高齢者の栄養

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コラム
日本は2007年に、高齢者が全体の人口の21%を超える超高齢化社会になりました。
来る2025年には、高齢者が全体の人口の30%を超えると予想されています。
今回は、日本における高齢者の栄養について説明します。


①高齢者とは

65歳以上の人のことです。
75歳以上の人を後期高齢者と定義します。
高齢者は、体を動かす時間が減ったり、筋力が衰えたりすることによって
いろいろな機能が下がりやすくなります。
食事に時間がかかる、お腹が空かないから食べない、などが原因で
栄養状態も下がりやすくなります。
このような栄養状態の低下は、死亡のリスクにつながります。


②高齢者に必要な栄養

高齢者に必要な栄養について、主なものを紹介します。

<エネルギー>
標準体重×25〜30(kcal)
標準体重=身長(m)×身長(m)×22(kg) で求められます。
例えば標準体重50kgの人の場合
1日に必要なエネルギーは
50×25〜30で 1250〜1300kcal となります。
あくまで計算上ですので、体重が急に減ったり、増えたりすることがないようにご注意ください。
それぞれの人によって栄養の吸収率は変わります。
こちらは、あくまで日本人向けの指標です。
エネルギーを補給するのに、普通の食事は量が増えて食べられないなら
カロリーメイトゼリーもおすすめです。暑い夏には冷やすと美味しいです。

<たんぱく質>
高齢者の体は子どもや成人と異なり、体の中でたんぱく質を作り出す能力が下がっています。
1日に必要なたんぱく質は 男性60g、女性50gです。
たんぱく質やビタミンの補給にはこちら。
スッキリして飲みやすいです。

<脂質>
脂質は、エネルギーに対して20〜25%が必要です。
エネルギー1500kcalの場合
必要な脂質は 2500×20〜25/100/9=56〜70g となります。
脂質にも種類がありますが、なるべく肉の脂よりは魚、バターよりがオリーブオイルやMCT(マクトン)オイルを選ぶと質の良い脂質を摂ることができます。

<カルシウム>
カルシウムは1日あたり
70歳以上の男性650〜800mg
70歳以上の女性650mg
カルシウムは不足しやすいという結果が出ているので、積極的に摂りたいですね。

<鉄>
鉄は1日あたり 成人より0.5mg少なめです。
70歳以上の男性7.0mg
70歳以上の女性6.0mg


③高齢者の低栄養

栄養状態が低い状態にあることを「低栄養」と言います。
高齢者の低栄養の要因には大きく3つあります。

<身体的な要因>
病気、噛む力の低下、胃や腸の不調、食欲の低下、体重の減少、
アルコールが増える、目や耳の不調、体を動かす量の減少、薬の服用などがあります。

<精神的な要因>
認知症やうつ病などで食事の量が減ることもあります。
<社会的・経済的な要因>
孤独や貧困などが日本でもあり得ます。


まとめ

高齢者の栄養はカルシウムが不足しやすいので注意が必要です。
他の食品はバランスよく食べましょう。
食事の量が減ってきた、痩せてきたと感じたら「低栄養」のサインです。
食事の量を増やすか、間食に牛乳やゼリーなどを追加して
栄養状態の低下を防ぐことが大切です。
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