■ 「同じ生年月日なのに、人生が違うのはなぜですか」
占いの話をしていると、よく出る質問です。同じ日に生まれた知り合いがいるのに、性格も、歩いてきた道もまるで違う。それなら、生年月日で読むことに意味はあるのか。
もっともな疑問だと思います。先にお答えすると、生年月日が同じでも、鑑定に使う材料は同じではありません。違うところが三つあります。そして、材料まで同じ場合に、それでも人生が違う理由が、もう一つあります。順にお伝えします。
■ 一つ目。時刻で、柱と部屋が変わります
四柱推命は、年・月・日・時の四本の柱で読みます。同じ日でも、朝に生まれた方と夜に生まれた方では、四本目の柱が別のものになります。
西洋占星術では、生まれた瞬間に東の地平線へ昇っていた星座と、十二の部屋の区切りが、時刻で決まります。星の並びは同じでも、どの星がどの部屋に入るかが、二時間ほどで一つずつ動きます。
紫微斗数は、時刻から盤の起点を決める仕組みなので、時刻が違えば盤そのものが別の形になります。
同じ日でも、時刻が違えば、三つとも別の図になる、ということです。
■ 二つ目。性別で、運の巡る向きが変わります
ここは、意外に思われる方が多いところです。
四柱推命には、十年ごとに巡る運の流れがあります。大運と呼びます。この大運は、生まれ年の干の陰陽と性別の組み合わせで、前へ進む向きになるか、後ろへ戻る向きになるかが決まります。同じ命式でも、男性と女性では、十年ごとの運が逆の順番でやってきます。
紫微斗数にも、大限という十年の区切りがあり、同じように向きが変わります。
鑑定のお申し込みで性別を伺うのは、この計算のためです。西洋占星術は、性別を使いません。
■ 三つ目。場所で、部屋の区切りが変わります
西洋占星術の十二の部屋は、緯度と経度で決まります。同じ時刻に生まれても、北の町と南の町では、東の地平線に昇っていた星座が違うことがあります。
私の計算で出生地を使うのは、西洋占星術だけです。四柱推命と紫微斗数は、場所を使いません。出生地が分からない場合は、部屋の区切りを省いて読み、省いたことを鑑定書に書いています。
■ 材料まで同じお二人でも、人生は違います
では、双子のように、日付も時刻も場所も性別も同じお二人なら、同じ人生になるのでしょうか。
なりません。命式も盤も同じですが、人生は違います。
三つの占術が出すのは、その方が持って生まれた材料と、何に反応しやすいか、場面ごとにどう出やすいか、までです。同じ材料を持っていても、どんな環境に置かれたか、そこで何を選んだかで、出てくる形は違います。
同じ命式のお二人なら、反応の仕方や、力の入る場所は、よく似ているはずです。ただ、その力をどこで使ったかは、別です。命式は材料であって、結果ではない。私はそう読んでいます。
■ 私が四つを伺う理由
生年月日、生まれた時刻、生まれた場所、性別。この四つを伺うのは、上に書いた計算に要るからです。それ以上のことは伺いません。
時刻が分からない方は、時柱を立てずに三本の柱で読みます。場所が分からない方は、部屋の区切りを省いて読みます。分からないところを想像で埋めることはしません。分かっている材料の範囲で、三つの術を重ねてお作りします。
同じ生年月日の方と、なぜ違うのか。その答えの半分は、あなたの命式の中にあります。残りの半分は、あなたがこれまで選んできたことの中にあります。
生年月日から、三つを重ねた総合鑑定をお作りしています。