「ねえ、私たちって…何のために結婚したんだっけ?」
ふとした瞬間に、そんな言葉が頭をよぎることってありませんか。
朝起きて、朝食を作って、洗濯機を回して、家事や育児の分担を確認して、お互いに「いってらっしゃい」「お疲れ様」と声をかけ合う。
一見すると、とても平和でトラブルのない、順風満帆な日常に見えるかもしれません。
でも、ふと立ち止まったとき、胸の奥にぽっかりと大きな穴が開いたような、冷たい風が吹き抜けるような感覚に襲われることがあります。
喧嘩をしているわけでもない。
相手に大きな不満や嫌悪感があるわけでもない。
それなのに、二人の間にはまるで目に見えない分厚いガラス壁があるみたいに、感情が一切動かない。
会話の内容といえば、「明日のゴミ出しお願いね」「今日のお夕飯なに?」「週末の予定どうする?」といった、生活を円滑に回すための連絡事項ばかり。
まるで、夫婦というよりも「完璧にシステム化された共同経営パートナー」や「シェアハウスの同居人」になってしまっているような寂しさ。
そんな空虚な日常に、怖さや焦りを感じてしまうのは、あなたがとても優しくて、パートナーとの繋がりを大切にしたいと心から願っている証拠なんですよ。
まずは、「こんな風に冷めた気持ちになっちゃう私ってダメなのかな…」なんて、ご自分を責めないでくださいね。
生活というものは、想像以上に現実的で、毎日が怒涛のタスクの連続です。
今日を無事に乗り切ること、家族の暮らしを守ることに必死になればなるほど、私たちの心や脳は「省エネモード」に入ってしまうんです。
感情を大きく揺さぶる余裕がなくなって、無意識のうちに心をフラットに保とうとしてしまうんですね。
つまり、お互いに真面目に、一生懸命に生活と向き合ってきたからこそ、陥ってしまった状態でもあるのです。
だからこそ、焦って一気に情熱的な関係に戻ろうとしなくても大丈夫ですよ。
僕がおすすめしたいのは、ほんの小さな「業務連絡じゃない会話」を、一日ひとつだけ増やしてみることです。
たとえば、「今日、道端で可愛い野良猫を見かけたよ」とか、「コンビニで新作のスイーツ買ってみたら美味しかったよ」とか、本当にどうでもいいような小さな感情のシェアでいいんです。
効率や正解を求める「生活の共同作業」から、少しだけ脱線してみる時間を作ってみてください。
そして、相手の反応に過度な期待をしすぎず、「私は今日、こんな風に感じたんだな」という自分の気持ちを、優しく認めてあげてくださいね。
ふたりの関係は、壊れてしまったわけではありません。
ただ、日々の忙しさの中で、大事なぬくもりが少しだけ奥の方に隠れてしまっているだけなのです。
焦らず、一歩ずつ、また温かい感情を通わせ合える関係を育んでいきましょうね。
あなたが心から安心して、笑顔で過ごせる日々をずっと応援しています。