パートナーの浮気

パートナーの浮気

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こないだ、トランスジェンダーの男性にホルモン療法を受けて男性になっていくというのはどういう実感なのかを聞いたことがある。
 彼らは子宮などは取ってしまうので、そこに男性ホルモンをいれていかないと、生命活動ができなくなってしまうのだが、いったんフラットになった体に、男性ホルモンを加えていく過程で肉体に変化が現れる。
ちょうど思春期の男の子のような期間をへてやたら寝るようになり、ヒゲが生えたり皮膚が分厚くなったり、骨が成長したりする。
でも1番の変化は、というと「人間のすべての欲が増すことです」って彼は言ってた。「食欲、性欲、所有欲、欲とつくものはなんでも。それを制御するのはなかなか大変なんですよ。」

....ってことは、男は男であるだけで全員強欲ってことなんだなぁ〜って、
欲の暴走を理性の力でコントロールしてなんとか平静を装っているのか....って苦笑いしてしまった。

昔から、浮気をしそうな男とそうでない男というのは、なんかわかる。
なんというか、自分に甘いというか、〜〜しちゃえ、みたいなごまかしができる、そういうものに逃げ込む心の弱さがどこかにある空気がある。
若い頃、いろんな出会いはあったけど、そういうところは要注意していて、結局、自分はそういう素材は選ばなかったはずだ。

時は遡って、1ヶ月前のことだった。


...ここ数週間。どうもパートナーの動きが妙だ。
LINEをみながらニヤニヤして、ルンルンで即レスしてる。
それに気づかれると、すぐにポーカーフェイスを装う。
...誰だろう?珍しい。
目があうと、慌てて、こどもの幼稚園の話をしたりする。

嘘をつくと鼻の穴が大きくなるので、まぁさしてでかいことでもないだろう。
そう流していたある日、パートナーの書斎からスマホの音がなった。
「お父さん、携帯わすれてったね」小学生の娘が言う。
「そうみたい」
ほっておいたが、何度も繰り返しスマホは鳴る。
重要な仕事の話の可能性もある、なにか連絡をとるために違う手段をつたえてあげたほうがいいんじゃないだろうか。

「も・・・もしもし。」
携帯をみると、女の名前。

......ゆうこ

ゆうこォ?!
どういうご関係?

いや、しかし、仕事の人かもしれないし、あいつのプライバシーに干渉してはまずいだろう。
「あ、あの、主人、今日携帯忘れてったみたいで」ドギマギしながら電話に出ると、相手の女性も「あ、そうだったんですね!〜〜〜。」と動揺したように慌てて切る。

表示された携帯の連絡先は、「ゆうこ」だけじゃなかった。
まなみ、はなえ、みさ....
ギョッとした。
(おいおいおい。行動範囲は広いのは知ってる。だけど、いつのまにこんなに女子と連絡先かわしてんだぁ〜?!)
これ以上詮索してはまずい。と携帯をその場に残し、何も言わずにおいた。

しかし強調しておくが、決して、嫉妬などではない。
数年前からパートナーとは、夫婦をやめて友達宣言をしているのだが、
やっぱりお前も男。
すきなひとができたならば、その人と幸せになってほしい。
いよいよ、送り出す時が来たのか...
と、妙に彼女ができた息子を送り出す母のような気持ちになった。

そして先々週。「俺、大阪に行くから。あの、プライベートで..一泊」
「お・・大阪。なんで急に」(キターーーー!!)とうろたえる。
いつもの行動パターンから外れた行為。しかも泊まりかぁ。
ゆうこと関係があるのだろうか。

これは、応援してやらなくてはならない。

「そ。そうなんだ。それでは、楽しんできてください。えっと...別にあなたもまだ若いんだし、あのちょっと言いにくい店とかでも遊んできても、全然こっちは大丈夫なんで....。こちらに気を使わず、安全に気をつけて。はい。では!」セリフをかまないように、がんばった。

向こうも後ろめたそうに答える。
「いや、あの、そういうとこにはいかないと思うけど...ありがとう、大阪、楽しんできます。」

お互いの間に微妙な空気が流れ始めたので、そそくさと家を出て、鑑定オフィスへ向かう。

「おお〜意外にも早かったなぁ〜」
ついに友達が巣立っていく....
相手の人がいい人だといいなぁ〜...
しかし、こっちの生活や引越しのことも、タイミングに合わせて、どこかで考えておかねばならないだろう。

いわゆる世間の夫婦の形に入り込めない自分に違和感を覚えて、早5年。
同僚とは思えるが、この先にお互いに夫婦だとはとても思えない。
どちらかというと、おっさん二人が同居している感じ。現実面で不都合がなかったので延長生活をしてるような感じである。

でも、どこかでこいつは軸を家庭外にうつすやつとは思わなかったので、自分としてはちょっと意外だ!という驚きがあった。
 基本的に車騎星は、パートナーに忠実である。軍人の星だからだ。統制された行動をとる。なので浮気だとしても、精神的によほど追い込まれた事情がなければ、大事には至らない。
しかし、当然いろんな車騎星のパターンはあるだろう。
そして、頭の中で浮気で問題になった車騎星アスリートの命式を思い出したりしていた。
 一方、牽牛星夫の浮気の場合は、奥さん側に落ち度があるという理論武装がしっかり準備されたあと、アリバイづくりまで完璧にしての実行であった、と昔、その奥さんから聞いたことがあった。でも男の浮気なら、行動の星の夫よりは、禄存星・司禄星夫の方がより危険度が高い気がするし、やっぱり星関係なく、純粋に心の弱さを感じる男に多い。

うちのパートナーは繊細だが、こころは弱くはない。
むしろ危機に追い込まれると本領発揮だ。
しかし、このコロナのゆるさが、彼にはたまらなかったのだろうか?

 つい、あいつも気持ちが流されて、出たとこ勝負でそのまま突き進んでいるのかなぁ〜? そういう時は、いってくれっていってあるのに。
ゆうこ...いい人だといいなぁ。

って、考えていたら、ふいに携帯が鳴る。
「これから、幼稚園にお迎えに行くけど、オフィスに車回すよ。一緒に帰る?」とパートナーから連絡だった。
「あ、助かる。頼むわ。」
って、子供のお迎えの車に便乗することになった。

そして子供の幼稚園の校庭で、園行事のツアーに向かったバスの帰りをパートナーと待っていると、ひとりの保護者が駆け寄ってきた。

「あの、先日スマホに電話をかけたものですが」
へっ?
「あ、ああ...」
「この間園行事でご主人に〜〜の場所を聞きたくて、それで携帯に連絡したんですけど、あのときは慌ててて〜ご挨拶もせず、気になっておりました」

え、あなたが、ゆうこ....

園の保護者・ゆうこが去ったあと、パートナーはなんだか嬉しそうに
「あのひとさぁ、プロ〜〜選手の奥さんでさぁ。〜〜を俺、密かにずっと応援してたんだよね。だから嬉しくて。しかも、あの人、俺と一緒の撮影チームなの。」

(ニヤニヤしてラインしてたのは、単なるミーハーかよ!!)

ママ友付き合いが嫌な私が園とのかかわりを投げた代わりに、その後、率先して園の行事などを引き受けてやっていたパートナー。
その後、ママ友ネットワークの中にうまく馴染み、園の中でルンルンLINE使いながら、幼稚園のママ友活動に勤しんでいたのであった。
それで、ゆうこ、まなみ、はなえ、みさ....

紛らわしいことすんな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!

と頭を抱えたのは言うまでもない。
普通、名前で登録しねぇだろw

変な覚悟を決めてしまったぞ。
その後、パートナーは聞いてもいないのに、大阪での到着からその後全ての行動を報告してきたのだが、(※軍人の星なので上官に戦況をよく報告する)
「ZARDの展示会にいったんだよ〜。3日間しかやってなくて、大阪だけでの開催で。俺ファンだから、これ逃すわけにはいかないと思って!!すごくいい時間だった〜。特別映像の視聴3時間もしちゃったよ。」


じゃあ、ふつうに言えよ〜!!!
なんだったんだ、あの微妙な空気は...

とりあえず、ホッとした。
何にホッとしたって、浮気じゃなかったことじゃない。
自分の人を見る目が曇ってなかったことが証明されたからだ。

そもそもうちの車騎星パートナーは、東に禄存星を持っていて、車騎星には見えない営業マンタイプである。内面と外面は全然違うのである。
 外に見せる振る舞いは、まるで韓流スター。
優しくて、あったかい、笑顔たやさぬサービス精神溢れる、日本人ウケするパパっぷりを披露し、たちまち女性集団に自然に溶け込んでいったのであった。
 いまや幼稚園の女性の先生とも仲良くなっていて、園にすっかり馴染んでうまくやっている。

これは、私はできねぇや....
もう、男女の役割完全交代したい。

娘の同級生は、わたしを娘のお父さんだと思っているので、パートナーが園にあらわれるようになったことで、おおいにとまどい、娘は「あんた、お父さん、二人居たんだね」と言われている模様。

パートナーは、東に禄存星があるので、クリスマスの時はサンタクロースに変装して、イベントで幼稚園に現れるとか、自宅訪問するとかいうボランティアも、自前で変装グッズを買ってまで、参加している。
幼稚園が楽しそうである。













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