「片付けなきゃ」
「運動しなきゃ」
「もっとちゃんとしなきゃ」
そんなことを毎日のように考えていませんか?
でも、少しだけ思い出してみてほしいんです。
最初から「片付けなきゃ」だったでしょうか。
もしかすると最初は、
「部屋をきれいにしたい」
「気持ちよく過ごしたい」
だったかもしれません。
運動も、
「運動しなきゃ」
ではなく、
「少し体を動かしたい」
「もう少し元気になりたい」
だったかもしれません。
最初は自分のために「したい」と思っていたことが、いつの間にか「しなきゃ」に変わってしまう。
そして僕が気になるのは、その先です。
「今日も片付けられなかった」
「また運動できなかった」
ここで終われば、単純に「今日はできなかった」という話です。
ところが、
「こんなことすらできない自分はダメ」
「自分は意志が弱い」
「何をやっても続かない」
「自分には価値がない」
と、自分自身まで否定してしまう方がいます。
でも、
「今日は片付けられなかった」
ということと、
「自分はダメな人間だ」
ということは、まったく別の話なんですよね。
できなかったのは「行動」であって、自分自身ではありません。
ここを一緒にしてしまうと、毎日のいろいろなことが、自分を責める材料になってしまいます。
仕事でミスをした。
家事ができなかった。
予定通り動けなかった。
人とうまく話せなかった。
今日は何もやる気になれなかった。
そのたびに、
「またダメだった」
と自分自身に点数をつけていたら、しんどくなるのも当然だと思います。
もし最近、
「〇〇しなきゃ」
という言葉が増えているなら、一度だけ、
「そもそも僕は、本当にこれをやりたいんだっけ?」
と考えてみてもいいかもしれません。
やっぱりやりたいと思ったら、またできる日にやればいい。
今日は疲れているなら、休んでもいい。
5分だけならできそうなら、5分でもいい。
今はやりたくないと気づいたなら、それも大切な自分の気持ちです。
そしてもう一つ、僕が大切だと思っていることがあります。
自分の中だけで考えていると、
「自分が悪い」
「もっと頑張らなきゃ」
「みんなはできているのに」
と、同じところをぐるぐる回ってしまうことがあります。
そんなときは、誰かに話してみることで、
「あれ?そこまで自分を責めなくてもよかったのかな」
と気づけることがあります。
答えを教えてもらうためではなくていいんです。
アドバイスをもらうためでもなくていい。
「実はこんなことで悩んでいる」
「こんなことを考えてしまう」
「自分でもどうしたいのか分からない」
そんなまとまっていない気持ちを、そのまま言葉にしてみる。
話しているうちに、
「本当は疲れていたんだな」
「やりたくないんじゃなくて、失敗するのが怖かったんだな」
「誰かに認めてもらいたくて頑張っていたのかもしれない」
そんな自分の本音が見えてくることもあります。
僕は、人に話す時間って、「正しい答えをもらう時間」だけではないと思っています。
自分でも気づいていなかった気持ちを、一緒に見つけていく時間にもなると思うんです。
なので、今すぐ何かを変えなくても大丈夫です。
「こんなことで相談していいのかな」と思うようなことほど、誰かに話してみてもいいのかもしれません。
片付けられないことも。
運動が続かないことも。
仕事に行きたくないことも。
人間関係でモヤモヤしていることも。
理由は分からないけれど、なんとなくしんどいことも。
まずは、
「僕、思っていた以上に自分を責めていたのかもしれない」
と気づくだけでも十分です。
できなかったことと、みなさん自身の価値は別の話。
何かができるようになる前に、まず自分を責める言葉を一つ減らすところから始めてもいいと、僕は思っています。