問い合わせ0件の理由は、集客ではなかった — 自社サイトを実測した話

問い合わせ0件の理由は、集客ではなかった — 自社サイトを実測した話

記事
ビジネス・マーケティング
「見られていないから問い合わせが来ない」と考えていました。実測したら、違いました。自分のブランドに対して行った診断を、数字も判断もそのまま公開します。
認知も導線も動いていた。止まっていたのは最後の一歩だった
サイトの訪問は週85セッション。そのうち7割はSNSからの流入。お問い合わせページには週27人が到達していました。人は最後の一歩の手前まで来ていたのです。それでもお問い合わせは0件。累積でおよそ300人が最後のページに触れて、1件も動いていませんでした。
これは「まだ分からない」ではなく「今の形では取れない」と読むべき水準です。母数が小さいから判断を先送りする、というのは慎重に見えて、実際には怠慢になることがあります。分母は今週の観測ではなく、その設計が晒された総回数で数えます。
疑う順序を、間違えない
02-cause.png

最初に疑ったのは装置です。送信の仕組み、通知の宛先、外部リンク。ひとつずつ検証して、すべて正常でした。
次に形を疑いました。実機相当の画面幅で計測すると、入力欄が現れるのは1.4画面目。第1画面には入力欄が1つもなく、しかも入力欄より前に、外へ出ていく導線が5つ並んでいました。訪問の7割はSNSからの直行で、1人1ページで離脱する人たちです。「スクロールして探してくれる前提」の設計が、実際の来訪者と噛み合っていませんでした。
数字が悪いとき、最初に疑うのは「量」ではなく「装置」、次が「形」、最後が「中身」。順序を逆にすると、効かない施策に金を払い続けることになります。
打った手は1つ。並べ替えただけ
03-fix.png

外へ出ていく導線を、入力欄の後ろへ移しました。文言・書体・余白・色は1文字も変えていません。ブランドの署名だからです。結果、入力欄が現れる位置は1.35画面目から0.75画面目へ。入力欄より前の離脱口は5つから1つへ。ページ全長は変わっていません。
数字を取りに行く手が2つあるとき、署名に触れない方を必ず先に選びます。余白と組版はそのブランドの人格で、数字のために人格を削るのは順序が逆です。
動かなかった時に何をするかも、先に決めておく
04-next.png

判定は問い合わせ件数。基準線が0件なので、1件でも入れば設計の勝ちです。動かなければ次は「中身」へ進みます。判定日は適用から14日後。動かなかった場合の手が決まっていない改善は、改善ではなく当て推量です。
売っているのは制作物ではなく、この判断です
月額でブランド運用を代行するサービスでは、このレポートが毎月1回届きます。動画・キービジュアル・SNS素材・サイト更新といった制作物は、このレポートの判断に従って作られます。制作物は判断の結果です。
うまくいった話だけを並べた資料は、判断を売っている証拠になりません。だからこの回も、問い合わせ0件という自分に不利な数字をそのまま載せています。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す