会えた日の帰り道。
さっきまであんなに幸せだったのに、次の約束が決まっていないことに気づいた瞬間、急に心細くなる。
「重いと思われたかな」と、今日の自分の言葉を1つずつ思い返してしまう。
そして家に着くころには、もう彼からの連絡を待っている。
こんなとき、「私っておかしいのかな」と自分を責めてしまう方は少なくありません。
けれど、この苦しさは性格のせいじゃないのです。
「不安型」と呼ばれる愛着のかたちが隠れていることが多いのです。
不安型とは、「相手が離れていく怖れ」が強い愛着の形
愛着とは、大切な人とのつながり方の太さを表しているようなものです。幼い頃に親との関係の中で少しずつ形づくられていきます。
その中でも不安型は、「大切な人は、いつか自分から離れていってしまうのではないか」という怖れが強い愛着の形です。
幼いころに安心を十分に受け取れなかったり、受け取れる時とそうでない時の差が大きかったりすると、子どもは相手(おもに親)の様子をいつも確かめて自分を守ろうとします。
それが大人になっても恋人との関係の中で、もう一度再現して動き出すのです。
なぜ不安型だと、好きすぎて苦しくなるのか?
不安型の人にとって、好きな人は「いちばん失いたくない人」です。だからこそ、好きになるほど怖れも大きくなります。
返信が少し遅いだけで、「嫌われたのかも」と心がざわつく。
彼の言葉や表情を、何度も思い返して確かめてしまう。
安心したくて連絡したいのに、「重いと思われたら」と送れずに消してしまう。
これは、彼が自分から離れていかないように、心が相手の様子を見張り続けている状態です。好きな気持ちと同じだけ、怖れも動いている。だから好きすぎて苦しくなるのです。
海外の研究をまとめた報告でも、愛着の不安が強い人ほど恋愛依存の傾向が強いことが示されています。この苦しさが強くなり、毎日の生活や心をすり減らすほどになった状態は、恋愛依存と呼ばれることもあります。病名ではなく、心の状態をあらわす言葉です。
回避型の彼に惹かれると、苦しさはさらに強くなる
そして不安型の人ほど、気持ちをなかなか見せない「回避型」の相手に惹かれやすいと言われています。
近づくと距離を取られ、こちらが離れかけると少しだけ戻ってくる。すぐに返信が来る日もあれば、丸一日来ない日もある。
人は、うれしい反応が「いつ来るか分からない」ときほど、強く引きつけられやすくなります。心理学で言う「間欠強化」です。
返事が来たときの安心が大きいほど、来ないときの不安も大きくなる。不安型の怖れと回避型の距離が重なると、ここから抜け出しにくくなるのです。
苦しさは、愛の深さの証明ではありません
「こんなに苦しいのは、それだけ彼を愛しているから」と思っていませんか?
苦しさは、愛の深さというより、心の奥にある怖れの大きさなのかもしれません。
本当の意味で安心できる関係は、もっと穏やかなものです。
会えない日も、返信が遅い日も、あなたの毎日がちゃんと続いていく。
そういう関係もあるのです。
不安型は克服することができます
愛着の形は、一生そのままではありません。
安心できる関係や、自分の心を理解していく経験を重ねることで、少しずつ安定した形に育っていくことが、心理学の研究でも示されています。
そのはじめの一歩は、苦しんでいる自分を責めないことです。
「こんなに不安になるのね。それだけ怖かったのね。」
と、自分の気持ちをそのまま受けとめてあげてください。
それは、ありのままの自分を受け入れたということです。
心の中心を彼から自分へ少しずつ戻していく。そこから変化が起こります。
あなたの心のパターンを、一緒にひもときませんか?
ここまでお話ししたのは、不安型によく見られる心の仕組みです。
けれど、あなたの怖れがどこから来ているのか、なぜ今の彼にここまで心をつかまれるのかは、一人ひとり違います。
ココナラの電話相談では、公認心理師として、あなたのお話をうかがいながら、苦しさの奥にある心の仕組みを一緒にひもといていきます。
また、回避型の彼が何を感じているのかを知りたいときのための相談も出品しています。
どうぞ今の気持ちを、そのまま話しに来てください。