出口王仁三郎の口述筆記である霊界物語。
霊界物語の主人公は素戔嗚。
素戔嗚が正義のヒーローとして登場しています。
物語は正義のヒーローがいれば、
必ず悪がいます。
正義のヒーローに対する悪がいなければ、
物語になりません。
素戔嗚を強烈な正義のヒーローにする為には、
必然的に強烈且つ超個性的な悪役が必要になります。
霊界物語で悪役の中心を担うのが、
最強で最凶である高姫(たかひめ)。
普通、物語は主人公の登場回数が一番多いものです。
霊界物語で言えば、素戔嗚。
しかし、霊界物語での素戔嗚の登場はそれほど多くなく、
主人公の素戔嗚より圧倒的多く登場しているのが、
実は、悪役である高姫。
霊界物語での登場回数一位は、
圧倒的に高姫。
二位が高姫の弟子の黒姫。
登場回数の一位、二位を悪役が占める霊界物語。
霊界物語は預言書。
出口王仁三郎は何故このような設定にしたのでしょうか。
高姫はウラナイ教という悪徳宗教の教祖。
素戔嗚を猛烈に敵視して、
素戔嗚の神業を妨害し、
自分こそが本物の救世主であると主張する。
執着心が強く、どこまでも欲深い。
そのうえ屁理屈の達人。
支離滅裂な教えで人を惑わし、
悪の道に引きずり込む。
おまけに感情の起伏が激しく、
好き嫌いが激しい。
常に、泣いたり、笑ったり、怒ったり・・・
ころころ変わる。
超が付くほどの気分屋だ。
高姫は50代前半の女性として設定。
体型はぽってり肥えている。
顔はお多福顔で、真っ白に塗り立てている。
そして出っ歯で、歯は何本か抜けている。
物凄いキャラである事がこれでおわかりでしょう。
この高姫、実に不思議な存在。
完全な悪と思いきや、改心する時がある。
それまで高姫は素戔嗚が悪だと思っていたのが、
誤解である事に気づき、
自分の宗教であるウラナイ教を捨て、
素戔嗚の三十五教に改宗する。
物語は、これで一件落着かと思いきや、
そうは問屋が卸さない。
改宗した高姫だったが
次第に欲念、邪念、慢心が湧き、
悪の道へ再び戻る事になる。
高姫の凄さはこれを繰り返す事にあります。
もっとも、三十五教の宣伝使の多くは、
元は悪で、改心した者達であったり、
他から改宗した者が大半。
この事は、神の使いとは、
改心さえすれば過去は問わないという、
神の教えなのかもしれない。
また、改心しても高姫のように
すぐに悪に戻るケースもある。
改心とは一時で、
少し気が緩むと
すぐに慢心するものでもあります。
だから、常に自分の心を律し、
罪の心が芽生えたら、
絶えず、禊ぎ祓い続ける事が大切なのです。
人は改心しますが、
慢心するのも人です。
そして、人は慢心しますが、
また、改心するのも人です。
人は慢心と改心を繰り返しながら、
少しずつ霊性を高め、
神に近づいていくのでしょう。