「あの頃の私」と手を繋ぐ、真夜中のひとり時間

「あの頃の私」と手を繋ぐ、真夜中のひとり時間

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コラム
夜の静寂が部屋を包み込むとき、ふと、昔の出来事を思い出して胸がチクッとしたり、情けない自分を思い出して「あぁ……」とため息をつきたくなったりすること、ありませんか?

そんな夜に、僕はこうして筆を置きました。心理カウンセラーとして、日々たくさんの心の声に触れている中で、一番大切にしたい「自分との仲直り」についてお話ししたかったからです。

過去の自分と和解するというのは、決して「昔の失敗をなかったことにする」ということではありません。

今のあなたが、当時のあなたの隣にそっと座って、「あの時は、あれが精一杯だったんだよね」と優しく声をかけてあげることだと僕は考えています。

人間関係や恋に悩み、どうしようもなく苦しくて、誰かに甘えたかったけれど強がってしまったあの日のあなた。

選んだ道が正解だったのか分からなくて、不安で眠れなかったあの日のあなた。

そんな過去の自分を、今のあなたは少し厳しい目で見守ってしまっていませんか?

「もっとこうすればよかったのに」「なんであんなことを言っちゃったんだろう」と、今の知恵や経験を持って過去を裁いてしまうのは、ちょっともったいないことだと僕は思います。

僕は、過去の自分は「今のあなた」にバトンを繋ぐために、一生懸命走ってきてくれた功労者だと思っています。

たとえ、そのバトンを受け取る手が震えていたとしても、その時の自分なりに必死で生きていた。その事実だけで、十分すぎるほど尊いのです。

静かな夜、温かい飲み物でも飲みながら、自分自身と対話してみてください。

「あの時、あんなに頑張ってくれてありがとうね」 「本当は、もっと泣きたかったんだよね」

そんなふうに、自分に語りかけてみてください。

誰かに認められることも嬉しいけれど、一番最後に自分を許し、受け入れることができるのは、他の誰でもないあなた自身だけなんです。

心理カウンセラーとして、僕はこれまで多くの「癒えかけの傷」を見てきました。

その傷が本当の意味で癒えるのは、過去を否定しなくなった瞬間からです。

過去の自分と仲直りできたとき、不思議と明日への足取りが少しだけ軽くなります。

「今の私なら大丈夫」という根拠のない自信は、過去の情けない自分も、かっこ悪い自分も、全部ひっくるめて「自分の一部」だと認められたときに生まれるものです。

あなたは、もう十分頑張ってきました。

過去の自分を責めるエネルギーを、これからは自分を慈しむエネルギーに変えてみませんか。

今夜は、ただ静かに、これまでの自分を労ってあげてくださいね。

僕も、あなたの心が少しでも柔らかく、穏やかになることを願っています。


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