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IT・テクノロジー
テクノロジー「集中できるウルトラマスク」
記事
IT・テクノロジー
鏡面反射デジタルアート製作所(鈴木穣)
2026/08/21 22:38
約100年前の人にも「集中できない」という
悩みがありました
今は「スマホの通知」「SNS」「YouTube」
「テレビ」「周囲の会話」「車や工事の音」
様々な事に気を取られます
しかし周囲が気になって集中できない問題は
今に始まった事ではないのです
約100年前の1925年アメリカの発明家である
ヒューゴー・ガーンズバックという人がこの
問題を解決する為とても変わった道具を作り
世の中に発表しました
それが「アイソレーター」という頭部を全て
覆い隠す巨大なヘルメットです
アイソレーターは普通の帽子やヘルメットと
全く違い頭を完全に覆う巨大箱の様な装置で
これを作った目的こそが「周りの音や景色を
出来るだけなくして集中できる環境を作る」
というコンセプトの物でした
つまり耳から入ってくる情報を減らしそして
目から入ってくる情報も減らす事で集中力を
高めようとしたのです
ガーンズバックは長時間一つの事だけを考え
それを続けるのは凄く難しいと考えてました
例えば「弁護士が難しい問題を考える」とか
「発明家が新しい発明について考える」とか
「作家が文章を書く」「編集者が文章確認し
出版する」等の仕事は途中注意が削がれると
非常に困ります
ところが部屋を静かにしても問題は解決せず
外部から車の音や人の声やドアを閉める音や
電話の音や呼び鈴等が聞こえてきます
更に音がなくても壁紙の模様を見たりハエが
飛んでいるのを見たりカーテンが揺れた時も
見てしまい更に窓の外を見てしまうと目線が
勝手に周囲の物を追いかけてしまいます
彼自身も「たった5分でさえ間邪魔されずに
一つの事を考え続けるのは難しい」と考えて
「だったら周りの物を全部見えなくし音すら
無くしてしまえばいい」と考えた訳です
そして製作した物がアイソレーターで最初の
物は木製でした
そこに木材やコルクやフェルト等を使い音が
中に入り難い様にしたのです
簡単に言えばヘルメットの壁を厚くして音を
出来るだけ通さない様にしたという事です
ガーンズバックは最初の装置について音を約
75%減らせると考えてました
しかしこれでも納得いかず彼は後継機を作り
性能向上を図ろうとしました
後継機の構想は内部に空気の層を作って90~
95%音を取り除く物を作ろうと考えたのです
でもここが重要でこの75%や90~95%という
数字は現代の厳密な実験によって証明された
数字で無くあくまで彼自身の想像の数字です
ところが彼は音を小さくするだけではダメと
気づきました
何故なら音が無くても人間は目で周囲を見て
集中力が欠けるからです
そこでヘルメット正面の目の所を黒く塗って
横長の隙間を作り狭い視界を確保しました
その為アイソレーターを装着すると殆ど机の
上に置いた紙だけ見えると言う物になります
つまり音を遮断し視界を狭くし集中の邪魔を
極力減らしたのです
完成したアイソレーターを早速使ってみると
周囲の音や景色が殆どなくなりました
すると今度は別の問題が起こって彼によると
15分以上使うと眠くなったそうです
そこで更にアイソレーターを改造しなんと!
酸素タンクを取り付けたのです
彼はチューブを使いヘルメットの中へ酸素を
送れば呼吸が増えて頭がすっきりすると考え
集中できる時間が増えれば仕事等を短時間で
終わらせられると確信したのです
ここも注意が必要で実際酸素により集中力が
どれだけ高まったかの科学的な比較実験とか
行われた記録がありません
つまり「酸素を入れたら集中力が上がった」
という事が科学的に証明された訳けでは無く
あくまでも妄想でした
現代の医学の視点から見ると更に問題があり
ヘルメットに酸素を入れるだけじゃ安全とは
限りません
人間の呼吸は酸素を吸って二酸化炭素を吐く
という事が起こります
もしヘルメットの中の空気が十分に外へ出て
空気が入れ替られ換気できないと吐き出した
二酸化炭素がヘルメットの中に残ります
すると次の呼吸でその二酸化炭素を再び吸う
危険があるので酸素を入れれば大丈夫という
単純な話ではありません
アイソレーターはとても面白い発明でしたが
一般的に使われる事はありませんでした
見た目もかなり大げさですし実際にどれ位の
仕事効率が上がったのか示す十分な科学的な
データもありませんでした
なので普通の人が仕事をする為の道具として
定着する事は無かったのです
ここがこの話の面白い所でアイソレーターは
全然普及しなかったけど集中を邪魔する物を
周囲から無くすという考え方は今でも使われ
それが現代科学で受け継がれてます
例えばノイズキャンセリングヘッドホン等の
周囲の雑音を小さく出来る物を使ったりして
集中力を高められます
その他にもスマートフォンの通知を切ったり
SNS見ない様にしたりネット遮断て仕事中に
動画やニュース等見るのを防いだりしてます
これらは集中力を邪魔する刺激をできるだけ
減らそうというアイソレーターと同じ考えで
昔も今も変わらない問題なのです
アイソレーターから学べる大切な事は昔から
人間は集中するのが苦手だったという事です
今はスマホやネットがあり現代人は昔よりも
集中できなくなったと思いがちです
しかし1925年のガーンズバックも周りの音や
景色が気になって仕事に集中できないと悩み
この問題はずっと前から存在してたのでした
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#課題
#永遠
「テストの罰則、班の崩壊」
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