■ 「月令を得ていない、と言われました」
四柱推命の本や無料の鑑定で「月令を得ていません」と書かれていた。身弱という言葉も一緒に出てきた。自分は弱い命式なのかなと、ちょっと気になりますよね。
先に数字からお伝えします。月令を得ていない方は、五人に三人です。むしろ多い側にいます。
■ 月令は、生まれた季節と日干の間柄
月令は、生まれた月の季節が、生まれた日の干(日干)を助けてくれるかどうかを見るものです。命式を読むとき、わりと早い段階で確かめます。
季節を決めるのは生まれ月の支です。春は寅と卯で、五行は木。夏は巳と午で火。秋は申と酉で金。冬は亥と子で水。残りの辰・未・戌・丑は、季節が次へ移るあいだの月で、土にあたります。
植物の木が春に一番よく伸びるように、五行もそれぞれ強くなる季節があります。月令はその考え方です。
■ 味方の季節に生まれる方は、五人に二人
日干と季節の五行が同じとき。または、季節の五行が日干を生む側のとき。この二つが味方の季節です。
甲と乙なら冬か春。丙と丁なら春か夏。戊と己なら夏か土の月。庚と辛なら土の月か秋。壬と癸なら秋か冬。
私の計算の道具で3,000人分の命式を出して数えると、味方の季節に生まれた方は40%でした。同じ五行の季節だけを月令を得たと数える流派もあります。その数え方だと20%、五人に一人です。どちらで数えても、得ていない方のほうが多くなります。
たとえば日干が甲で、八月の立秋を過ぎてから生まれた方。申の月です。秋の金は木を削る側なので、月令は得ていない形です。
■ 味方でない季節の方は、借りる力で伸びます
味方の季節に生まれた方は、自分のやり方を通しても形になりやすい人です。
そうでない方は、まわりの人や道具の力をうまく使うと伸びると読んでいます。決める前に一人だけ相談する相手を持つ。型や手順を先にそろえてから動く。一人で抱えるより、そのほうが力が出やすい形です。
■ 強さは、月令だけでは決まりません
月令は強さを見る材料の一つです。ほかの柱にも、日干と同じ五行や日干を生む五行がいくつあるか。支の中に日干の根があるか。そこまで合わせて見ます。
月令を得ていなくても、ほかの柱でしっかり支えられている命式はたくさんあります。身弱という言葉だけを見て、自分を弱いと決めなくて大丈夫です。
■ 鑑定書では、一つの物差しで決めません
私の鑑定書で木火土金水の多い少ないを数えるときも、生まれ月の字は数に入っています。月令だけを取り出して、強い弱いを言い切ることはしていません。
生まれた季節がご自分のどこに出ているか。西洋占星術や紫微斗数とも合わせて、読んでみませんか?