「デザイナー女子」
記事小説
【ピンク鯨】
７歳のとき図工で紙粘土を使い
何か動物を作る事になり俺は
鯨を作ろうとしたがうまく作れず
隣の席の女子に殆ど作ってもらった
そして何とか鯨が完成し
来週の図工の時間まで乾燥させ
色とニスを塗ってリアルに仕上げ
完成させる事になった。
次の図工の時間
早速俺のクジラを机に持ってきて
絵具で白鯨に色を塗る為に
白い絵の具を取り出す。
この鯨のモデルになったのは
「ムーの白鯨」と言うアニメの鯨で
空を飛ぶ全身真っ白な鯨だったから
白で染めようとした。
(´∀`*)ｳﾌﾌ
すると隣の席の女子が
「私赤いクジラをイメージして
作ってあげたから赤にして」と
物言いが入ってしまった。
でも赤いクジラなんて俺は
全然ムーの白鯨じゃないので
「赤って変じゃない？」と伝え
赤いクジラを断った。
すると女子が「なら白と赤の間で
ピンクにしよう！」と言い出し
さすがにピンクなんて男らしくなく
恥ずかしいから「ヤダ」と断った。
(´；д；`)ﾔﾀﾞ
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【芸術家】
俺が赤もピンクも断ると女子が
「なら青にしてよ」と言い
もう完全に俺の作品でなく女子は
自分の作品と思ってる様だった。
でも赤やピンクなんかより
全然ましな色だったから
白鯨にならないけど妥協して
青で塗る事にしてみた。
とりあえず背中を青で塗って
お腹の部分を白で塗って
目を黒で塗るとクジラっぽくなり
まるで絵本の鯨の様になった。
( *ﾟｪﾟ))ﾌﾑﾌﾑ
しかしその鯨を見た女子が
ちょっと不満そうな顔をしたので
鯨を渡して「他に塗る所あるなら
塗ってみて良いよ」と言ってみた
するとその女子が塗り始めた所は
歯の部分を真っ白に塗って
お腹のしま模様に黒く線を入れ
髭の部分を黒く塗ったりしてた
だんだんリアルになる鯨を見続け
「この女子凄い観察力あって
塗り方も上手でスゲーなー」と
心底感心してしまった。
∑(ﾟДﾟ)ｽｯ､ｽｹﾞｰ!!
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【亀裂修正】
そして１週間後の図工の時間
絵具を塗った紙粘土にニスを塗る為
先生からシンナー成分のニスを貰い
べたべた紙粘土に塗っていった。
すると何だか気泡らしきものが出来
それが凄く気になった俺は
その気法を潰す為さらにその上から
またニスをべったりと塗っていく
しかしニスの気泡が消えず
もうどうする事も出来なかったので
そのまま完成とし乾かす事にして
ここで終わりにしてしまった。
ε-(･д･`;)ﾌｩ…
数日後ニスの乾きを見る為
教室の後ろのロッカーの上のにある
俺の鯨をツンツンと触ってみると
尻尾に亀裂が入ってるのを発見した
ﾋｨｰ(ﾟﾛﾟﾉ)ﾉ
何で亀裂が入ったのか解らず
とりあえず折れそうだったので
亀裂の隙間に机の引き出しにある
木工用ボンドを注入した。
数日後また鯨を確認すると今度は
尻尾の更に先端の細い所に
亀裂があるのを発見して
また木工用ボンドを注入しておいた
翌日鯨を見るとどうやら尻尾が
重くて強度不足で亀裂が入ってて
ボンドで補強したのにそこから
ボッキリ折れてしまってた！
