豊臣兄弟!でオープニング曲が省かれたのは、いまのところ3話あります。
これらの回では、画面下にクレジット(出演者の名前)だけが表示され淡々と話が進んでいきます。数ある回のなかでも特別な位置づけなんでしょう。
一つめは「小谷落城(第17回)」。浅井長政が織田に敗れ小谷城で自害するまでの話でした。
長政が最期に豊臣兄弟と相撲をしてみたり、お市の方が夫の介錯(首を斬ることで即死させ切腹の苦しみを逃すこと)をしたりと、あり得ない構成でした。が、お市の方と長政の純愛を今風に描いたという点では斬新でした。
2つめは「本能寺の変(第27回)」。これは言うまでもない有名な話で、織田信長らしい最期の場面が描かれました。
そして、3つめが「北庄城の別れ(第33回)」です。賤ヶ岳(しずがたけ)の決闘で秀吉に敗れた勝家が本拠地である北庄城に戻り、お市を逃そうとするのですが、お市はそれを拒否。勝家と共に自害するまでストーリーです。
通説は勝家が12人の妾と30人の女房達を次々に刺殺し最後に自害、です。さてどんな描かれ方をするのかとドキドキしてみていましたが・・・
最上階に追い詰められた二人が飛び降りる、というまさかの結末でした。
これはいくら何でも・・と最初は思いましたが、
美しい山々を前に、互いに見つめあって手をつないだまま飛び降りるのは、勝家がお市を刺し殺すという生々しい描写よりも、かえって良かったのかなと感じました。ここでも二人の純愛を描きたかったのでしょうね。
***
城の上に追い詰められる前、お市が「わたくしが先にまいります」と刀を首に当てますが、それを勝家が止めます。
「やはり、そなたを先に逝かせることはできぬ」
「もうしばらく抗いましょうぞ」
「この勝家が最期までお守りいたします」
と言うのですが、その時のお市の感動した表情と涙が美しかった。そしてお市の手を取ったまま、最後まで敵から守り抜いた勝家は格好良すぎました。