦だと浮気しても心はあなたのもとにあるからね、みたいなやりとりはないので特殊な感じもしますが、お互いにしがらみがなくなる後期高齢者になったら、本当の恋人同士の絆というのはそんな感じなのかもしれません。
 肉体の性欲は関係の導入のための動機として働くだけで、その先に求めているのは、相手と一つに繋がりたいという思いなのかな、と。(繋がってるんだけどね、スピリチュアル的には。)

 ゲイカップルは一見相手を色々とかえ、激しく浮気して定まらないようなイメージがあるけれども、やっぱりその先にある精神的なつながりを求めている、と言う点では普通の夫婦となんら変わりがないと言うことです。

肉体・3次元での持ち物、いろんなものを超えた先の絆がもてる相手が、運命の人、ということかも知れません。
ゲイの人たちには異性愛者のカップルよりも、それを早くに悟れる環境があるということですね。
ゲイ同士のカップルでも最近は、代理出産で子供がもてるようになりました。
他の算命学だとありえない!と顔をしかめる判断になるのかも知れませんが、実学算命学では星の意図を考えると、ゲイカップル自身の宿命に鳳閣星・調舒星がたくさんあるならば、良い選択だと考えます。

さらには、北欧やフランスでは独身女性が精子バンクを利用して、妊娠し、夫のいない状態で子供をもつという選択も認められているようです。
子供はいるけど、夫はいらないというキャリア女性に、新しい人生の選択肢をあたえているんだそうな。宿命によっては、宿命の中に夫がいないけど、子供がいる、という場合もあります。そしてその子供が守護神だったりすると、やっぱり離婚したとしてもタネはもらって産んだ方が良い、とアドバイスしたりもします。そういう宿命の人にとっては、この離婚という行事を省くことができるので、フランスの試みは確かに有用かも知れません。

今、50歳までの男性、四人に一人が生涯未婚だそうです。
そうなるとかなりの数の人間が、伝達本能を簡単にいかせないということになりますね。集団意識が未来の星の陰転を招くと、国の未来も見えなくなります。

だから宿命中に鳳閣星・調舒星をもっている方が独身ならば、自分の人生のためにもなりますので、未来が見えなくなったら、自分の助けを必要としているところへ無償の手助けをしようとすることを目指してください。
自分自身が生かされていきます。

情けは人の為ならず
っていう言葉は、自分の、情け=情の星、鳳閣星・調舒星をいかすためだからです。たとえ部下であっても、自分の子供にしてやるように、本気で相手に奉仕をすることが、ポイントです。
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