コラム「吉卦が、嘘をつく。」

コラム「吉卦が、嘘をつく。」

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占い
自分のことを占って良い卦が出ると、私は素直にうれしくなります。
易者も人間です。「これはいける」と、すっかりその気になってしまうこともあります。

ところが待てど暮らせど何も起きない。
むしろ前より状況が悪くなり、「あの吉卦は一体何だったのだろう」と思う。
易に嘘をつかれたようなモヤモヤした気持ちになります。

そんな時、少し時間を置いて卦を読み返すと、最初は見えていなかったものが目に入ってきます。
たとえば、「11.地天泰」は、物事がスムーズに進む代表的な吉の卦です。

けれど裏の爻が上爻の場合は、安泰が極まり、そこから崩れ始める気配も見えてきます。
「地天泰が出た」と喜ぶだけでは、肝心の爻が伝えていることを見落としてしまいます。

相談者の方の卦なら冷静に読めるのに、自分のことになると急に都合の良い部分しか見えなくなる。
易者としてどうなのかと思いますが、それだけ自分の「こうなってほしい」という願いが強いのでしょう。

卦が嘘をついたのではありません。
私が「吉」という一文字を、自分の望む未来にまで勝手に膨らませていたのです。

だから私は、吉卦が出た時にもなるべく慎重に読むようにしています。
安心して良い部分だけでなく、何をすると吉を損なうのかまで見ておきたいからです。

反対に凶卦が出た時には、どこかに救いや抜け道が残されていないかを懸命に探します。

吉卦は、願いを叶えてくれる魔法ではありません。
けれど、今ある運をどうすれば損なわずに済むのかを、かなり正直に教えてくれるものだと思います。


複雑なお悩みや、ひとつのテーマを深く掘り下げたい方に向けた細密版鑑定です。
複数の卦と裏の爻を重ねながら、表面の吉凶だけでは見えにくい部分まで丁寧に読み解きます。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

それではごきげんよう。
あなたの日々の暮らしに、やさしい光が差しますように…
Aja✨🌙
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