【英雄無用~五人で無敵、ゴレンジャー~】

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学び
 私のブログをお読みいただいている皆様、
 いつも掲載している色紙の短歌の字には
 ある法則があることにお気づきですか?
 赤・青・黄・桃・緑、この順番で五色を
 毎回ローテーションで使っていることに。
 そう、意識しているのは、ゴレンジャー。
 今日は頭ほぐしも兼ねて「ゴレンジャー
 理論」とやらについてちと考えてみたい。
 心理学に特撮の要素が入るとまた面白い。
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 吉本新喜劇を毎週観ているが、ここ何年
 もの間、「座長になりたいんやっ!」と
 ずっと言い続けている一人の座員がいる。
 私は彼が座長の器でないとは思わないが、
 それ以上にストーリーの狂言回しとして
 なくてはならない存在であり、そういう
 立ち位置を担えるのは他にないと考える。
 彼の役割は、組織の中では絶対に必要だ。
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 ここで私が一体何を言いたいかというと、
 組織の中には「役割」があり、リーダー
 だけでは立ち行かないということである。
 これが、「ゴレンジャー理論」の考え方。
 吉本新喜劇も座長だけで成り立っている
 訳ではない。座長に求められるのは自分
 が面白いのは勿論だが、他の座員の力を
 引き出し、伸ばすことだ。全ての座員が
 持てる力を最大限に発揮してこそ大きな
 笑いにつながる。嘗て私が所属していた
 劇団の看板役者のように自分一人目立つ
 ことだけ考えていては下の者が育たない。
 つまり、劇団としての戦力が上がらない。
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 私個人の意見を言わせてもらえば、私は、
 皆が自分の力を十分に出せれば、英雄は
 無用であると思っている。一人の英雄に
 頼り切っている状況で、もしその英雄が
 倒れたら、組織は即刻立ち行かなくなる。
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 ゴレンジャー理論でよく言われることは、
 アカレンジャー:熱い熱血漢のリーダー、
 アオレンジャー:我儘ながら大活躍する。
 キレンジャー:カレー好きの盛り上げ役。
 モモレンジャー:紅一点で皆のアイドル。
 ミドレンジャー:地味な縁の下の力持ち。
 この五人が役割のバランスをうまく取り、
 一人一人が最大限の力を発揮して初めて
 敵を倒せる。五つの力を一つに合わせて
 こそ、勝利の雄たけびが叫べるのである。
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 一人一人が各々の個性を発揮する。特に、
 たとえ地味でも縁の下の力持ちの存在は
 欠かせない。そして、出自・性質・能力、
 何もかもバラバラの五人だが、黒十字軍
 という共通の敵に立ち向かっていくこと
 によって、最強のスクラムが組めるのだ。
 この図式は、現実世界の様々な組織にも
 そのままあてはめることができるだろう。
 仕事の成果という共通の目標に向かって
 いくことで最強のスクラムが組める筈だ。
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 作家・池波正太郎は、生前、自分の母と
 妻がうまく同居できるよう、自分自身が
 敢えて二人に厳しく当たり、共通の敵と
 なることで家庭内の統率を図ったという。
 これで、二人が盤石のスクラムを組める。
 そんな気配りも時には必要になるようだ。
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 ゴレンジャーでは誰もがアカレンジャー
 になれる訳ではない。第一、メンバーの
 全てがアカレンジャーになろうとすれば、
 他の必要な役割の担い手がいなくもなる。
 ゴレンジャーに必要なのは、それぞれの
 メンバーの使命を相互理解し認め合って
 一人一人の個性を活かし、「五つの力を
 一つに合わせて」、黒十字軍という敵に
 立ち向かっていく強固なスクラムなのだ。
 逆に言えば、黒十字軍という共通の敵が
 団結の源であり、現実社会でも同じこと。
 それぞれのメンバーの使命を相互理解し、
 認め合い、一人一人の個性を十分活かし、
 仕事の成果という共通の目標に向かって
 スクラムを組むことが必要とされるのだ。
 吉本新喜劇でも誰もが座長にはなれない。
 また、誰もが座長になろうとすれば他の
 必要な役割の担い手が一人もいなくなる。
 そんな役割のバランスの悪い芝居などは、
 私は勿論、誰も観たいと思わないだろう。
 それぞれのメンバーの使命を相互理解し、
 一人一人が個性を活かして自分の役割を
 果たすことで、「お客様を大爆笑させる」
 いう共通の目標に向かって固いスクラム
 を組んでいる。観たいのはそんな芝居だ。
 どの世界でもこの図式は変わりはしない。
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 それぞれの使命を相互理解し、認め合う
 ことで一人一人の個性が活かされていく。
 そのためにも、メンタルヘルスを大切に
 考え、心の健康を壊さない環境が必要だ。
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 駄文の御閲覧、心より感謝申し上げます。
ゴレンジャー理論.jpg

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