納品はうれしい。でも、少しだけ寂しい。ご依頼イラストを送り出すとき

納品はうれしい。でも、少しだけ寂しい。ご依頼イラストを送り出すとき

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デザイン・イラスト
こんにちは!ダイフクモチヲです。

ご依頼いただいたイラストが完成し、無事に納品できた瞬間は、とてもうれしいものです。
クライアント様から、
「イメージどおりです」
「素敵に描いてくださってありがとうございます」
といったお言葉をいただけると、制作中に悩んだ時間も、細かな部分を何度も調整した時間も、すべて報われたように感じます。

ですが、取引が完了したあと、私は少しだけ寂しくなることがあります。

今回は、ご依頼イラストを納品するときに感じていることについて、少しお話ししたいと思います。


【ご依頼が決まった瞬間から、キャラクターについて考えます】

ご依頼の相談をいただくと、まずは資料や設定を確認します。
髪型や衣装、目の色といった外見はもちろんですが、私が特に気になるのは、そのキャラクターがどのような人物なのかということです。

どんな性格なのか。
どのような過去を持っているのか。
普段はどんな表情をしているのか。
周囲の人物からは、どのように見られているのか。

文章で詳しい設定をいただいたときは、何度も読み返しながら、その人物が実際に動いている姿を想像します。

「この性格なら、こんなふうに立つだろう」
「笑顔でも、目元には少し警戒心が残るかもしれない」
そんなことを考えているうちに、まだ描き始める前から、そのキャラクターへ少しずつ思い入れが生まれていきます。


【制作中は、そのキャラクターのことばかり考えています】

ラフを描き始めてから完成するまでは、頭の中の多くをそのキャラクターが占めています。

ポーズはその人物らしいか。
表情に違和感はないか。
資料から読み取った魅力を、きちんと絵にできているか。

線画や着彩を進めているときも、ただ見た目を整えるだけではなく、「このキャラクターらしく見えるか」を何度も確認します。
ご希望を伺いながら修正したり、配色や細かな装飾を調整したりする時間も、依頼者様と一緒に完成へ近づけていくための大切なやり取りです。

数日間ずっと向き合っていると、自分のオリジナルキャラクターではなくても、自然と愛着が湧いてきます。


【完成した瞬間は、やっぱりうれしい】

最後の仕上げを終え、完成したイラストを画面いっぱいに表示したときは、大きな達成感があります。

最初にいただいた資料と完成したイラストを見比べながら、
「ここまで形にできた」
と、何度も眺めてしまうこともあります。

もちろん、私が完成したと思っただけでは、ご依頼は終わりません。
クライアント様に確認していただき、問題がないというお返事をいただけるまでは、毎回少し緊張しています。
だからこそ、完成したイラストを喜んでいただけたときは、心からほっとします。

依頼者様が大切にしているキャラクターをお預かりし、その魅力を損なわずに描けたと感じられることが、何よりもうれしい瞬間です。


【取引完了のあとに訪れる、少しの寂しさ】

無事にデータをお渡しし、納品が承認される。
評価や最後のメッセージを交わして、取引が完了する。
本来なら、うれしいことばかりのはずです。

ですが、ずっと考え続けていたキャラクターと、そこで一区切りになることに、少しだけ寂しさを感じます。
制作中は「次はここを塗ろう」「この部分をもう少し調整しよう」と、常に次の作業がありました。
それが完成と同時になくなると、達成感と一緒に、ぽっかりとした感覚が残ります。

「ああ、終わってしまったんだな」
そんな気持ちで、納品したイラストをもう一度見返すこともあります。


【実際に使われている姿を見るのも楽しみです】

納品したイラストが、SNSのアイコンやグッズ、同人誌、配信画面などで使われている姿を見ることも、大きな楽しみのひとつです。
制作中は一枚のイラストだったものが、依頼者様の手によって新しい形になり、誰かの目に触れている。
その様子を見ると、「送り出したあとも、このキャラクターの活動は続いているんだ」と感じられます。

公開時期が決まっている作品の場合は、その日が来るまで私も楽しみに待っています。
納品したら完全に終わりではなく、その先でどのように使っていただけるのかまで見届けられたとき、改めてご依頼を受けてよかったと思います。


【少し寂しくなるほど、一件一件と向き合っています】

ご依頼イラストは、完成してお渡しするためのものです。
無事に納品できることも、喜んでいただけることも、もちろんとてもうれしく思っています。
それでも少し寂しくなるのは、制作している間、そのキャラクターのことを真剣に考えていたからだと思います。
一件一件のご依頼に向き合い、その人物の魅力を探し、私なりの形でイラストへ落とし込む。

そうして大切に描いたキャラクターを、最後には依頼者様のもとへ送り出す。

これからも、完成したときに少し名残惜しく感じるくらい、一人ひとりのキャラクターと丁寧に向き合っていきたいと思います。

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