■ 「同じ失敗を繰り返してしまいます」
また同じところで転んでしまった。人との関わりでも、仕事でも、つまずく場所はいつも決まっている。そういうご自分を、学ばない人間だと決めつけていませんか。
先に申し上げます。繰り返すのは、弱点のせいとは限りません。鑑定で私が見ているのは、「得意の使いすぎ」です。
■ 失敗は、得意な場所で起きます
苦手なことでの失敗は、一度で懲ります。得意なことは違います。うまくいった経験が多いので、迷わず同じ手を出します。同じ手を出すので、転ぶ場所も同じになります。
繰り返しているのは、失敗ではなく、うまくいった手のほうです。ここが見えると、責める場所が変わります。
■ 多すぎる気は、使いすぎになります
四柱推命は、生年月日と時刻を八つの文字に置き換えます。そして、木火土金水のどれが多いかを数えます。足りない気に目が向きがちですが、私は先に、いちばん多い気を見ます。
多い気は、力の出やすい場所です。同時に、止めにくい場所でもあります。火が多い方なら、決めるのが早い代わりに、急ぎすぎる形で出ることがあります。土が多い方なら、支える力が強い代わりに、抱えすぎる形で出ることがあります。自然に出るので、使っている自覚はほとんどありません。
■ 慣れた方向を、月の交点で読みます
西洋占星術には、月の通り道と太陽の通り道が交わる点が二つあります。ドラゴンヘッドとドラゴンテイルとも呼ばれます。南の点は、慣れていて、つい戻ってしまう方向。北の点は、まだ手薄で、これから伸ばす方向、と読みます。
同じ失敗が続くとき、南の点に戻りすぎている形として読めることがあります。点の位置は日付から出るので、時刻が分からなくても読めます。
■ 引っかかる部屋を、紫微斗数で見ます
紫微斗数では、生まれた年によって四つの星に印が付き、その一つを化忌(かき)と呼びます。化忌の付いた星がある部屋は、こだわりが出やすく、同じ場所で引っかかりやすいと読みます。
その部屋が仕事なのか、人との関わりなのか、お金なのか、家なのか。ここが分かると、繰り返す場面が絞れます。紫微斗数は生まれた時刻で盤を立てるので、時刻が分かる方だけにお出ししています。
■ 直すのではなく、一つ挟みます
得意な手を捨てる必要はありません。変えるのは手ではなく、手を出す前に一つ挟むことです。
いつもの手が出そうになったら、一度だけ別の手を試してみる。得意が出すぎる場面を、先に手帳に書いておく。鑑定書の最後には、こうした仕組みを二つ、小さな習慣を二つ添えています。
同じ失敗を繰り返すのは、学ぶ力が足りないわけではありません。同じ手が効いた経験が、それだけ多いということです。
鑑定は、生年月日を軸に、時刻と場所が分かればそれも加えて、三つの占術を並べます。お申し込みの「いま気になっていること」の欄に、繰り返していることを一行で書いてください。その一行を出発点にして、最後の四つを選びます。