プロファイラーの仕事は、リフレーミング

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占い
算命学は学問です。学問なので生徒は膨大に詰め込まれた様々な技法や法則、東洋哲学を大学みたいに先生から聴講して学んでいきます。
 本流の鑑定学校ではだいたい5〜10年以上かけて学ぶことになりますが、結局、人の人生を算命学の物差しにあてて、だれでも観れるまでにするところまでは実は教えてくれません。算命学の鑑定学校というのは、占い師養成所とか占い専門学校ではなく、本質的な立ち位置は大学だからです。

学べるのは理論と技法と鑑定例だけ。応用力のない人は、何年経っても鑑定はできないようになっていて、こうやってみれば、こういう風に見れるようになります、とは大概親切に教えてはくれません。ですから教わった膨大な理論や法則を元にして、各鑑定士が自分のみかた、やり方というのを実戦を通して見つけていくことになります。
これまでは教わったことを教わった通りに正確にいうのが地の時代の算命学の鑑定士の世界でした。でもそれはもはや時代遅れになりつつあります。それが鑑定士ならAIにお願いすれば、プログラムで自分の宿命を見てもらえばいい。プログラムで技法のフィルターをくぐり抜ければ、なんとか格だとか、なんとか法だとか、名称と解説は全部わかるわけなので、人間がやる必要など、もはや何一つないことになります。

でも、それを全て眺めても、絶対に人生の答えは出ないと思います。
膨大な技法と理論に埋まっていく鑑定士になっても、人生を眺める技量は上がりません。「理論を現実に落とし込む」というところこそが、重要かつ、一番困難な場所なので、そこができなければ、鑑定士の技量も上がらないからです。鑑定学校の高い位置にある先生が、実際に私が知る人物を鑑定例にしてきて、それをどれだけ外しているのかをみて、この学問が占いではない、と気づき、何のための学問なのかをはっきり確信したのはいい経験だったと思います。
どれだけ技法を知っているかを示す鑑定と相手の人生を生かす鑑定とはまるで違うということです。
 これまでのようなAI型の鑑定士たちでは決して人生の答えに到達することはありません。だから、算命学鑑定士も風の時代に合わせて、バージョンアップしなくてはならない時代に入ったということです。

だから、私は占いの鑑定士ではなく、より現実世界に近いところで仕事をする技能を持ったプロファイラーになりました。
実学算命学は、学校で教わった現実に使えない細かい技法はどんどん捨てていくので、それまでの算命学の鑑定の見方とは違っていますし、王道で教わった理論理屈のほうを重視する人からすれば、ちょっとびっくりする内容かもしれません。だから、いま算命学を楽しんで勉強されている方ならば、まずはご自分の先生に鑑定してもらってみてください。実学から入るといま教わっている伝統算命学が頭に入らなくなるかもしれませんよ。w

とはいえ、実学算命学がまちがっているのかというとそうじゃないです。算命学以外の世界の裏付けがあるので、私の中ではしっかりとした背景と確信があります。さらには、自分の中で「知っていた」ものを引き出したり、サポートする存在を日々感じるからです。
 「これはさすがにむづかしいなぁ、この人の救いはどこにあるんだろう?」と迷った時、ちゃんと耳そばで教えてくれる存在がいます。
 その存在に自分自身も育てられているわけです。
モンゴルのハーンだったという算命学の成立期に、その源流の一つの流れにいた人だそうなんですが、そのひとは「いまの日本の算命学で教えられているものの半分は実際には使えない理論。」として、伝統の圧力に惑わされずによりシンプルな技法だけを選んで応用して使っていくよう、筋道を示してくれているんですね。だから、私は伝統的な算命学鑑定士ではなく(中国系ではなく、チベット・モンゴル系算命学っていうのかな)風の時代の実学算命学プロファイラーなんです。

このプロファイラーの仕事は、当てるための仕事ではありません。
どっちかというとそれは事件の捜査に近いです。
毎回のご依頼が、火曜サスペンス劇場です。
原因と結果の法則がある。それをひたすらたどる。
そしてその作業の本質は、人生のリフレーミングであり、アートだということです。どういうことかというと、このワイヤーの作品をちょっとみてもらいたいんですよ。

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フランス人アーティストのMatthieu Robert-Ortisさんの作品でワイヤーで作られた立体造形物です。二頭のキリンがいます。
でも、この作品をくるりと回す。
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すると、絵が変わってきます。
そして、何が現れたかというと、

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ぞう!


実学算命学がやっているのは、これと同じ。
依頼者からすると、自分の人生はキリンにしか見えない。
キリンだと言われ、自分もキリンだと思って生きてきた。これからもキリンの生き方が続くだろう、でもそれでいいんだろうか、と思っている。なにかがおかしい、もっと違う可能性があるならば、見せて欲しい。
そう思ってプロファイリングを依頼しにくる。

私がそのとき宿命を見てやっていることは、人生のリフレーミングです。高い意識次元からみえるもの、ゾウを見つけ出すことです。
プロファイリングを受けた人は、その瞬間、自分の人生の見え方が変わるわけです。「えっ私、ゾウだったんだ!」

意識が大きく変われば、宇宙からの高いエネルギーを受信できるようにもなる。悩みや苦しみを延長させていた低次エネルギーとのコネクションが切れる。
今度はゾウになるべく、依頼人は自分の人生の動き方の角度を変えていくようになる。そこで、プロファイリングに助けていただいた、と涙ながらに多くの人が言ってくる。
....でも、わたしが助けたわけじゃないんですよ。w
わたしがやったことは、依頼者の人生の宿命のリフレーミングをしただけだからです。

そして、自分に対する見方が変わったから、自分で自分をもう変えよう!って、そう決めたのは、あなた自身だからです。

優れたチャネラーやスピリチュアルカウンセラーさんも多分、そうなんじゃないですかね?
当て物だけでは終わらない。意識を変える手伝いをしてくれる。

意識が変わったということは、その瞬間、人生の並行宇宙空間をいくつも飛んだ、ということです。未来が変わったんです。プロファイリング前の自分とは違う宇宙、違う領域に立っている。

だから私がやっているのは、依頼者の宿命という造形物を、アートとして捉え直しているのに等しい。

私が生涯で3大師匠の一人と思っている、ソチ五輪のためのブーケの審査員としても選出されたフラワーデザイナー・神保豊氏は本物の天才でした。
彼から教わったことは、自分の人生の半分を作ったと言ってもいい。
自分にとっては巨大すぎる天才です。

彼は、生徒が作った造形物がどんなぐちゃぐちゃなものでも、3分で、最小の手入れのみで素晴らしいアート作品に変えてしまう。
まるで、毎回奇跡を見るように声をあげずにはいられなかった。
バラを一輪挿し直すにしても、確かな技術と理論に裏付けされた、的確な一手。なんとなく綺麗なお花だね、の領域を完全に超えた、素材を知り尽くしたがゆえの魔法のような技術力でした。

自分のなかにあるモデルは常にそこなんです。神保先生が花の世界を通して見せてくれたプロの背中なんです。

プロファイリングは、ものすごく右脳的な仕事だと思う。
出された宿命図を見て、人生の話を聞いて、線を繋いでいく。
確かにキリンだ。でも、眺めていると不思議な欠けた場所がいくつも浮き出てきたりする。おかしいな、と思う。
そこで、だんだん新しい形が見えてくる。
分析してみたら、「ゾウでしたよ、あなた。」と伝えることになる。


私からすると算命学が好きで理屈に走る人は、左脳的な人が多いので、実学向きではないと思う。かといって、右脳だけの適当な感覚だけでは、アートは作れない、ただの子供の落書き。両方のバランスが重要になる。

アートは、AIには作れない。
同じように、実学算命学はアート。
アートは技術であり、テクノロジーでもある。

宗教性や伝統的な生き方の刷り込みを排した、純粋にテクノロジーだけの実学算命学をやるには、自分のフラワーデザイナー修行時代のアートの経験は欠かせなかったと思ってる。結局、全ての経験は無駄にはなっていない。
経験してきたことが線になってすべて一点に集約したのが実学算命学だといってもいい。

依頼者の人生も同じで、ひとりひとりに必ず、後ろにガイドスピリットがいる。そのガイドは、記憶を失ってこの世に生まれた依頼者のこの世での人生プログラムをサポートするために日夜導き続けている。
依頼者の人生の無意味にも思える、全ての点と点を結びつけ、ガイドスピリットが何を目的にその経験を通らせたのかという目線で辿っていく。その手がかりになるのが宿命図。マイルストーンを追っていく。

私自身の宿命からいっても、自分のもとに来る人は、人生の転機を迎えて、バンッとそれまでの自分を打ち切って変えていかなくてはならない人だらけになる。つまり、それができる準備が整った人だけ、ここに来る。
だから自営業の義務であるマーケティング活動もそんなにしなくていいんじゃないかなぁ..と内心思ってきてる。

自分の人生という作品を見せにきて。
どこをどう手直しすれば、アートになるのか、見つける手伝いをするよ。

私はそういうのが、このプロファイラーの仕事だと思ってるんだよね。







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