(再) 経営改善のレシピ 5 『売上増加策(3)』

(再) 経営改善のレシピ 5 『売上増加策(3)』

記事
ビジネス・マーケティング
第2回で、利益を出すためには、「売上増加」「原価率の低減」「経費削減」
この3つの要素しかない、とのお話をしました。
第3回からは、この3要素のうち、「売上増加」に関してお話しています。

「売上」をさらに分解すると、
『顧客数』 × 『客単価』 × 『購入頻度』  となり、
「お客さんの数」を増やして、
そのお客さんが「1回に買ってくれる金額」を大きくし、
さらに「買いに来てくれる回数」を増やす。
この組み合わせで、『売上』は増えるわけです。

第3回と4回では、「顧客数」の増加策について説明しました。
今回と次回は、「客単価」の増加策について、お話したいと思います。

「客単価」は、『A 商品単価』×『B 買上げ点数』に分解できます。
今回はまず、『A 商品単価を上げるには』を考えてみましょう。

A 商品単価を上げるには、
① 「機能的価値」をUPして、値上げする
② 「精神的価値」をUPして、値上げする
の、2つの方向性が考えられそうです。
いずれにしても「付加価値」を付けることが、必要です。。
付加価値を付けずに「商品単価」を上げると、いずれ顧客離れが
起きることは、想像に難くありません。
ちなみに、「値上げより、減量に厳しい目」
との日経の記事を見た記憶があります。

① 機能的価値のUP の方策
 (顧客の「不便・不満を解消」 ⇒ 顧客にとっての価値を上げる)
 〇 品質・サービスの向上 (価値を磨く)
  ・ 期待に応える商品・サービスの提供
    (日頃からの、顧客ニーズのリサーチ力が物を言います。
    情報収集と分析に基づく、差別化商品の品揃え、
    顧客満足を高めるための、受け入れ態勢は、出来ていますか?)
 〇 品揃えの変更(価格帯の引上げ)
  ・ 顧客ニーズの高い商品なら、単価は上がっても、点数は減りません。    顧客の好みニーズの変化を発見して、商品構成を変えてみましょう。
  ・ 「コントラスト効果」~「上と並」だと「並」が選ばれやすいが、
    『特上・上・並』とすると、『上』を選ぶ人が増えるという法則。
    この効果を使って、プライスゾーンの引上げを図りましょう。

② 精神的価値のUP の方策 
  (顧客の「満足感増大」 ⇒ 顧客にとっての価値を上げる)
 〇 特別感(アップセル) ~ 優良顧客の特別待遇
  ・ 優越感、特別扱い、楽しさ、限定感等の演出
   ⇒ よりグレードの高い商品を買ってもらえるよう、工夫しましょう。
 〇 お得感
  ・ サイズアップ (原価率の低い商品ほど、利益には効果的です。)
  ・ おまけ (池袋のある老舗のパン屋さんは、買いに行くと1点必ず
    売り物の商品をつけてくれます。近くに女子高がある故の経営方針
    かもしれませんが、まさにコンビニとの差別化。「損して得取れ」)
 〇 顧客心理の活用 (高価格 = 高品質) 
  ・ なぜ、高い化粧品やブランド物を買うのか。価格が高い、安い
    というのは、顧客自身が判断する『商品の価値』で決まります。
    顧客の「こだわり」、「思い入れ」を、付加価値にしましょう。

そして、大事なのは、
(1) 価値の高さをお客様に「伝える」こと
  商品価値をしっかりと『見える化』して、認知してもらう。
  ・ 価格競争に巻き込まれないためには、こだわりを追求し、
    自社(店)の強みを磨き、いろいろな形、あらゆるケースで
    アナウンスに努め、価値をわかってもらうことが必要です。

(2) 現状分析に基づき、売上目標、客単価等を具体的な数字で、
  「目標設定」をしたうえで実行し、実施後も検証、フォローすること。
  Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価・反省)・Action(改善・フォロー)
     のサイクルをしっかりと回しましょう。
   一般に、「単価が上がると、買い上げ点数は落ちる。」と
  言われています。『全体最適』を意識することが、計画策定上重要です。

次回は、『買上げ点数のUP策』について説明させていただく予定です。

                       以上、富太郎でした。
☆ 過去に「コラム」に投稿した内容の再掲示です。

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