電気図面、このままで大丈夫?照明・コンセントをプロにチェックしてもらう「セカンドオピニオン」という方法 1

記事
コラム
ハウスメーカーや工務店から、ようやく出てきた電気図面。

照明、スイッチ、コンセント。

たくさんの記号が並んでいて、説明も受けた。

大きな問題があるようには見えない。

でも——

「本当に、このまま決めて大丈夫かな?」

そんな気持ちになっていませんか?

家づくりのご相談を受けていると、

「電気図面をもらったけれど、どこを見ればいいのかわからない」

「コンセントは足りている気がするけど、本当に必要な場所にあるのかわからない」

「照明の数はあるけれど、おしゃれになるのかイメージできない」

「担当者さんに聞けば大丈夫と言われる。でも、なんとなく不安」

というお話をよく伺います。

電気図面は、間取り図以上に暮らしを想像しにくい図面です。

しかも、照明・スイッチ・コンセントは、
住み始めてから「やっぱりここを変えたい」と思っても、
家具のように簡単に動かすことはできません。


だから私は、電気打ち合わせの前や電気図面を確定する前に、

一度、ハウスメーカーや工務店とは違う第三者の目で図面を確認してみる

という方法があってもいいと思っています。


今回は、住宅・インテリアの仕事に20年以上携わり、現在「電気図面のセカンドオピニオン」を行っている立場から、

電気図面のセカンドオピニオンとは何をするものなのか。
どんな人に向いているのか。
第三者にチェックしてもらうと、何が見えてくるのか。

を詳しくお話しします。




そもそも「電気図面」とは?

注文住宅の家づくりが進み、間取りがある程度固まってくると、

・照明
・スイッチ
・コンセント
・人感センサー
・LAN
・テレビ端子
・インターホン

などの位置が記載された「電気図面」「電気配線図」「電気設備図」などと呼ばれる図面が出てきます。

そして、この図面をもとに電気打ち合わせを行い、

「コンセントはここでいいですか?」

「この照明でいいですか?」

「スイッチはこちらにつけますね」

と、一つずつ決めていくことになります。

ところが。

初めて家を建てる人にとって、

まだ建っていない家の生活を、平面図だけを見ながら想像する

というのは、かなり難しい作業です。

電気図面には必要な設備がきちんと書かれていても、

それが

「あなたの家族にとって使いやすい配置なのか」

までは別の話です。

「プロが作った図面だから大丈夫」とは限らない
ここは誤解してほしくないところです。

ハウスメーカーや工務店の提案が間違っている、という話ではありません。

もちろん設計担当者さんやインテリアコーディネーターさんも、限られた打ち合わせ時間の中でプランを考えてくれています。

ただ、家族によって暮らし方は全く違います。

同じ4人家族でも、

・ダイニングで子どもが宿題をする家
・リビングでパソコン仕事をする家
・毎朝洗面でメイクをする家
・ロボット掃除機を使う家
・コードレス掃除機を収納内で充電する家
・キッチン家電が多い家
・夜は明るすぎない照明で過ごしたい家

必要な電気計画は変わります。

だから大切なのは、

「一般的に問題がない図面」なのかではなく、
「自分たちの暮らしに合っている図面」なのか。

という視点です。

これが、電気図面をチェックするときに一番見てほしいところです。

電気図面のセカンドオピニオンとは?
「セカンドオピニオン」という言葉は、もともと医療などでよく使われますが、家づくりでも考え方は同じです。

今の担当者とは別の第三者に、

「この計画を別の視点から見るとどうですか?」

と意見を聞くこと。

間取りではセカンドオピニオンという言葉を見かけるようになりましたが、私は電気図面についても、第三者に見てもらう意味は大きいと感じています。

特に確認したいのが、

・照明計画

・コンセント計画

・スイッチ計画

・生活動線

・家具、家電との関係

です。

電気図面を単体で見るのではなく、

「そこで実際にどう暮らすのか」

まで重ねて見ていきます。

では、実際にどこをチェックするの?
私が電気図面を見るときは、

「コンセントが何個あるか」

だけを数えているわけではありません。

例えば、こんなところを見ています。

① コンセントは「数」より「位置」

新築のコンセントでよく聞くのが、

「多めにつけておけば安心ですよね?」

という考え方。

もちろん、少なすぎるより余裕がある方が安心です。

でも、

使えない場所にコンセントが10個あるより、必要な場所に1個ある方が便利です。

そこで確認したいのが家具と家電。

例えば、

・ソファを置いたらコンセントが隠れないか
・ベッド脇でスマホを充電できるか
・ダイニングでPCを使えるか
・コードレス掃除機を収納内で充電できるか
・ロボット掃除機の基地を置けるか
・キッチン家電を同時に使えるか
・テレビ周辺のコンセントは足りるか

など。

コンセント計画は、

壁を見るのではなく「暮らし」を見る。

これが大切です。

② スイッチは「そこにあるか」ではなく「そこで押せるか」

スイッチも同じです。

図面を見ると、きちんと各部屋にスイッチがついている。

だから問題なさそうに見える。

でも実際には、

「ドアを開けたらスイッチがドアの裏だった」

「リビングを出るときに照明を消せない」

「寝室の入口で消すと真っ暗な中をベッドまで歩く」

ということがあります。

私は図面を見るとき、

玄関から入って、

靴を脱いで、

LDKへ行って、

キッチンへ行って、

洗面へ行って、

階段を上がって、

寝室へ。

というように、図面上で実際の生活動線をたどります。

スイッチは、

「照明の近く」

ではなく、

人がどこから入って、どこへ出るのか

で考える必要があります。

③ 照明は「明るさ」だけで考えない

照明について、

「暗くないですか?」

というご相談はとても多いです。

もちろん必要な明るさを確保することは大切です。

ただ、

明るければ照明計画が成功、というわけでもありません。

照明は、

・何を照らすのか
・どこに光を落とすのか
・どこをあえて暗くするのか
・座ったとき眩しくないか
・壁や天井がどう見えるか
・家具との位置関係はどうか

まで考えると、空間の見え方が変わります。

例えばダウンライト。

天井に等間隔で並べれば、部屋全体を均一に明るくすることはできます。

でも、

壁を照らす。

カーテンを照らす。

お気に入りの家具を照らす。

ダイニングテーブルに光を落とす。

そんなふうに、

「照明器具を配置する」のではなく「光を配置する」

という考え方をすると、空間に奥行きが生まれます。

④ ダイニング照明とテーブル位置は合っている?

ペンダントライトを採用する場合は特に確認したいところです。

まだダイニングテーブルのサイズや向きが決まっていないのに、

照明位置だけ先に決まっていることがあります。

そのまま施工すると、

入居後にテーブルを置いたとき、

「照明がテーブルの中心に来ない」

ということも。

・テーブルは1500mm?1800mm?
・キッチンに付ける?離す?
・将来大きなテーブルに替える?
・向きを90度変える可能性は?

ここまで考えてから照明位置を決めます。

配置がまだ決まらないなら、位置調整しやすい方法を検討することもできます。

⑤ 人感センサー、本当にそこに必要?

人感センサーも人気があります。

玄関、トイレ、廊下、収納。

うまく使えばとても便利です。

ただし、

人感センサー=どこにつけても便利

ではありません。

その場所でどのくらい過ごすのか。

動きが少なくなる時間はないか。

手動で操作したい場面はないか。

夜中に自動点灯したとき眩しくないか。

暮らし方によって向き・不向きがあります。

電気図面で本当に難しいのは「間違い探し」ではない
ここまで読んで、

「チェックするところ、多いな……」

と思ったかもしれません。

でも、電気図面の難しさは、

間違っている場所を探すことではありません。

むしろほとんどの場合、

図面としては成立しています。

難しいのは、

「この家族が、この家で暮らしたときにどう感じるか」を図面から読み取ること。

です。

そして、それには

・家族構成
・家具配置
・使う家電
・生活動線
・生活時間
・好きなインテリア
・どんな明るさが好きか
・どこで何をするか

など、図面に描かれていない情報が必要になります。

だから私は、電気図面だけを見て判断するのではなく、

「どんな暮らしをしたいのか」

を確認してからチェックするようにしています。

こんな人は、電気図面のセカンドオピニオンを検討してみてもいい

すべての人が、第三者チェックを受ける必要はありません。

担当者さんとの打ち合わせで十分納得できていて、自分でも図面をしっかり確認できているなら、そのまま進めてもいいと思います。

でも、

□ 電気図面をもらったけれど、見方がよくわからない

□ 担当者さんに「大丈夫」と言われてもなんとなく不安

□ コンセントの数・位置に自信がない

□ ダウンライトがたくさん並んでいるけれど、これでいいかわからない

□ おしゃれな照明計画にしたい

□ スイッチの位置まで考える余裕がない

□ SNSを見すぎて、逆に何が正解かわからなくなった

□ 電気打ち合わせが迫っている

□ 一度決定する前に、別の人にも見てもらいたい

ひとつでも当てはまるなら、

「一度、第三者に図面を見てもらう」

という選択肢を知っておいてもいいと思います。

セカンドオピニオンは、ハウスメーカーを否定するためのものではありません
ここも、とても大切にしているところです。

私が行う電気図面のセカンドオピニオンは、

ハウスメーカーや工務店の提案を否定するためのサービスではありません。

「ここはダメ」

「全部変えた方がいい」

というためのものでもありません。

今ある計画をベースに、

「ここはこのままで良さそう」

「ここは暮らし方を考えると、もう一度確認してもいいかもしれない」

「こういう方法もあります」

と、別の視点を加えるものだと考えています。

最終的に決めるのは、もちろん施主さんです。

だからこそ、

「変更する場所」

だけではなく、

「このままでいい場所」

が分かることにも意味があります。

全部が不安だった図面の中で、

「ここはこのままで大丈夫」

と確認できるだけでも、打ち合わせはかなり進めやすくなります。

住宅・インテリアの仕事を20年以上してきて感じること
私は住宅・インテリアの仕事に20年以上携わってきました。



そして自分自身も家を建てています。

仕事として図面を見ることと、

自分が施主として、

「この位置で本当に大丈夫かな」

「完成したらどう見えるんだろう」

と考えること。

両方を経験して改めて感じたのは、

家づくりでは、施主さんが短期間で決めなければならないことが本当に多い

ということです。

間取り。

床。

壁。

キッチン。

お風呂。

収納。

家具。

そして最後の方に、

照明。

スイッチ。

コンセント。

もう、その頃には疲れてしまっている方も少なくありません。

でも電気計画は、

暮らし始めてから毎日のように使うものです。

だから、

「よく分からないけど、これでいいです」

で終わってほしくない。

そんな思いから、現在はココナラで

「照明計画・電気図面のセカンドオピニオン」

を行っています。

私の電気図面セカンドオピニオンで確認していること

現在のサービスでは、電気図面とヒアリング内容をもとに、家全体を確認しています。

主に見るのは、

・照明計画
・ダウンライトの配置
・ペンダント、ブラケット、間接照明
・コンセントの位置と数
・スイッチ計画
・人感センサー
・家具、家電との干渉
・生活動線
・Wi-Fi、LANまわり
・将来の使い方

など。

単に、

「ここにコンセントを追加してください」

というチェックだけではなく、

なぜここを確認した方がいいのか。
どんな考え方ができるのか。

までお伝えするようにしています。

初回の資料を提出して終わりではなく、その後の打ち合わせで出てきた疑問や、提案内容についての質問もできるよう、1か月間のサポートをつけています。

家づくりは、一度の回答だけでは終わらないからです。

私からの提案をハウスメーカーさんへ伝え、

「これはできます」

「これは構造上難しいです」

「代わりにこういう方法なら可能です」

という話になったとき、

そこからまた迷うこともあります。

そんなときにも、一緒に整理できる存在でありたいと思っています。

▶︎ 照明計画・電気図面セカンドオピニオンはこちら




まずは自分で電気図面を確認してみたい方へ

「まだ第三者にお願いするほどではないかな」

「まず自分でチェックしてみたい」

という方もいらっしゃると思います。

そんな方向けに、

「照明&電気配線セルフチェックブック」



家族構成や暮らし方から、

・家具配置
・家電
・コンセント
・照明
・スイッチ
・生活動線
・Wi-Fi、LAN

などを順番に整理していくためのチェックブックです。

電気打ち合わせ前に一度、自分たちの暮らしを整理しておくだけでも、図面の見え方はかなり変わります。

▶︎ 照明&電気配線セルフチェックブックはこちら




最後に。「なんとなく不安」は、確認していい

家づくりをしていると、

「担当者さんはプロなんだから、こんなこと聞いたら失礼かな」

「私が細かすぎるのかな」

と思うことがあるかもしれません。

でも、自分たちがこれから何年、何十年と暮らす家です。

気になることは、確認していいと思います。

そして、

担当者さんとは違う人の意見を一度聞いてみる。

それも、家づくりのひとつの方法です。

電気図面のセカンドオピニオンは、

「間違いを探してもらうもの」

ではありません。

私は、

自分たちの暮らしに、この計画が本当に合っているのかを確認するもの

だと考えています。

電気図面をもらったとき、

もし、

「このままで本当に大丈夫かな?」

と少しでも感じたら。

図面を確定する前に、一度ゆっくり確認してみてください。

住み始めてから、

「ここ、考えておいてよかった」

と思える場所が、ひとつでも増えれば。

そのための選択肢として、

電気図面のセカンドオピニオン

という方法があることを、知っていただけたら嬉しいです。

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