「明日、空いてる?急なんだけど会えないかな?」
そんなLINEやメールが届いたとき、あなたの心はどんな風に波立ちますか?
カレンダーを確認して、予定は真っ白。本当なら「空いてるよ」と即答できるはずなのに、なぜか指が止まってしまう。胸の奥がザワザワして、なんだか急に重たい荷物を背負わされたような、そんな感覚。
結局、「ごめん、明日はちょっと予定があって……」と嘘をついて断ってしまう。画面を閉じたあとに残るのは、断ってしまった罪悪感と、「暇なのにどうして会えないんだろう」という自分へのやるせなさ。
そんな経験、あなたにもありませんか?
こんにちは、心理カウンセラーのうさぴょんです。
今回は、急な誘いに対して「心の準備」ができずに足踏みしてしまう、そんな繊細な気質を持つあなたへ向けて、少しだけ心を軽くするお話をさせてください。
繊細さんにとって、「会う」ということは、単に場所へ移動して顔を合わせるだけのことではありません。
相手と会っている時間に、自分がどんな表情で、どんな言葉を選び、相手が求めている空気感をどう作るか。無意識のうちに、膨大なエネルギーを使ってシミュレーションをしているんです。
それはまるで、舞台に立つ俳優さんが台本を読み込み、役作りをする過程に似ているかもしれません。
「明日の誘い」というのは、その準備期間がまったくないまま、「今すぐ舞台に上がって!」と言われているようなもの。だから、たとえスケジュールが空いていたとしても、あなたの「心」の準備が間に合わないのは、ごく自然なことなんです。
決して、あなたが冷たいわけでも、友達付き合いが苦手なわけでもありません。
あなたはそれだけ、相手との時間を大切にしようとしているんです。「中途半端な気持ちで会いたくない」「ちゃんとベストな自分で向き合いたい」という、誠実さの裏返しでもあるんですよね。
不倫の悩みや、複雑な人間関係の中にいる方は、特にこの「心の準備」が重く感じられるかもしれません。
「もし会ったときに、今の苦しい状況を隠し通せなかったらどうしよう」 「自分の顔に、今の悩みが滲み出てしまっていたらどうしよう」
そんな不安が、さらにあなたを「急な誘い」から遠ざけてしまうこともあります。
でもね、どうか自分を責めないでください。
「暇なのに断るなんて、わがままだ」なんて思わなくていいんです。
「予定がない」ということと、「会える状態である」ということは、繊細さんにとっては全く別のお話。心の充電が足りていなかったり、静かに自分と向き合いたい夜だったりするとき、それは立派な「先約」なんです。
自分自身との約束を優先した。ただ、それだけのこと。
もし、急な誘いを断ってしまって苦しくなったら、自分にこう声をかけてあげてください。
「今日は自分の心を守ることを選べたね。偉かったよ」
そして、もし余裕があるときは、断る言葉に少しだけ自分の気持ちを添えてみてもいいかもしれません。
「誘ってくれてありがとう!すごく嬉しいんだけど、明日はちょっとゆっくり自分を整える日にしたくて。また別の日にこちらから誘ってもいいかな?」
こう伝えれば、相手を拒絶しているのではなく、自分を大切にしているだけだということが、優しいあなたらしい言葉で伝わるはずです。
心の準備には、人それぞれ必要な時間があります。
パッと動ける人もいれば、じっくりと時間をかけて心を温める人もいる。あなたは後者の、とても丁寧で深い感性を持っているだけ。
その繊細さは、時にあなたを疲れさせることもあるけれど、それ以上に、誰かを深く思いやれる素晴らしいギフトでもあります。
無理に世間のペースに合わせようとしなくて大丈夫。
あなたのペースで、あなたの心が「よし、行こう」と思える時まで、ゆっくり待ってあげましょう。
僕はいつでも、あなたのその繊細で優しい心に寄り添っています。
一人で抱えきれなくなったときは、いつでもお話しを聞かせてくださいね。