「もっと幸せになりたい」
「今の生活を変えたい」
「自分が本当にやりたいことを見つけたい」
そんなふうに思うことはありませんか?
僕は、自分のことを知るために、必ずしも「やりたいこと」や「夢」を見つけなくてもいいと思っています。
むしろ、こんな質問から考えてみると、自分の本音が見えてくることがあります。
「今、なくなったら悲しいものは何ですか?」
少しだけ考えてみてください。
家族。
パートナー。
子ども。
ペット。
友達。
今住んでいる家。
安心して眠れる場所。
仕事。
毎日の何気ない時間。
自由に動ける身体。
好きな場所へ行けること。
誰かと話せること。
一人でゆっくり過ごせる時間。
スマホやパソコンのように、毎日当たり前に使っているものかもしれません。
普段は「持っていること」が当たり前なので、それが自分にとってどれだけ大切なのか、なかなか気づきません。
でも、
「もし明日、それがなくなったら?」
と考えてみると、
「あ、自分はこれを大切にしていたんだ」
と気づくことがあります。
これは、自分の価値観を知るヒントにもなると思うんです。
たとえば、
家族がなくなったら悲しいと思うなら、「人とのつながり」を大切にしているのかもしれません。
一人で過ごす時間がなくなったら辛いなら、「自由」や「自分のペース」を大切にしているのかもしれません。
仕事がなくなったら寂しいなら、お金だけではなく「誰かの役に立つこと」や「必要とされること」に喜びを感じているのかもしれません。
ペットとの時間がなくなったら悲しいなら、そこには「安心」「ぬくもり」「一緒にいる時間」といった大切なものが隠れているかもしれません。
大切なのは、正解を探すことではありません。
「なんで自分はこれがなくなると悲しいんだろう?」
そこを少し掘り下げてみることです。
僕は、自分を知るというのは、こういう小さな気持ちを丁寧に拾っていくことだと思っています。
何が好きなのか。
何が嫌なのか。
何をしていると安心するのか。
どんなときに苦しくなるのか。
誰といると自然に笑えるのか。
どんな場所なら無理をしなくていいのか。
こうしたことを一つずつ知っていくと、
「自分はどうしたいんだろう?」
という大きな問いにも、少しずつ答えやすくなっていきます。
反対に、自分の気持ちがよくわからないまま、
「もっと頑張らなきゃ」
「もっと稼がなきゃ」
「もっと成長しなきゃ」
と走り続けていると、すでに持っている大切なものが見えなくなってしまうことがあります。
何かを増やすことだけが、幸せになる方法ではありません。
今あるものに気づくこと。
そして、
「自分はこれを大切にしたかったんだ」
と気づくこと。
それだけでも、これから何を選び、何を手放し、どんな毎日を過ごしたいのかが少しずつ見えてくると思います。
もし、一人で考えていると、
「自分が何を大切にしているのかわからない」
「考えれば考えるほど、わからなくなる」
ということがあっても大丈夫です。
人と話しているうちに、
「あ、僕は本当はこうしたかったんだ」
と、自分でも気づいていなかった気持ちが言葉になることがあります。
誰かに答えを教えてもらうというより、自分の中にすでにある答えを、会話をしながら一緒に見つけていく。
僕は、そんな時間も大切だと思っています。
まず今日は、一つだけ考えてみてください。
「今なくなったら、一番悲しいものは何だろう?」
そしてもう一つ。
「なぜ、それがなくなったら悲しいんだろう?」
その答えの中に、みなさんがこれからも大切にしたいものが、隠れているかもしれません。